ヘルスケア
2018/12/29 18:00

冷え性で風邪をひきやすい人にすすめたい体を温めるダシ料理

最近一気に冬に近づいてきて、毎朝起きるのがつらい……。しかも冷え性だし。朝晩だけでなく、1日中手足が冷えるのよね。この前作った「ショウガ入りミルクシチュー」以外に、こんな季節に体を温めてくれる料理はないかしら?ご近所のカノウユミコさんはたしか、体を元気にしてくれる野菜料理に詳しいのよね。おいしくって、冷え性にも効きそうなレシピを教えてもらおうかしら!

参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。きょうはお母さんが、お風呂掃除で困っているようです。

 

和風出汁で作る! あったかミネストローネ

お母さん「冬が近づいてきて、手足は冷えるし、朝起きれなくて朝ごはんを作るのもつらいんです……。カノウさん、食事で冷えを改善する方法はありませんか?」

 

カノウさん「冬に旬を迎える野菜を中心にとるといいですよ。冬野菜は、寒い冬を越すために糖度がアップするんです。特に根菜類は体をあたためる効果もあるので、積極的に食べるといいですね。旬の野菜をその季節に食べるというのは、“マクロビオティック”という食事法のひとつ。その土地で採れた旬の野菜は、その土地に暮らす人たちの体に合っているんです」

 

お母さん「旬の野菜はおいしいし、健康管理にも役立つなんて、一石二鳥ですね! 」

 

カノウさん「それに、ゴボウなど食物繊維の多い野菜は腸内環境を整えてくれます。実は、腸内環境ってとても大事! 腸内環境が整うと、便秘はもちろんのこと、免疫力がアップして風邪が引きにくくなったり、疲れにくくなる効果もあるんですよ

 

お母さん「風邪予防に食物繊維が効果的だなんて知りませんでした! でも、一度にたくさんの野菜を食べるって大変そう……」

 

カノウさん「それなら、スープにしちゃいましょう! 『THE DASHI』を使った和風ミネストローネは、この季節におすすめですよ。『THE DASHI』は、鰹節の旨みがたっぷりで、しかも難消化性デキストリン(食物繊維)が40%以上も配合。お腹にうれしいお出汁なんです」

 

お母さん「えっ、和風出汁でミネストローネが作れるんですか!?」

 

カノウさん「それが意外と合うんです! 和風出汁にすることで、やさしい味でアレンジしやすいのがポイント。大量に作っておけば、カレー粉を加えてカレーにしたり、ペンネを加えてスープパスタにしたり、ご飯を加えればリゾットにもアレンジできます。とうがらしやスパイスを加えても、味に変化が出て飽きずに食べられますよ」

 

お母さん「いろいろ使えるんですね! ミネストローネを作るときのポイントを教えてくれますか? 」

 

カノウさん「にんにくの香りと野菜の風味ですね。低温でじっくり炒めることで、にんにくの香りと旨みが出て本当においしく仕上がるんですよ。また、このレシピにはおからを使うのですが、栄養価をプラスする効果はもちろんのこと、汁にとろみをつけることもできます。おからには、食物繊維にたんぱく質、それに女性ホルモンと似た作用があると言われるイソフラボンも豊富に含まれているので、積極的に摂りましょう

 

お母さん「たしかに女性にうれしい成分がたっぷりですね。週末に作っておけば、朝食にも夕食にもぴったり! 野菜はどんなものを入れるといいんでしょう?」

 

カノウさん「入れる野菜は何でもOK! 前日のお鍋の残りでもいいですよ。野菜は皮の部分に栄養が集中しているので、皮は剥かずにそのまま使ってください。コトコトじっくり煮込むことで、とろりと仕上がり体も心もほっこりとあたためてくれます」

 

お母さん「カノウさんのお話を聞いているだけで、体があたたまってきましたわ(笑) ちなみにこのミネストローネで使っている『THE DASHI』って、ほかの料理にも使えるんでしょうか?」

 

カノウさん「とっても使いやすい出汁ですよ。サラサラとした粉状の出汁なので、ダマになりにくいんです。チャーハンの味付けや、鍋のベースにもぴったりですね。ブイヤベースやチゲにしてもおいしいと思います」

 

お母さん「カノウさん、ありがとうございます。 教えてもらったミネストローネを作り置きしておけば、忙しい毎日に助かります。明日の朝食は、和風出汁で作るミネストローネで決まり!」

 

 

冬野菜とおからの「具だくさんミネストローネ」

①ごぼうはささがき、しめじは石づきを取り軸ごとバラバラにして縦に4等分、にんじんはいちょう切り、長ネギは小口切り、大根とサツマイモは5cmのサイコロ切りにする。

②厚手の鍋に【A】を入れてから火をつけ、弱火でにんにくを少し色づくまで炒める。

③ごぼう→しめじ→にんじん→長ネギ→大根→サツマイモ→白菜→トマトの順に加えてじっくりと炒める。

④水と「THE DASHI」を加えたら中火にし、沸騰したら弱火で蓋をして10分煮込む。塩麹と生おからを加えて、さらに20分とろ火で煮込み、塩で味をととのえたら完成!

 

【材料(4人前)】
ごぼう…50g
しめじ…100g
にんじん…50g
長ネギ…1/2本 ※玉ねぎでもOK
大根…80g
サツマイモ…80g
白菜…1枚 ※キャベツでもOK
完熟トマト(ざく切り)orトマト缶…200g

【A】
オリーブ油…大さじ2
にんにく…1かけ

「THE DASHI」…10g
水…3カップ
塩麹…大さじ2 ※味噌大さじ1でも可
生おから…1/4カップ ※水で戻した乾燥おからでも可
塩…少々

 

野菜のパワーで冷え知らず!

高校生の頃から野菜料理を研究しているカノウさん。だから野菜をおいしく食べる方法をよく知っているのね。食物繊維が風邪予防に効果があるなんて知らなかったし、野菜は皮に栄養がたっぷり含まれているなんて、今までもったいないことしていたのね……。あたたかいミネストローネを囲めば、家族との時間もほっこりしそうね!

 

【商品情報】

京阪産業「THE DASHI」
1980円(税込・送料込み)

 

【プロフィール】

野菜料理研究家 / カノウユミコ

鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。家庭で簡単に楽しめる野菜料理教室も主宰。2013年より鳥取県北栄町のふるさと大使を務める。
http://yumiko-kano.com/