Clubhouse、新機能「保護されたプロフィール」発表。ロシアで戦争反対を訴える人々に配慮

ink_pen 2022/4/1
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Clubhouse、新機能「保護されたプロフィール」発表。ロシアで戦争反対を訴える人々に配慮
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

音声チャットSNSのClubhouseは、ユーザーが自分の完全なプロフィールを承認したフォロワーのみに公開する「保護プロフィール」設定を可能にしたことを発表しました。この新機能はロシアのウクライナ侵攻に対応したもので、ウクライナやロシアの人々が安心してSNS上で会話できるようにすることを目的としています。

 

この「保護されたプロフィール」オプションを有効にすると、他のユーザーがその人をフォローするには許可を得なければなりません(フォローが承認制になる)。また、その人が参加したルームやクラブ、リプレイは一般公開されず、フォロワーだけが閲覧できるようになります。

 

またClubhouseは公式サイトで、この新機能がユーザー、特にロシア人がインターネット上で戦争に反対する発言をしたことで被害(政府による弾圧など)を被るのを防ぐために導入したとの趣旨を語っています。

 

公式ブログでは、この機能を使った人は「Clubhouseで一般的に目立たなくなる」と述べています。たとえば、フォローしていないユーザーにはオンラインでいることも気づかれず、プロフィールもアプリ内で他の人に勧められることもない、というわけです。これは当局から目を付けられたくないロシアの人々にとっては、逆にありがたいと言えそうです。

 

さらに、ウクライナの全てのユーザーは録音機能が標準でオフになって(ロシアではすでに標準オフ)いるとのこと。それでも、他のユーザーが同意なしにアプリや機器を使って記録や保存、共有して広めるのを制御できないことも覚えておいてください、とクギを刺しています。

 

この新機能は、すでにiOSとAndroidアプリで展開されています。紛争地域の外でも、悪目立ちしたくない、身内だけでひっそり話したい人は重宝するかもしれません。

Source:Clubhouse,TechCrunch

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