iPhoneやiPad、Apple Vision Pro向けに、レトロPCエミュレーター「UTM SE」の配布が開始されました。
今年4月にApp Storeの規約が改定されたことにより、現在はさまざまなレトロゲームのエミュレーターアプリが配布されています。例えば、先日にはiPadにも対応した「Delta」では、1つのアプリでファミコンからスーパーファミコン、NINTENDO64、ニンテンドーDS、ゲームボーイ、ゲームボーイアドバンスなどがプレイ可能です。
今回のUTM SEでは、古いバージョンのWindows OSやLinux、さらにはmacOSを手のひらの上で動かすことができます。アプリではグラフィックス用のVGAモードのサポートや、テキストのみのターミナルモード、x86、PPC、RISC-Vアーキテクチャのエミュレーション、構築済みのマシンのサポート、カスタムマシンの作成などの機能が提供されます。
UTM SEは6月にもApp Storeに提出されましたが、そのときは「PCはコンソールではない」としてアプリが却下されました。しかし、開発元はアプリにいくつかの変更を加えることで、アップルからの承認を得ることができたのです。
UTM SEのサイトでは、Windows XPから11のインストールガイド、そしてLinuxの構築済みのイメージファイルが配布されています。自前でOSを用意したうえで、小さなスマートフォンの上でパソコン向けOSが動作するのを楽しんでみたいものです。