家電
2020/1/20 21:00

マッサージチェアを作り続けて58年の老舗が、AIを使った魔法のような鏡「AI.Inada.Mirror」を発売。その詳細は?

ファミリーイナダは1月15日、「ファミリーイナダ AI.Inada.Mirror新商品発表会」を開催しました。今回発表されたのは、“AIミラー”と銘打った、4K・55インチの大型ディスプレイ「AI.Inada.Mirror」です。

↑左から土田晃之さん、稲田二千武氏、岸博幸氏

 

同社は1962年からマッサージチェアを作り続けてきた、マッサージチェアの“老舗”ですが、2016年には健康管理システム「INADA MEDICAL AIクラウド」をスタート。そこから発展し、健康管理システムと専用アプリによる様々なコンテンツで、心と体の健康をサポートするのが、今回発表された同製品です。ディスプレイメーカー「BOE」社のディスプレイを採用しています。

↑AI.Inada.Mirror

 

↑専用リモコン

 

全部で9種類のコンテンツを用意。主要なコンテンツを紹介していきましょう。

 

■世界初の「バーチャル試着」機能

↑ファミリーイナダ 那須麻友子氏

 

ユーザーが入力した身長・体重や性別、顔情報をもとに、その人に合ったコーデをAIが提案! ミラーに自分の姿を映すだけで、衣類を脱いだり着たりせず、家の中で簡単に試着ができます。コーデ監修はトップスタイリストが行なっており、コーデアイテムの商品情報も表示され、そのブランドの公式ECサイトで購入することもできます!

↑バーチャル試着を見守る土田さん

 

発表会当日はステージ上の実演のみで、残念ながらプレス向けのタッチアンドトライができなかったのですが、個人的にはこの機能が一番「おおっ」と思いました!  なぜなら、今月末に控えた大規模な新年会のコーデの参考にしたかったから(必死)。というのは、筆者個人の事情ですが、似たようなアイテムばかり持っていて会社に来ていく服がない、同じようなコーデばかりで代わり映えがしない、という人も多いはず。忙しい人には時短効果が、ファッション好きな人には新しい体験ができる画期的な機能といえるでしょう。

 

■ホームフィットネス機能

↑運動(ホームフィットネス)のコンテンツ

 

パーソナルトレーナーの動画に合わせて、一緒にトレーニングができます。別売りの専用トレーニングチェア「エクサチェア」を使うと、より効果的な運動が可能。なお、自宅にある一般的な椅子でもできるメニューもあります。また、同社より発売中のウェアラブルウォッチ「アクティブメジャー」を装着すると、心拍数がミラーに反映され、ミラーがトレーニングのアドバイスを行ないます。

↑土田さんも挑戦

 

現代ではトレーニング動画を、YouTubeをはじめとした動画サイトで簡単に閲覧できる世の中になりましたが、この場合は見本動画を見ながら一緒に体を動かせるだけでなく、さらにペースが合っていなかったら「遅い」などと指摘してくれるので、正しいトレーニングの方法を身に付けることができます!

 

■スキンケア方法などを教えてくれる美容機能

↑美容コンテンツの説明

 

こちらは、ドクター監修のスキンケア方法(化粧水を使ったセルフマッサージなど)や、肌のお悩みに関するアドバイスを提供してくれるコンテンツです。

↑スキンケアのお悩みを解決!

 

普段何気なく使っている化粧水ひとつとっても、いろいろなスキンケアマッサージがあるのだなと感心。個人的には、ちゃんと毎日洗顔して清潔にしているはずなのに、なぜか吹き出物がよく出るので、それを何とかしたいところ。日々見る機会がある鏡がこうしたアドバイスを行ってくれるのであれば、ケアへの継続的な関心が高まるのでは、と感じました。

 

■医薬品の購入まで行える健康機能

↑ステージ上手(かみて)にいるのは、コンテンツ監修を行なった先生たち。左から廣瀬嘉恵氏、木村穣氏、井上貴央氏

 

気になる症状について、質問に答えていくと、症状から考えられる病気の可能性などをアドバイスしてくれます。さらに、その場で医薬品も購入可能。

↑健康辞典

 

質問に答えるだけで症状がわかるというのが実に便利! スマホ時代になって「家庭の医学」がアプリで販売されるなど、症状を調べる方法が変わってきていますが、いちいちアプリを開いて調べるのも手間。生活の場にあってすぐにアクセスできる場所にある鏡がその役割を担ってくれる点に、技術の進化の凄みを感じました。なお個人的には「こういう症状だから“何科”を受診した方がいい」というのを知りたいときがあるので、それがあるとモアベター。咳が止まらないけど耳鼻科か呼吸器内科、どっちがいいの!? と、よく迷うところであるので。

 

発表会の後半では、タレントの土田晃之さんや経済評論家の岸博幸氏らがトークセッションに登壇。トークセッションでは家の中心にある“リビングのテレビ”のような、AIによって様々なコンテンツが楽しめるミラーに、スマホが中心となり家族で一緒に楽しむものが昔に比べて少なくなった今でも、コミュニケーションのきっかけになり、家族全体の幸せにつながるのでは、と「未来の家庭のありかた」と同製品の“夢”が語られ、今後追加してほしいコンテンツについては、「遠隔医療・遠隔教育」などが挙がりました。

↑左から岸氏、土田さん、稲田氏、BOEジャパン 久保島力氏

 

ゲストのお二人同様、筆者としても、本製品が継続的にアップデートし、テレビに代わる“お茶の間コンテンツ”があれば「家族の時間」がより増えていくのではないかと感じました。例えば、バーチャル試着の“アリかナシか”を話し合ったり、家族みんなで交代交代でトレーニングに挑戦したりと。そういった意味では、同製品は家族の絆を繋げるアイテムとなる魔法のような未来の鏡といえるでしょう。

↑土田さんと岸氏

 

同製品は3月発売、同社独自のリース販売システムで、価格は税別3980円/月×60回となっています。

 

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