近年、プレミアムな洋酒の缶商品がお酒好きの間で話題となっていますが、その大型新商品が10月6日に数量限定&コンビニ限定で発売されました。サントリーの「ROKU〈六〉プレミアムジンソーダ」です。

本稿では、同ジャンルの人気商品「翠ジンソーダ缶〈本格濃いめ〉」との飲み比べもふまえて多角的に検証。それぞれの味わいや特徴を、深掘りレビューします。
世界第2位に輝くジャパニーズクラフトジン・ROKU〈六〉のソーダ割り
ROKU〈六〉プレミアムジンソーダは、文字通りジャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉」のソーダ割りで、ブランド初となる缶商品。ROKU〈六〉はジャパニーズクラフトジンの黎明期である2017年に誕生し、以来市場をけん引してきました。

いまや約60か国で扱われ、販売数量の約9割は海外。世界のプレミアムジンランキングでは第2位(2025年販売数量/IWSR2026データより)をマークする、名実ともにグローバルブランドです。

人気の理由は第一においしさですが、日本ならではの魅力を表現した、ジャパニーズクラフトジンと呼ぶにふさわしい香りや味わいが世界中で愛されるゆえんでしょう。軸となるのは日本の四季が育んだ、6種の和素材(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)。そこにジュニパーベリーやコリアンダーシードなど、伝統的なジンのボタニカル8種を使った繊細でスムースな味が特徴です。

華やかな香りとほのかな甘みで幸福感あるROKU〈六〉プレミアムジンソーダ
次はテイスティング。ROKU〈六〉プレミアムジンソーダと飲み比べるのは同じくサントリーの翠ジンソーダ缶〈本格濃いめ〉ですが、こちらは「翠 SUI」がベース。翠ジンソーダ缶のデビューは2022年で、柚子、緑茶、生姜の和素材3種がキーボタニカルです。

なお、翠ジンソーダ缶のレギュラー商品は今春から、アルコール度数5%でキリッと軽やかな〈すっきり爽やか〉と、7%でしっかりボディの〈本格濃いめ〉の2銘柄展開となり、今回飲み比べるのは後者。ROKU〈六〉プレミアムジンソーダが8%だからです。

また缶を見比べて気付いた、興味深い点は飲み口の形状。ROKU〈六〉プレミアムジンソーダのほうが広口となっていて、缶から直接飲む場合は、より香りを楽しめる設計となっています。

グラスに注げば、さらに広がる香りを堪能できます。第一印象で感じるのは、祝祭をほうふつとさせるような多幸感あるフレーバー。爽やかでいてやわらかみもあり、このやさしいニュアンスは、桜や玉露といった和のボタニカルの真骨頂かなと思います。

味わい的には、清々しさの奥に甘みを感じます。この甘みについては微かなのですが、パッケージを見ると「糖類」とあるので、隠し味程度に甘さを効かせているのかもしれません。そして玉露由来なのか、まろやかなうまみも感じます。

全体的な風味には、季節がうつろいでいくようなフレーバーのグラデーションがあり、ジュニパーベリーとともに、桜、茶葉、山椒、柚子といった香りの面影が見え隠れ。心地いい余韻のフィニッシュで、飲んだ後にはヴィヴァルディの名曲『四季』が脳裏に流れました。

香りも口当たりもフレッシュで爽快感あふれる翠ジンソーダ缶〈本格濃いめ〉
次は翠ジンソーダ缶〈本格濃いめ〉。こちらは飲み慣れていることもあり「また会ったね!」的な、フレンドリーな感覚。そして、こうして比べてみると炭酸のキックには元気があり、柑橘的な清涼感が豊かであると感じます。

香りも口当たりも若々しくフレッシュで、スカッとシャープな飲みごたえ。ROKU〈六〉プレミアムジンソーダよりもシンプルなグラデーションで、辛口な味わいがすこぶる爽快です。

プレミアムだが財布にやさしい価格も魅力
冒頭でプレミアムな洋酒の缶商品がトレンドであることに触れましたが、その多くは500円以上します。一方ROKU〈六〉は700mlボトルで希望小売価格4400円なうえに、ROKU〈六〉プレミアムジンソーダにいたっては希望小売価格297円と、財布にやさしいプライスであることも魅力。

なおペアリング例を挙げると、ROKU〈六〉プレミアムジンソーダは素材を生かした料理やタレ系の和食がマッチしそう。焼鳥、うなぎ、煮物、おせちなどです。揚げ物でたとえると、ROKU〈六〉プレミアムジンソーダが天ぷらなら、翠ジンソーダはソースで味わうフライ系。また、翠ジンソーダはスパイスの効いた中華やエスニックもよく合うでしょう。

最後に、筆者が感じた味わいの表情を数値で表しました。ROKU〈六〉プレミアムジンソーダにはスペックで表現できないレイヤー感やまろみ、うまみ、華やかさがありますが、こちらも参考に。おつまみやシーンに合わせて、ぜひこの2商品をグルメな秋のお供にしてください。
