イスラエルのサイバー諜報企業「Cellebrite」は、デバイスからデータを合法的に収集するソフトウェアを開発しています。その製品は世界各国に提供されており、米国では一部の政府機関がiOSデバイスのロック解除に使用しているそう。しかしそんな同社が、「iOS 17.4」以降をインストールしたiPhoneのロックを解除できないと海外で報じられています。
テック系メディアの404 Mediaが入手した文章によると、Cellebriteの製品のサポートマニュアルでは、iOS 17.4以降を搭載したiPhoneは「研究中」とされており、ロック解除ができないことが示唆されています。一方で、「iOS 17.1」から「iOS 17.3.1」を実行している「iPhone XR」および「iPhone 11」シリーズは、ロック解除に対応していると記載されています。
Androidスマートフォンに目を向けると、CellebriteのツールはほとんどのAndroidスマートフォンに侵入できるものの、電源がオフにされている「Pixel 6/7/8」のデータを取得することはできないと述べています。
アップルはハッキングツールによる攻撃を防ぐために、セキュリティを強化してきました。今後もiPhoneのセキュリティが堅固であることを願いたいものです。