「入門モデルなのにハイエンド機と性能がほぼ変わらない!」「憧れのブランドがこんな手ごろな価格で手に入るなんて!」そんなうれしい驚きのある製品が、オールジャンルで勢ぞろい。今回はコスパ抜群の腕時計をご紹介します。
【この人に聞きました!】
ウオッチコーディネーター 水藤大輔
腕時計専門雑誌WATCHNAVI編集部員。2013年に時計販売員資格「ウオッチコーディネーター」を取得しました。
【その1】
フラッグシップ機は100万円予算でも新型シリーズの3針なら手が届く!
ブライトリング
プレミエ オートマチック 40
47万5200円
1940年代の自社製品に着想を得て開発された新シリーズの3針ウオッチ。シンプルでありながら立体感のある文字盤と、それを強調する幅狭ベゼルがエレガントな雰囲気を醸し出しています。SSケース。直径40㎜。100m防水。
憧れのブライトリングの品質が50万円アンダーで堪能できる
ブライトリングは、クロノグラフと航空時計の先駆者として、世界中に多くの愛好家を抱えるスイス時計界の重鎮です。同社が、2018年からロゴも新たにコレクションを再編。その一環として、「プレミエ」は登場しました。
このシリーズは、3針モデルであれば50万円以下で購入できるところも魅力。100万円近いクロノグラフをフラッグシップ機に掲げるブライトリングにあって、その技術力が半額で味わえるのは驚くべきことです。しかも、クラブ・ブライトリングメンバーならアフターサービスを特別価格で受けられるのです。長く使える高級時計を検討するなら、このモデルは“買い”の筆頭候補といえるでしょう。
【その2】
堅牢チタン+SSケースを特徴とする驚異的性能のダイバーズ・クロノグラフ
ボール ウォッチ
エンジニア ハイドロカーボン サブマリン ウォーフェア クロノグラフ
31万8600円
「潜水艦戦」を意味するモデル名が与えられたダイバーズウオッチ。300m防水、7500Gs耐衝撃、4800A/m耐磁の高性能を誇る直径42㎜のケースは、チタンとSSのコンビ仕様。上質かつ軽量なタフウオッチに仕上がっています。
優れた防水、耐磁、耐衝撃性を誇る破格のメカニカルクロノ
堅牢な機械式時計を手がけるボール ウォッチは、魅力的な価格も大きな特徴です。ここに取り上げた最新作も、圧倒的なタフスペックを誇りながら、価格は30万円台前半という破格さ。しかも、2つの上質素材を組み合わせるという、手の込んだ外装が採用されています。
こうした性能と価格のアンバランスは、同社が1891年に創業した当初から続く製品哲学にあります。鉄道時計の製造で名を馳せた同社は、「見やすく、頑丈で、正確な時計」を、より多くの鉄道関係者に広めるべく、早くから価格設定にもこだわっていたのです。
「手ごろな機械式時計は壊れやすい」。そう思っている人は、そのイメージを本機が打ち破るでしょう。
【その3】
時針だけを調整できる実用機能を備えた初の高精度GMTクオーツ時計
グランドセイコー
SBGN005 クオーツGMT
35万6400円
日本で製造される最高峰の腕時計ブランド「グランドセイコー」で、初めてクオーツ時計にGMT機能を搭載した一本。それぞれの針が独立駆動する新設計により、年差±10秒精度に影響を及ぼすことなく時針が単独調整できます。SSケース。直径39㎜。10気圧防水。
何度時差を修正しても年差精度を維持する革新機
【その4】
顔立ちはシンプルでも内部は先進そのもの! ゴールドコンビでも50万円を切る会心作
ボーム&メルシエ
クリフトン ボーマティック
42万1200円
位相の異なる2枚のシリコンひげゼンマイを貼り合わせた「ツインスピアTM」技術などを有する自社開発ムーブを搭載。端正な見た目ながらパワーリザーブ時間は120時間を誇り耐磁性、耐久性、精度安定性も優秀です。SS+18KRGケース。直径40㎜。5気圧防水。