AMDはノートパソコン向けの新型SoC「Ryzen AI 300」シリーズを発表しました。その名前が示すとおり、AI(人工知能)処理に重点を置いた製品となっています。
現在、WindowsノートパソコンではAI処理能力の重要性が高まっています。マイクロソフトは今年5月、新たなカテゴリーのPC「Copilot+ PC」を発表。40 TOPS(1秒あたり40兆回の処理)以上の処理能力を要求するこのカテゴリーでは、クアルコムの「Snapdragon X」シリーズが対応することを表明。Snapdragon Xの上位バージョンこと「Snapdragon X Elite」は、45 TOPSの処理性能を実現しています。
しかし、今回発表されたRyzen AI 300は50 TOPSと、さらに高い性能を達成。つまり、Ryzen AI 300を搭載したPCはCopilot+ PCとして認定されるのです。
Ryzen AI 300は、最大12個の高性能な「Zen 5」コアと24個のスレッドを備え、人工知能処理を担当するNPUには「XDNA 2」アーキテクチャを採用。グラフィックスには「Radeon 800M」シリーズが搭載されています。第一弾として投入されるRyzen AI 9 365は、最大5.0GHzで駆動可能な10コアチップを搭載しています。
Ryzen AI 300を搭載したノートパソコンは、HPやレノボ、MSIなどから投入される予定。7月には、Ryzen AI 300を搭載したCopilot+ PCの第一弾として、Asusから「Zenbook S 16」が発売されます。今後、ますますAI性能を重視したノートパソコンが登場することになりそうです。
Source: AMD via 9to5Google