サムスンは、次期「One UI 6 Watch(Wear OS 5ベース)」によって、Galaxy WatchシリーズにさまざまなAI機能を追加することを発表。これらがサムスン製以外のAndroidスマートフォンでも使える可能性があると判明しました。
そのAI機能は概ね次の通りです。
- Energy Score: 睡眠や活動、心拍数などを分析して、現在のコンディションを深く理解できる
- Wellness Tips: 健康データに基づき、目標を達成するための洞察や、モチベーションを高めるヒントなどを提供
- 睡眠AIアルゴリズムの強化: さらに詳しい睡眠の分析
- Workout Routine: さまざまな運動を組み合わせて個人に合わせたワークアウトを行い、スムーズに次のエクササイズに移行できる
新機能のほとんどは健康管理に集中しています。これらの新AI機能を発表する記事の脚注で、サムスンは「少なくとも」2025年末までは無料で提供するとコメント。つまり、2026年以降は有料のサブスクリプションにすると示唆しています。
もう一つ注目が集まったのは、サムスン以外の他社製Androidスマホとペアリングした場合、これらの新機能が使えるかどうかという点です。
これまでサムスンは、Galaxy Watchの健康機能の一部をGalaxyスマホ専用としてきました。例えば、ECG(心電図)アプリは、Galaxy以外とペアリングしたときは使うことができません。
しかし、今回の発表でサムスンは、上記のEnergy Score機能について「Androidスマホ(OS Android 10以上)で利用可能」であり、Samsung Healthアプリが必要だというだけで、Galaxyスマホには言及していません。同じくWellness Tipsの脚注でも、「Androidスマホ(OS Android 10以上)」が必要と書いているだけです。
機能によっては「Galaxyスマートフォン」と明記した脚注もありますが、逆にいえば、そう明記されていない機能はサムスン以外のAndroidスマホで利用できる可能性が出てきたことになります。
これらの機能は、6月に公開予定のOne UI 6 Watchベータ版で利用できる予定。Galaxyスマホ以外でもGalaxy Watchの新AI機能が使えれば、ユーザーの裾野も広がり、Apple Watchにとって手強いライバルとなるかもしれません。
Source: 9to5Google