文房具
2019/12/12 19:30

スマホや文房具をスタンバイする「デスクオーガナイザー」をデスクが狭いデジタル時代にこそ再評価したい!

使い勝手を究めた“変形タイプ”のデスクオーガナイザーをレビュー

「デスクオーガナイザー」という単語を、最近あまり見かけないなーという気がする。デスクオーガナイザーとは、ざっくり言うと、ペン立てを中心とした機能をもつ“卓上小物入れ”のようなもので、これが1980~’90年代頃には“デキるビジネスマンのデスク必携ツール”とされるほど、やたらと人気だったのだ。

 

もちろん今でもAmazonなどで検索すれば、製品がいくつも出てくる。しかしほとんどが中国製の似たり寄ったりなものばかりで、正直最近、ジャンルとしてあまり盛り上がっている印象はない。

 

どうしてこんなに流行らなくなったのか……という理由は、いくつか考えつく。例えば、そもそも昔と比べるとデスクがPC中心になって、デスクオーガナイザーを置くスペースがなくなった、というのは大きいだろう。フリーアドレス制の導入も原因のひとつだろうし、人気ジャンルの“立つペンケース”系に取って代わられた説もあるだろう。

 

ただ、作業スペースで素早く文房具にアクセスできれば便利なのは、いつの時代でも変わらないはず。立つペンケース以外にそういったことが可能な卓上小物は、もうちょっと注目されてもいいんじゃないかなとは思うのだ。

 

そこで今回は、場所を取らずに文房具を設置できて高アクセス、かつ便利機能を備えた現代版デスクオーガナイザーを、2点紹介したい。

 

折り畳んで運べるナカバヤシ「オリパクト」

今の時代、結局のところ何が一番大事なツールかといえば、やっぱり間違いなくスマホだろう。オフィス内では内線・外線を問わず連絡に使われ、メールやアプリなどメッセージツールでのやりとりも必須、さらにクラウド上のデータを確認したりと、もうなんでもかんでもスマホが必要となる。

 

となれば、スマホに素早くアクセスできる置き場をデスクに設けるのは、当然の話とも言えるのではないか。

ナカバヤシ
デスクオーガナイザー「ori-pact(オリパクト)」Mサイズ
2100円(税別)

 

ナカバヤシの「オリパクト」は、まさにスマホ置き場を中心にしたシンプルなデスクオーガナイザーである。

 

スマホ立て、ペンスタンド、付箋などの小物置き場が一体化しており、設置スペースもスリムで必要最小限といった感じ。これなら、机の上にスマホを直に置くより場所を取らなそうだ。

↑ちょっとしたスペースにスマホ、筆記具3本に付箋やクリップ類がストックできる
↑ちょっとしたスペースにスマホ、筆記具3本に付箋やクリップ類がストックできる

 

スマホは充電ケーブルを挿したまま立てられるのは当然として、さらにそれ以外の部分もいろいろと気が利いた設計に感じられる。

 

ペンスタンド穴は、多機能ペンなど太めのタイプもきちんと入るように設計されているのが嬉しいし、その直下の空きスペースには、クリップ類をマグネットで貼っておけるのも面白い。一番下の空間には付箋ディスペンサーを置いたり、スマホ用のモバイルバッテリーを入れておくのもアリだろう。

 

実際に使ってみても、あまり細かい不満が出にくい作り込みがされているという印象だ。よくできている。

↑ペンホルダーは、太めの多色ペンがすんなり入る楕円穴+通常のペン用穴×2の構成
↑ペンホルダーは、太めの多色ペンがすんなり入る楕円穴+通常のペン用穴×2の構成

 

↑前面には、マグネットでゼムクリップなどを貼り付けておくことができる。また底面にもマグネットがあるので、スチールデスクに固定しやすいのだ
↑前面には、マグネットでゼムクリップなどを貼り付けておくことができる。また底面にもマグネットがあるので、スチールデスクに固定しやすいのだ

 

そして、なによりもすごいのが、この「オリパクト」は折り畳んでの収納・持ち運びが可能ということ。底部がマグネットでくっついているので、そこを外してから折り目を伸ばしていくと、あっという間に薄い板のようになってしまうのだ。

 

厚さはわずか9㎜弱で、これなら荷物がギチギチに詰まったカバンにも、スッと収まってしまうのではないだろうか。

↑畳むと、ノートや手帳と一緒に持っても違和感のない薄さに
↑畳むと、ノートや手帳と一緒に持っても違和感のない薄さに

 

↑展開は、折り目をパコパコと曲げていくだけの手軽さ。慣れれば本当にあっという間だ
↑展開は、折り目をパコパコと曲げていくだけの手軽さ。慣れれば本当にあっという間だ

 

使う時は、また三角になるように立てて底部をくっつけ、折り目を押し込めば、すぐ元通りのスタンドに変形完了。所要時間はわずか数秒というところだろう。

 

これならフリーアドレス席やコワーキングスペース、カフェのテーブルなど、どこでも手早く作業環境が整って、省スペースでも快適性は高い。まさに今の時代にマッチした現代版デスクオーガナイザーと言えるのではないだろうか。

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