今年の「贈答ウイスキー」に最適解! 人気銘柄に加わった新作4本のブランドと味わいを解説

ink_pen 2019/4/2
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今年の「贈答ウイスキー」に最適解! 人気銘柄に加わった新作4本のブランドと味わいを解説
中山秀明
なかやまひであき
中山秀明

GetNaviお酒・グルメアドバイザー。GetNavi内食・外食のトレンドに精通した、食情報の専門家。現場取材をモットーとし、全国各地へ赴いて、大手メーカーや大手小売りから小規模事業者まで、幅広く取材している。酒類に関する知識量の多さでは、大手ビールメーカーでも一目置かれる存在。GetNavi・GetNavi webのほかに、テレビや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活躍。

お酒市場のなかで、好調なカテゴリーのひとつがウイスキーです。人気のため国内銘柄は出荷制限がかかるほどですが、種類が豊富な輸入酒はすこぶる元気。そんななか、今春4つの有名ブランドに新商品が仲間入りしました。しかもそれらは、国や製法が異なる個性的なものばかり。1本ずつ、ストーリーや味わいを紹介していきましょう!

↑今回紹介する新作はスコッチ、アイリッシュ、アメリカンから計4種。3月26日より全国で発売されています

 

 

【その1】ハイランドモルトの名スコッチ「グレンドロナック」

1826年に創業と、スコットランドで最も歴史ある蒸溜所に数えられるグレンドロナック。東ハイランドのフォルグの渓谷に位置し、シェリー樽熟成のマスターとして知られる同ブランドに、15年ものが仲間入りしました。

↑グレンドロナック 15年。参考小売価格は1万1664円

 

この15年は、ペドロヒメネス樽やオロロソシェリー樽で15年以上貯蔵した原酒を使用。濃厚で力強い味わいとともに、滑らかな口当たりを楽しめるのが魅力です。

↑長期熟成によるシルキーな口当たりが印象的。味わいは、シェリー樽によるイチヂクやブラックチェリー系の甘やかな果実味と、ダークチョコやクルミを思わせる余韻が深くリッチです

 

 

【その2】スペイサイドの独創的なスコッチ「ベンリアック」

スペイサイド地域の中心に位置し、1898年に創業したベンリアック蒸溜所。希少かつ伝統的な製麦工程(フロアモルティング)を自社内で行うことや、ノンピート(ピートという泥炭を焚くことでスモーキーな香りが付きます)とヘビーピート、2タイプのシングルモルトを製造するチャレンジングなブランドとしても知られています。新作は、その12年シェリーウッド。

↑ベンリアック 12年 シェリーウッド。6804円

 

大きな特徴は、シェリー樽で熟成させた原酒に、オロロソやペドロヒメネスの樽でフィニッシュさせた原酒をヴァッティングしていること。いくつもの果実味が重なるフルーティさと、オーク由来のスパイシー感が魅力です。

↑果実味のなかには、白ワインのような上品で華やかなニュアンスも。バニラのような甘さや様々なスパイシーさも相まって、妖艶な飲み心地があります

 

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