サムスンは2024年初め、最新フラッグシップ機のGalaxy S24シリーズに生成AI機能「Galaxy AI」を搭載し、大きな反響を呼んでいます。同社はそこに留まることなく、このAI機能をウェアラブル(スマートウォッチなど)を含む、より多くの製品カテゴリーに導入すると発表しました。
サムスンのモバイル部門のトップであるTM Roh氏は、「モバイルの時代へようこそ」との論説を発表。そのなかで「近い将来、一部のGalaxyウェアラブルはAIを活用してデジタルヘルスを強化し、拡張されたインテリジェントな健康体験の全く新しい時代を切り開くでしょう」と述べています。
さらに、今後も「業界をリードするAIパートナーとの協業」により、カテゴリーを超えたGalaxy AI体験を充実させ、広めていくとの抱負を語っています。ここでいうAIパートナーとは、「囲って検索」などで協力しているGoogleを指していると思われます。
Roh氏は、具体的にどんなAI機能がどのウェアラブル機器にやって来るのかを明らかにしていません。
もっとも、今年後半には次期スマートウォッチ「Galaxy Watch7」シリーズや、スマートリング「Galaxy Watch」が登場する可能性があります。これらは、夏の新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」で、次期折りたたみスマホ「Galaxy Z Flip6」や「Galaxy Z Fold6」とともに登場すると予想する向きもあります。
例えば、韓国の電子業界誌・ETNewsは、Galaxy RingにはNFCや心拍数測定、非接触型決済も搭載されると予想。そして正確な生体情報を収集できるヘルスケア製品になると報じていました。
歴代のGalaxy Watchシリーズも、すでに多くの健康情報を集め、ヘルスケアに大いに役立っています。そこにバッテリーが長持ちするスマートリングも加わり、データをAIで分析すれば、ユーザーをより健康にする提案ができることになりそうです。