サウナに魅了される人続出! “サウナマン”が語るサウナの魅力
『サウナマン』宮川サトシ
https://news.livedoor.com/article/detail/15582290/
実在する1人の男性が、サウナの助けを借りながら人生の一歩を踏み出すまでの物語。『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』で知られる漫画家・宮川サトシによって、2018年11月から2019年3月まで「livedoor NEWS」にて全5話連載された。
———生粋のサウナ愛好家として、漫画『サウナマン』主人公のモデルにもなった“まっちゃん”さん。現在は週にどのくらいのペースでサウナを利用されていますか?
まっちゃん「脳内では365日24時間サウナにいますが(笑)、実際には週に2〜7回ですかね。“この曜日や日時に行かなければいけない”という義務化・習慣化はしていなくて、行けるときや行きたいと思ったら、サウナに行きます。だから替えの下着や靴下は常に鞄に忍ばせています。でも基本的には仕事帰りなど、ぶらりと何かのついでに行くことが多いですかね」
———サウナの魅力に目覚めたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
まっちゃん「5〜6年ほど前に、ストレス発散の方法として友達が勧めてくれたのがきっかけでした。当時は、嫌なことがあるとお酒に頼ってしまっていたのですが、それだとお金もたくさん使うし、翌日には二日酔いになるしで……。そんな調子で仕事もプライベートもなんだかうまくいかず心身ともに疲弊しきっていた頃、サウナと出会ったんです」
———ドライサウナ、スチームサウナ、ロウリュ、スモークサウナなど、サウナにもさまざまな種類がありますが、特に好まれるのはどんなサウナですか?
まっちゃん「大前提としては、どのサウナも好きですね。それぞれの楽しみ方や体感があるので、気分によっていろいろ試しています。
ただ、強いて言うなら、私が好きなのはロウリュができるサウナです。薪のサウナかスモークサウナなら、なおいいです。先日仕事でフィンランドに行ってきたのですが、スモークサウナの体験は忘れられません。皮膚の表面だけでなく、呼吸器官を通って内臓の隅々まで熱が伝搬して、身体中の細胞が1つ残らずあたためられるあの感覚。それに、スモーク独特の香りやシーンという音が聞こえるくらいの静寂、暗闇に近いような抑制された照明……。五感すべてが刺激されました」
サウナマンが感じる昨今のサウナブーム
———『サウナマン』をはじめ、サウナを題材とした漫画やドラマが人気を博していたりと、メディアでもサウナが注目されていますよね。サウナブームの到来を感じることはありますか?
まっちゃん「明らかに“サウナ”というワードを見聞きする機会が増えたと感じます。さまざまなメディアでトピックに取り上げられていたり、電車や飲食店、喫茶店、居酒屋など、日常生活においてもサウナを話題にする人が増えているような気がします。サウナモチーフのアパレルやサウナグッズなども増えましたね。また、実際に一部のサウナ施設を訪れた際にも、お客さんが多いと感じる日も多くなりました。私的な話でいえば、友達が熱波師を目指してサウナ施設で働きはじめるということもありました!
こういう動きは多かれ少なかれサウナ業界にも影響していくので、ブームがどこまで続くのか、またブームが終わったとしても、どういう風にサウナカルチャーが続くのか、今後も楽しみです」
初心者はどう楽しむべき? サウナー御用達のおすすめスポット
———サウナを利用する上では、暗黙のマナーのようなものもあるかと思います。サウナ初心者の方に向けて、“最低限守られるべきサウナマナー”を教えていただけますでしょうか。
まっちゃん「あえて言うなら、浴室に入ったらシャワーで身体を流すこと、水風呂に入る前に汗を流すことですかね。温浴施設において快・不快を左右するひとつの指針が“清潔感”ですから。それ以外にも言い出せばいろいろありますが、原則としては、お互いを不快にさせないための、守るべき最低限のラインがここなのかな、と思います。気にしすぎても、それはそれでサウナを楽しめなくなってしまいますから」
———東京都内でおすすめのサウナを、いくつか教えていただけますか?
まっちゃん「男女でログサウナやバーデ(プール)が楽しめる豊島園の「庭の湯」、4種類のサウナと2種類の水風呂(男性用のみ)、さまざまな低温サウナが楽しめる水道橋の「スパ ラクーア」、居心地のいいコワーキングを完備した両国の「江戸遊」。それから、アクセスや清潔感が抜群の新宿「テルマー湯」もおすすめです。
まだまだ紹介し足りませんが、男女で行けて、サウナ・水風呂・外気浴が楽しめて、食事もできてまったりできる、という条件ならこちらの4店舗をおすすめします。銭湯や男性・女性専用施設も挙げたらキリがないですね。どこの施設にもそれぞれの楽しみ方はあります。“十サウナ十色”ですよ!」
今回は、まっちゃんさんにご紹介いただいた「スパ ラクーア」を実際に訪れました。次のページでは、“大人の楽園”とも呼ばれる「ヒーリング バーデ」の魅力に迫ります。
【プロフィール】
サウナマン / まっちゃん
宮川サトシ著『サウナマン』の監修など、サウナにまつわる活動を行いながら、サウナ関連企業に勤める生粋のサウナ愛好家。2019年に開催された『Sauna Camp Festival 2019』では労働式石焼サウナ『原始』をサウナ仲間と制作するなど、サウナカルチャー向上のために幅広く活躍中。