静電モップ付属クリーナーが上重心になって新登場
今回はドラム式洗濯機だけでなく、いくつかの新製品も見せてもらいました。筆者が気になったのは、静電モップ付属で注目を集めたスティッククリーナーの第2弾、2018年の12月に発売された「KIC-SLDCP6」(実売価格2万8940円)です。本機は従来機種と同様、付属のモップが帯電しているので、家具の上や本棚、エアコンの上やブラインドの隙間など、ホコリがたまりやすい場所もサッとひとなして掃除できます。使用後はモップを充電スタンド下部の吸い込み口に突っ込めば、クリーナーでモップに付いたゴミやホコリをキレイに吸引。本機があれば、お部屋全体の掃除がはかどるというわけですね。
なお、従来機の「KIC-SLDCP5」はモーターや集じん部がヘッドに近い下重心でしたが、新製品のKIC-SLDCP6はモーターと集じん部を手元に配置。方向転換やヘッドの上げ下げがしやすしています。また、上重心ながらスタンドを使わなくても自立するので、掃除中にちょっと床の上のモノを片付けたいときに便利です。
ほこり感知センサーでゴミが取れているかがわかる
重量は従来機より0.2kg重くなっていますが(それでも1.6kgですが)、ブラシが回転する力でヘッドの自走を実現する「自走式パワーヘッド」採用しており、軽々と操作できます。実際に使ってみると、スルスルと勝手に前に進んでいく印象でした。
柄の中ほどには、ほこり感知センサーも搭載。掃除中の床にゴミが残っていればLEDがオレンジに光って知らせるので、微細なゴミまでキレイに取れているかどうかわかります。さらにゴミやホコリの量に応じて自動的にパワーを調節するので、ゴミのない場所では省電力になり、バッテリーを効率良く利用できます。軽量で扱いやすく、3万円を切る手ごろな価格ということもあって、ワンルームの一人暮らしや、こまめに掃除したい家庭にオススメですね。
「スマートスピーカー対応LEDシーリングライト」も登場
もう一つ触れておきたいのが「スマートスピーカー対応LEDシーリングライト」です。Google HomeやAmazon Echoなどのスマートスピーカーと連携させ、音声操作で照明のON/OFFや明るさなどが調整可能。実売価格は、~8畳用の調光タイプで1万5980円。
新オフィスは外部にも見せられる「ライブショールーム」
最後に、アイリスオーヤマの新しいオフィスをご紹介。広報の松下さんによると、新オフィスのコンセプトは「ハブ」とのこと。羽田空港行きモノレールの始発駅である浜松町駅近くということもあり、海外から戻った社員が宮城の本社に行く前に寄れる場所を意識しています。
また、顧客をつなぐ場、社員同士をつなぐ場、リクルーティングで人をつなぐ場としても機能するように考えており、オフィスが稼働しながら外部にも見せられる、「ライブショールーム」となっています。そこかしこに緑(フェイクではなく、本物の植物です)があってこれは気分がいい!
デスクはフリーアドレス制で、PCは基本的にWi-Fiを利用。そのときの仕事の内容に合わせ、集中したいときは区切られた席、チームのみんなでミーティングしたいときは大きいテーブル、アイデア出しなどの考え事のときはリラックスできるソファなど、そのつど好きな場所を選んで作業できる仕組みです。また、商談ルームも内装の異なる8室を用意しています。
家電・家具から内装まで、オフィスには自社製品を使用
これらの部屋を含め、オフィスで使われているLED照明、イスやテーブルなどのオフィス家具、壁掛けテレビなどの家電、床材や壁紙などの建築内装材は、ほぼすべてアイリスグループの製品を採用しています。なるほど、製品の使用例を実際に見られるというわけで、文字通りのショールームでもあるわけですね。
17時になると社員が自社のクリーナーで清掃を開始
最後に、取材中に驚いたことをもう一つ。我々が取材のため見学していると目の前でアイリスオーヤマの社員達が唐突にフロアを掃除し始めました。「せっかくの新しいフロア、キレイなまま使いたい」と考える手の空いている社員達が、17:00になると自発的にフロアを掃除するのだそうです。これは素晴らしい! 自社製品を知るという意味でも、大きな意義がありそうです。さすがは勢いのある会社だけあって、製品と社屋、働く人にも驚きがありました。今後はどのように成長していくのか、引き続き、その製品や取り組みに注目したいところです。