ライフスタイル
2018/10/26 18:30

オフィスでの被災にはどう備えるべき? 個人でもできる「セーフティデスク装備」

南海トラフ地震など、大規模な地震への備えはどんなときでも早すぎるということはありません。特に、オフィスで1日の大半を過ごしている人は、働いている最中に被災する可能性も高いです。会社が備蓄セットを用意している場合もありますが、帰宅困難になったときのために自分なりの必要なものを揃えておきましょう。

 

【解説してくれた人】

和田隆昌さん

災害危機管理アドバイザー、防災士。地震災害、気象災害、レジャー災害の対策に精通し、執筆や監修、講演活動など幅広く活動中。

 

地震直後はすぐに帰宅せず会社で待機するのがベスト

社会人はオフィスで被災するケースも多いはず。一刻も早く帰宅したいですが、「会社が安全ならば、交通インフラが回復するまでは待機すべき」だと和田さんは語ります。

 

「地震直後は道路に人が溢れています。また、余震が起こる可能性もあるので、むやみに外に出るのはやめたほうが良いですね。それよりも、会社に泊まることを想定した対策を考えておきましょう。会社では用意してくれない、医薬品やマスク、アイマスクなどは各自で揃えておきます。アメやチョコレートなどの甘味もリラックス効果が期待でき、オススメです。

 

一方で、会社側も社員の安全を守るため、食料の備蓄や非常用ライトの設置、什器の固定はしっかりしておく必要があります。会社の準備不足で社員がケガをした場合、会社の責任になりますから」(和田さん)

 

従業員側も雇用者側も、いま一度会社での防災対策を見直しましょう。

 

【おすすめアイテム①】

デスクの横に貼れるから場所を取らずに災害対策

コクヨ

非常用品セット

デスクサイド タイプ1.5

実売価格4445

ガラスの破片から頭部を保護するセーフティハット、ホイッスル、ルミカライトなど、5種類の防災アイテムを厳選したセット。強力マグネットでデスクの横に貼り付けられます。

【POINT】開けたらすぐに使えるのが◎

W190×H225×D60mmの薄いケース型でそのままスッと持ち出せます。ほかにもヘルメット型や車載タイプなどもラインナップ。

 

【おすすめアイテム②】

無理に帰宅しなくてもOK!最低限必要なものを1箱に

キングジム

災害備蓄セット SBS-100

5184

帰宅困難者がオフィスや避難先に泊まるときのサポートセット。保存水、アルミブランケット、簡易トイレ、水なしで食べられるご飯など、1日泊まるための計6アイテムが詰め込まれています。

【POINT】A4ファイルサイズで棚にスッキリ収納

A4ファイルサイズのパッケージなので、オフィスの書棚や机の引き出しにピッタリ収まり、普段は邪魔になりません。パッケージは簡易枕としても使えます。

 

帰宅&泊まりにあると便利! +αのセーフティグッズ

オフィス防災ならではの、あると役立つグッズをご紹介。帰宅するときや会社に泊まるときの、身体にかかる負担を軽減してくれます。

スニーカー

非常時の帰宅は、いつも以上に時間を要する場合も。革靴やハイヒールからスニーカーに履き替えておくと、長距離でも歩きやすく、万一のときは走って避難しやすいです。

 

寝袋・ブランケット

寝る環境が整っている会社は少ないので、ふとん・毛布の代わりとして各自寝袋やブランケットを用意しておくと安心。冬場であれば、寒さ対策としてもあって損はありません。

 

 

文/柚木安津、保谷恵那(ゲットナビ編集部) 撮影/我妻慶一 イラスト/勝間田しげる