今年、中国でiPhoneの販売台数が前年同期比で19.1%も減少していると、調査会社のCounterpointが報告しています。
同社のレポートによれば、中国における2024年第1四半期(1月〜3月)のiPhoneの売上台数は、前年同期比で19.1%減少したとのこと。このように中国でiPhoneの売り上げが急落した原因について、Counterpointは「ファーウェイ製品への需要が急増した」ことを挙げています。
ファーウェイのスマートフォンの売上台数は、前年同期比で69.7%も増加。5G通信に対応したフラッグシップモデル「Mate 60」のリリースが良い影響を与えているようです。
現在、中国のスマホシェアでアップルは3位。しかし、iPhoneの買い替え需要が例年より低下していることから、4位のファーウェイが背後から迫っているというのです。
Counterpointでアナリストを務めるIvan Lam氏は、「iPhoneの新しいカラーオプション、積極的な割引、6月に開催されるWWDC24でのAI(人工知能)関連の発表により、アップルの中国でのシェアは回復する可能性がある」と述べています。
ファーウェイのお膝元となる中国で同社のスマホが強いのは当然とも言えますが、アップルがこの巨大市場でのシェアを確保するためには、何らかのテコ入れが必要となりそうです。
Source: Counterpoint via CNBC