ヘルスケア
2018/8/2 23:00

脳梗塞によるマヒを、自力で克服した「整顔師」の「整顔マッサージ」って何?

若いころは、食べても太らないほうだった。運動をしていたからか、新陳代謝が良かったのか、とにかく食べても食べても太らなかった。

 

ところが……。最近は食べれば確実に太る。

朝ごはんを食べ過ぎただけで、お腹の周りがぽちゃぽちゃしてくる。これはいけないと、食事に気を付けても、やっぱり太る。食べても太らないはずの体は、今や食べなくても太るようになった。

 

 

ダイエットすると、顔にシワができる

私は気にいった洋服を延々と着るので、太るととても不経済だ。仕方がないので、腹筋やらダンベル体操などを試みる。日常生活のなかでは、エスカレーターを使わずに階段を上るようにするなど工夫すると確実に腹回りが引き締まってくる。

 

何事も努力は実を結ぶと思うのだが、顔となると話は別だ。痩せると顔にシワができる。毎朝、鏡を見る度に思う。日に日に目がたれ目になり、おでこと眉間に深い皺ができているな、と。

 

「顔が重力に負けている」

 

自分の顔を見ながらそうつぶやき、次の瞬間思う。こりゃ、なんとかしなければ。しかし、何をしたらいいのだろう。顔にダンベル持たせて鍛えるのは無理だ。

 

「ま、仕方がない。老いを潔く受け入れよう。無駄な抵抗はしても意味がない」。

 

そう考えるしかない。ダイエットも難しいが、老いていく顔の筋肉を元通りにするのはさらに難しい。

 

 

整顔マッサージを知っていますか?

ところが、『ぐるぐる押してみる 10歳若返る!整顔マッサージ』(田沼邦彦・著/学研プラス・刊)によって、顔の老化を食い止める方法があることを知った。著者・田沼邦彦は、整顔師であり、美容師であり、整体師でもある。彼の編み出したマッサージは、ほうれい線や皺に悩む私には救いを得るものだった。

 

『ぐるぐる押してみる 10歳若返る!整顔マッサージ』で提案させるマッサージ法は、特別なクリームが必要なわけではなく、高価な機械を購入することもない。ただ、自分の指や手のひらを使って顔の凝りをほぐしていけばいい。

 

「顔が凝ります?肩が凝るのはわかるけど」そう思う人もいるかもしれない。しかし、顔は凝る。私は毎日それを実感している。

 

 

12のステップ

どのようにしたら、顔に整顔マッサージを施すことができるのか。著者は次の12のステップを示している。

1.耳の上をやや強めに押す。
2.眉間と鼻筋をつまんで押す。
3.まぶたを親指で押し上げる
4.目の下を指で押し下げる
5.頬を指で押し上げる
6.眉をつまんでもみほぐす
7.頬をまんべんなくもみほぐす
8.まぶたを引き上げる
9.目の下のたるみを引き上げる
10.頬のたるみを引き上げる
11.口角のゆるみを引き上げる
12.あごから頭頂部までこすりあげる

 

ちょっと難しそうに思うかもしれない。12ものステップをこなすことができるだろうかと、心配になるだろう。けれども、各々のマッサージ方法が写真入りで紹介されているので、それを見ながら、とりあえず試してみたところ、「これは大丈夫、続けられる」と、感じた。

 

何よりうれしいのは押すと気持ちがいいからだ。人間、つらいマッサージを毎日続けるのは難しい。

 

 

長い道のりの末にたどりついた結論

著者・田沼邦彦がこのマッサージを生み出すまでの道のりも興味深い。彼は10代後半、日劇のダンサーだったという。舞台の上でスポットライトを浴びて踊る毎日。しかし、生活は安定しない。将来のために着実な仕事をと願う母親の願いを果たすべく、彼が選んだのは美容師への道だった。

 

幸い、店は繁盛し、10店舗まで増え順風満帆の日々を送るようになった。しかし、47歳の時、田沼を突然の病が襲う。脳梗塞で倒れ、命は取りとめたものの、左半身に重い後遺症が残った。美容師を続けることはできず、繁盛していた店も手放すしかなかった。けれども彼は、負けなかった。

 

家族のためにと、必死のリハビリを続け、整体師の資格も取った。自分で自分の体を治そうと決めたのだ。脳梗塞による麻痺は体だけではなく、顔にも及んでいた。そこで、体だけではなく、顔にも整体を試み、とうとう元通りの体を取り戻した。それだけではない。病気する前よりも、若いと言われるようになった。

 

 

イキイキと楽しい人生を

確かに、田沼はイキイキとして、脳梗塞で悩んだ人には見えない。1940年生まれとあるが、その姿を見ると、到底、信じられない。ダンシングチームにいてもおかしくはないスタイルを今も保ち、何よりも顔が若々しい。

 

必死の努力が、期せずして若返りの手法を生んだのだ。私も実際にやってみたが、確かに顔の凝りがとれる。この調子でいけば、ほうれい線や皺知らずの顔になるはずだが、そこは加齢というものの残酷さ。無理かもしれない。しかし、たとえ若々しい顔に変身できなくてもいい。自分で自分の顔に手をあて凝りをほぐしていくうちに、顔の筋肉が喜んでいると実感できるからだ。それは快い体験であり、希望を感じさせるものでもある。

 

女性だけではなく男性も、あきらめずに若さへの挑戦を続けて欲しい。

 

【書籍紹介】

ぐるぐる押してみるみる10歳若返る!整顔マッサージ

著者:田沼邦彦
発行:学研プラス

著者は脳梗塞によるマヒを、自力で克服した「整顔師」。1日たった5分のマッサージで、シワ、たるみ、むくみなど、女性が気になる顔の悩みをみるみる解消してくれる「整顔マッサージ」を、誰でも自分でできるように詳しく解説する。

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