iPhone対Android、セキュリティはどっちが上? 明白な差が判明

ink_pen 2024/5/7
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iPhone対Android、セキュリティはどっちが上? 明白な差が判明
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

iPhoneとAndroidでは、どちらのほうがセキュリティがより強固で、プライバシーが保護されているのか? 長年にわたるこの問題についてサイバーセキュリティ技術を扱うメディアのCybernewsが実際に検証し、結果を報告しました。

↑セキュリティ能力がより高いのは…

 

今回の検証では、ドイツのApp StoreとGoogle Playストアからトップ100のアプリを、それぞれ工場出荷状態にリセットしたiPhone SEとAndroidスマートフォンにインストール。その後、両方のスマホをアイドル状態にしておき、外部サーバーにアクセスする頻度と、そのサーバーがどこにあるかをチェックしています。

 

その結果、iPhoneは1日あたり平均3308クエリ(問い合わせ)を外部サーバーに送信したのに対し、Androidは2323クエリを送信。つまり、前者が後者より42%多く情報を外部とやり取りしていたことになります。

 

が、話はそれで終わりません、iPhone発クエリのうち60%はアップルに送られていましたが、Androidスマホがグーグルに送ったクエリはわずか24%。いずれも、残りはサードパーティ企業が宛先となっています。

 

例えば、iPhoneは中国アリババのロシア内サーバーに1日平均1回アクセスしていたのに対して、Androidは13回も問い合わせていました。また、中国のサーバーへのアクセス回数はiPhoneが1回もなかったのに対して、Androidスマホは1日平均5回でした。

 

さらに、iPhoneがSNSのサーバーにアクセスする回数も、Androidよりはるかに少ない結果になっています。Facebookの場合、Androidが1日平均200回に対して、iPhoneは20回。TikTokに関しては、iPhoneは5日間で合計36回に対して、Androidスマホは800回近くアクセスしていました。

 

こうした結果から、Cybernewsは「(欧米にとっての)非友好的な国への問い合わせはiPhoneのほうが少ない」との結論を導き出しています。

 

なお、CybernewsはApp StoreとGoogle Playのトップ100アプリについても分析したところ、前者には「あからさまなアドウェアと思しきアプリが一つもなかった」とのこと。しかし、Playストアでは「広告付きの懐中電灯やいたずらジェネレータ、怪しげなPDFビューア」があったと述べています。

 

Source: Cynbernews
via: PhoneArena

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