空気清浄機は、花粉やハウスダスト、PM2.5など、空気中に浮遊する人体に有害な物質を除去してくれる頼もしい家電。ところが、シャープの調査によると、実際に所有しているのはたったの約4割に過ぎないのだとか。その空気清浄機を導入しない理由とはズバリ、「効果を実感しにくいから」。また、実際に空気清浄機を購入した家庭でも、「持っているけれど、今は使用していない」「以前は使用していたけれど、処分してしまった」など、全体の約15%のユーザーが現在は使用をやめているそうです。
その結果を受けて、シャープは先日、“空気清浄の必要性と効果を実感できる”加湿空気清浄機「KI-HX75」を発表しました。発売日は9月21日で、実売予想価格は8万3000円(税別)。
では、いったいどのようにして、空気清浄の必要性と効果を実感できるようにしたのでしょうか?
AIが空気を“見える化”! 効果を実感できる空気清浄機に
今回、発表された加湿空気清浄機のラインナップのうち、もっとも注目したいのは、プラズマクラスター25000を搭載した最上位モデル「KI-HX75」。技術的な最大の特徴は、クラウドのAI(人工知能)につながることで、運転状況や空気情報を学習して成長していく「COCORO AIR」を搭載している点です。
この技術によってもたらされる新機能が、「おうちフィット」。これは、屋外の空気情報(PM2.5、温度、湿度、花粉、季節・天気)や、室内の空気の汚れ(PM2.5、ホコリ、ニオイ、湿度、温度)、使い方の傾向などを学習し、状況を常に判断しながら自動で運転を制御、それぞれの家庭に合った空気環境に最適化してくれるというもの。具体的には、専用アプリにあらかじめ自宅の郵便番号を登録しておけば、たとえばその地域で花粉の飛散量が多い日は花粉モードに自動で切り替わったり、就寝前に「おやすみ運転」を選んでいるなら、「学習したよ」と音声で知らせながら、同じ曜日・時間帯に自動で「おやすみ運転」に切り替えてくれたりするのです。
![↑室内・屋外ともに、空気の汚れを一目で確認できます](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170905wadafumiko03-760x569.jpg)
屋外と室内の空気の状況は、スマホの画面で常に確認できます。温度・湿度、ホコリ、ニオイの汚れにアプリの背景色と本体のランプが連動して5段階で変わるので、一目で空気の状況がわかるようになっています。
![↑左がKI-HX75。右は同時に発表された新商品KI-HS70で、COCORO AIRは非搭載](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170905wadafumiko05-760x657.jpg)
![↑空気が汚れると、本体のランプが真っ赤になるので一目でわかります](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170905wadafumiko06-760x570.jpg)
![↑スマートフォンで確認すると同じように背景が真っ赤に。どのように空気が汚れているか、詳細まで確認できました](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170905wadafumiko07-509x760.jpg)
![↑屋外の気象情報も入手できます。屋外の汚れは室内に関係するので要チェック!](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170905wadafumiko09-421x760.jpg)
![↑電気代情報もグラフで表示](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170905wadafumiko10-446x760.jpg)
ほかに、使用時間、風量、粉塵濃度などからフィルターの劣化を判断して、最適なフィルター交換時期の目安を教えてくれる「消耗品状況モニター」も搭載されました。最適な時期に交換することで、常に高い空気浄化性能を実感できます。
![↑フィルターの劣化状況も確認できます。いつまでも汚いフィルターを使わずにすみますね](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170905wadafumiko08-486x760.jpg)
ちなみにフィルターは、3段階でホコリやニオイをキャッチする、高性能フィルターが採用されています。
![↑静電HEPAフィルター、脱臭フィルター、ホコリブロックフィルターの3種類の高性能フィルターを搭載。ホコリやニオイをキャッチします](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170905wadafumiko04-760x536.jpg)
そのフィルターには自動掃除パワーユニットを搭載。付着した埃を自動で取り除いてくれ、お手入れも楽々。
![↑お手入れの掃除が激減する「自動掃除パワーユニット」。くし歯2本の新方式「Wスクラッチャー」で、集じん性能が約99%持続するそうです](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170905wadafumiko11-760x682.jpg)
大人気の「プラズマクラスター25000」を集中放出する機能も
シャープは空気清浄機ジャンルでシェアが高く、ユーザーから高い評価を受けています。その魅力は消臭・除菌効果で実感しやすい「プラズマクラスター」を搭載していること。今回も強力なプラズマクラスター25000を搭載し、付着したカビ菌やウイルスの作用まで抑制してくれるとのことです。さらに新モデルでは「効果実感モード」を追加。このモードで運転するとプラズマクラスターが集中的に放出され、パワフルに空気を吸い込みます。そのため、音は若干大きくなりますが、気になるニオイなどもいち早く脱臭されスッキリ。出かける前などに設定しておけば、帰宅時にはさわやかな空気を実感できるはずです。
今回発表された新モデルは、単なる道具ではなく、ユーザーの使用環境に合わせてかしこく成長していく加湿空気清浄機でした。人に意識させることなく寄り添ってくれる家電は、想像以上に使いやすそう。今後、こういった新しい家電がますます増えることを期待したいですね。
![↑KI-HX75のほかに、クラウド対応のコンパクトモデルKI-HS70(実売予想価格6万5000円・税別)、KI-HS50(実売予想価格5万5000円・税別)、クラウド非対応のスリムモデルKI-HS40(実売予想価格4万5000円・税別)も発表されました](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170905wadafumiko12-760x446.jpg)
【SPEC】
「KI-HX75」
サイズ/質量:W40.5×H66.6×D31.6cm/
適用畳数:28畳(加湿空気清浄モード時)、34畳(空気清浄モード時)
最大風量:7.5㎥/分
水タンク容量/加湿量:4ℓ/750ml/h
加湿方式:気化式