MacBook Neoは実力派のエントリーモデル! 1週間使って見えた本当の価値

ink_pen 2026/3/23
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MacBook Neoは実力派のエントリーモデル! 1週間使って見えた本当の価値
山本 敦
やまもとあつし
山本 敦

オーディオ・ビジュアル誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。ハイレゾに音楽配信、スマホなどポータブルオーディオの最先端を徹底探求。海外の展示会取材やメーカー開発者へのインタビューなども数多くこなす。

アップルが3月11日に販売開始した「MacBook Neo」、筆者も1台購入しました。長年のMacユーザーも納得する快適な使い心地を実現した新たなMacBookですが、シリーズの中ではエントリークラスに位置付けられるモデルであるため、機能面ではいくつかの制約もあります。

そこでMacBook Neoの魅力と、購入前に注意しておきたいポイントをまとめてレポートします。

↑MacBookシリーズの新しいエントリーモデル「MacBook Neo」が誕生しました。

「軽いMacBook」に原点回帰。10万円の価格も魅力的

筆者はデジタルライターの仕事に欠かせないツールとして、長くMacBookを愛用してきました。現在のメインマシンは14インチのM3搭載MacBook Proです。

発表会やイベントに足を運び、現場でMacを開いて原稿などを執筆する機会が多くありますが、最近は約1.55kgのMacBook Proが重く感じられるようになりました。原因はMacBookのせいだけでなく、日によってはレビューのため複数のデジタルデバイスを持ち歩いていたり、コーヒーを入れたタンブラーなどもバッグに放り込んでいたりするからです。

肌身離せないMacBookを少しでも軽くするのがもっとも合理的……と考えていたところに、MacBook Neoが発売されたことから購入を決めました。13インチのMacBook Airという選択肢もありましたが、Neoが10万円前後で購入できるマシンであることや、初めてAppleシリコンのAチップ(iPhone 16 Proと同じ「A18 Pro」)を搭載するMacのパフォーマンスを確かめたいという好奇心にも背中を押されました。

↑iPhone 16 Proに採用された「A18 Pro」チップを搭載しています。

仕事も、エンターテインメントにも十分な実力

購入時には512GBのストレージに加え、Magic KeyboardにTouch IDが付いてくるオプションを選択しました。本当はiMacのようなグリーン系のMacBook Neoを期待していたのですが、カラバリは今までのMacBookになかったイエロー系のシトラスにしています。シトラスも光のあたり方によってはライムグリーンのようにも見えます。

↑MacBook Neoの「シトラス」。光のあたりかたによってはライムグリーンのようにも見えます。
↑本体の底面。シリコンフットも色を合わせています。
↑Magic Keyboardも本体と色を合わせています。ストレージ512GBのモデルは電源ボタンにTouch IDを搭載しています。

MacBook Neoを1週間ほど使っていますが、今までのところ筆者の「仕事用MacBook」として力不足を感じることはありません。Photoshopによる写真の加工編集、ビデオ会議なども軽快に動きます。バッテリー持ちは上位のProやAirに比べると少し短いように感じますが、ほぼ期待していた通りです。ファンレス設計なので動作音もなく静かです。

Apple Arcadeで配信されているゲーム「オーシャンホーン3」を、MacBook Neoで実際にプレイしてみました。動作はとてもスムーズで、快適に楽しめます。購入前に気になっていた内蔵スピーカー「デュアルスピーカーサウンドシステム」の音質にも満足しています。音の広がりが豊かで、音像の定位も明瞭に感じられます。

↑Apple Arcadeのゲーム「オーシャンホーン3」も快適に動作します。

電源ケーブルを接続せずにプレイすると、バッテリーの消耗はそれなりにありますが、本体が発熱するようなことはありませんでした。もっとも、試した時期が涼しい季節だったことも影響しているのかもしれません。

筆者にとって何よりも大事なのは、当初の目的だった「荷物の軽量化」を達成できた実感があることです。Neoは本体の質量が1.23kgなので、Proから320g軽量になっている計算ですが、これだけでもだいぶ肩の荷が軽くなります。13.0インチのLiquid Retinaディスプレイは複数のアプリケーションを開くと手狭に感じられますが、個人的には本体が軽くなるメリットの方が勝る印象です。

↑MacBookをバッグに入れて持ち歩く際の負担が大きく軽減されました。

エントリーモデルらしい「割り切り」も見えた

MacBook Proに慣れていると、NeoにSDカードスロットがない点を不便に感じるかもしれません。ただし、アップル純正の「USB-C – SDカードリーダー」を使えば、この問題はすぐに解決できます。筆者が以前使っていたM1搭載のMacBook AirにもSDカードスロットはなかったため、その頃の使い方を思い出せば大きな不自由は感じませんでした。

↑側面に2基のUSB-Cポートと、内蔵スピーカーによる音の出口になるスリットを配置しています。

デジタルポートが左側面のUSB-Cポート2基のみで、MagSafeケーブルが使えない点には、最初こそ不安を覚えました。しかし、筆者は出張などで荷物をできるだけ減らしたいとき、普段からUSBケーブルでMacBookを給電しているため、この点も使い続けるうちに自然と慣れました。

↑奥側のUSBポートに外部ディスプレイが接続できます。
↑本体に付属する20WのUSB-C電源アダプター。

十分だが「長く使うなら物足りない」スペックと絶妙な価格設定。新規Macユーザー開拓なるか

一方で冷静に考えてみると、筆者が「Neoでも十分」と余裕を持って受け止められるのは、M3搭載MacBook Proをメインマシンとして手元に残しているからだとも思います。購入時に8GB以上のユニファイドメモリーへアップグレードできない点も含め、MacBook Neoは長く使うほどに、どこか物足りなさを感じる可能性があるマシンです。

アップルはあえて「Neoでは足りない部分」を残し、このモデルを使い続けるうちにより高性能なMacBook AirやMacBook Proへとユーザーの関心が向かうよう、ラインナップのバランスを巧みに設計しているように感じました。

もっとも、Neoの魅力は価格の手頃さや、鮮やかな4色のカラーバリエーションといった外見的な特徴だけではありません。A18 Proチップによる安定したパフォーマンスも期待以上で、初めてMacを手にする方はもちろん、既存のMacユーザーにとっても納得感のある使い勝手が実感できるはずです。MacBook Neoは、アップルが新しいMacユーザーを開拓するために、価格設定も含めて戦略的にラインナップへ組み込んだエントリーモデルだと言えるでしょう。

すでにAppleシリコン搭載のMacBook ProやMacBook Airを使っている方がNeoを購入するのであれば、メインマシンではなく「サブ機」として位置付け、用途に応じて使い分けることをおすすめします。もし長く使うメインマシンの買い替えを検討しているのであれば、筆者としては最新のM5搭載MacBook Airを選ぶ方が安心だと思います。

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