家電
2022/7/9 20:45

浄水型ウォーターサーバーを導入したら水を飲む量が増えた! 家の水道水がウマくなる「エブリィフレシャス トール」

ウォーターサーバー業界では昨今、水道水を利用する浄水型の存在感が高まっています。フードアナリストという側面を持つ筆者としては、飲み水にもこだわりがあるのでこの手の製品は気になるところ。そこで今回使ってみたのが、今春発売されたばかりの「every frecious tall(エブリィフレシャス トール)」という浄水型のウォーターサーバー。使い勝手はいいのか、水の味はおいしいのかレポートします。

↑「エブリィフレシャス トール」。月額3300円(税込)のレンタルとなり、カラーは写真のマットブラックのほかにマットホワイトをラインナップ。また、卓上サイズの「エブリィフレシャス ミニ」も同価格で用意されています

 

生活感を消すデザインや6段階温度調整など死角なし

「フレシャス」ブランドは、ウォーターサーバーで初めてグッドデザイン賞に輝いた美しい設計が魅力のひとつ。スッキリとした佇まいや、ウォーターサーバーにありがちな水色と赤色の蛇口ではなく、1本の蛇口から注ぐ構造など、随所に生活感を消す意匠が見られます。

↑サイズは幅290mm/奥行363mm/高さ1125mmで、重さは19.7kg。各種ボタンは天面にあり、主張をしないデザインが好印象です

 

機能も充実しており、冷水と温水のほかに常温の水を出すことも可能。また「REHEAT」ボタンを押せば85℃以上の熱湯を出せるうえ、冷温ともに「ECOモード」を備えるなど、6段階の温度で水やお湯を注ぐことができます。

↑カギのボタンはチャイルドロック。誤って熱湯を出すような事故を防ぎます(冷水、常温にも対応可能)

 

ECOモードなど使い方にもよりますが、1か月の電気代は約360円(エブリィフレシャス公式サイトより)。15年前は1か月1000円程度が相場だったと筆者は記憶しているので、かなり安くなったと思います。

 

また、本体裏面には冷・温それぞれのオン/オフスイッチを設置。「真夏にお湯は使わない」という場合はオフにできます。スリープのスイッチをオンにすると、部屋が暗くなった時に冷・温機能を自動でオフに。消費電力を抑える配慮が随所に見られます。

↑「COLD ECO」ボタン。通常、冷水は5~10℃ですがこのモードをオンにすると10~15℃になり、電力消費も抑えられます。また温水バージョンの「HOT ECO」ボタンも搭載

 

↑本体裏面。電源コードを固定するフックや、転倒防止ワイヤーが付いている点もナイス

 

意外に重要なのが、蛇口下の注水スペース。「エブリィフレシャス トール」は高さも奥行きもなかなかあって、約570mlが入る大きめのグラスにも水を注げました。

↑こちらは「ノニックグラス」というクラフトビール御用達のコップ。UKパイント(568ml)サイズですが、悠々と注げます

 

たっぷり8.7リットル貯水できる

肝心の浄水機能はどうでしょうか。本機には独自に開発されたフィルターカートリッジが付属し、「不織布」「活性炭」「中空糸膜」「ATS 」の4つの機能を1つのフィルターに搭載しているとか。これにより、家庭用品品質表示法で定められた対象12物質を含む、23物質を除去してくれるそうです。さっそく取り付けてみました。

↑こちらが付属のフィルターカートリッジ。写真中央に映る穴にねじ込みます。6か月に1回の頻度で交換するのが目安で、初回は無料。ひとつ3300円(税込)です

 

タンクは貯水5.7L/温水1.5L/冷水1.5Lとなっており、合計8.7L。貯水タンクは取り外せるので、キッチンの蛇口から水道水を注ぐ場合でも、難なく給水できると思います。

↑貯水タンクは取り外しも簡単。持ち運びに便利な取っ手付きです

 

↑カパッとフタを開けて、キッチンの蛇口からザバーッと給水

 

まろやかでクリアな味に驚かされた!

そして最も気になるのが水の味。試しに飲んでみると……おお、すごくまろやか! スムースな口当たりで、ゴクゴクガブガブと飲みたくなるおいしさです。

↑このように注がれます

 

この違いを、普通の水道水と比較して試してみました。すると味の違いを瞬時に実感。水道水はどこかシャープなタッチがあり、ひっかかる要素や雑味を感じますが「エブリィフレシャス トール」の浄水にはそれがなくて実にクリアです。

↑見た目は同じですが、左が「エブリィフレシャス トール」の浄水で、右が水道水です

 

せっかくなので、「REHEAT」ボタンを押して熱湯も試してみました。こちらは、インスタントコーヒーがおいしく飲めるのかをチェック。

↑ボタンを3秒押すと「REHEAT」の赤いLEDがアラームとともに点滅。約2分で点灯となり、熱湯が出ます

 

↑熱湯を注水。しっかり熱く、電気ポットの代わりとしても活躍してくれます。コーヒーはおいしいし、お酒のお湯割りにも非常に便利!

 

こうして数日間使ってみて実感したことは、水を飲む回数が増えたということ。宅配ボトルのウォーターサーバーと比較すると圧倒的にリーズナブルなので、気にせず飲めるという心理が働いているのかもしれません。よく「1日の水分摂取量の目安は2リットル」などと言われますが、本機があればクリアしやすくなると思います。

 

ほかにも、宅配型で生じる配達受け取りとボトル回収の手間が不要。ゴミが出ないので環境にやさしい。料理用の水としても気軽にジャブジャブ使える。といった点もメリットです。

 

また、我が家の水道蛇口は浄水器を内蔵しているタイプなのでそれなりにおいしい水は常時飲めるのですが、「エブリィフレシャス トール」は冷・温水を出せるという点も優位かと思います。

↑冷たさはバッチリ。肌寒い朝などは、常温で飲めるのもイイ!

 

置き場所を取る、またレンタル契約して3年以内の解約には違約金がかかるという点は痛手ですが、初期費用は無料なので始めるハードルはそこまで高くないはず。浄水型のウォーターサーバーを探している人には、かなり刺さる一台ではないでしょうか!