もはや働く場所はオフィスだけじゃない、というのはニューノーマルの基本なのだが……だからといって在宅ワークばかりでもない、というのが悩ましいのだ。例えば、週に2日は出社して残りは自宅で、というようなケースも増えており、そうなるとオフィスと自宅の環境をどう“擦り合わせる”か、など考えるべきことが増えてくる。うーん面倒くさい。
他にも面倒なのが、仕事用の資料など紙モノをどうするか、という点。データならサーバーに入れておけばどこからでも確認できるが、紙の書類はそういうわけにはいかない。紙モノは片っ端からスキャンして電子化、というのも意外と現実的じゃないし、そうなると、複数のワーキングスペース(オフィスや自宅)の間で書類を持ち歩くことになる。
であれば一度、「クリアホルダーより書類の持ち歩きに適したツールってないかな?」と考えてみるのも、ありかもしれない。
タテヨコ自在でガバッと開くファイルバッグ「PAAT」
クリアホルダーは書類の出し入れがしやすく便利だけど、「折れる・曲がる可能性がある」「ペラペラすぎてカバンの中で探しづらい」「中身が抜け落ちやすい」……といったネガティブな面がある。逆に言えば、そのあたりを解決できて、かつクリアホルダーライクに使える製品があれば良いのではないか?
その点、サンスター文具の「PAAT」(パット)はなかなかオススメできる。
サンスター文具
ファイルバッグPAAT(パット)
A5 1000円/A4 1200円(ともに税別)
表の全面が透明窓のため中身の視認性がいい、封筒型でA4サイズのファイルバッグ。フラップは閉じるだけで磁力によってピタッと固定されるため、まず書類の抜け落ちに関しては心配ゼロだ。
とは言っても、同様の商品はすでに他社からいくつか発売されているため、これだけでアピールするにはちょっと弱い。しかしもちろん、「PAAT」ならでは! と言うべきポイントがある。それがダブルフラップ機能だ。
透明窓に正対した状態だと、フラップは長方形の長辺に位置する。要するに横長の洋封筒のような感じ。
しかし裏返してみると、短辺側にもフラップがついているのが見えるだろう。このフラップが上に来るよう90度回転させると、長封筒型に早変わり。つまり、縦にしても横にしても、同じようにフラップを開閉して中身が出し入れできるという、非常にユニークな構造なのだ。
例えばリュックに入れて使う際には縦長にして使う方が収まりが良いし、浅めのトートやビジネスバッグならば横長の方が出し入れスムーズ。
書類を持って出向く先によってカバンを変えるのはよくあることだが、いちいちファイルバッグまでカバンに合わせて変えていては、面倒極まりない。であれば、どちらにもそのまま使える方がいいのは当然という話だ。
さらに、タテヨコのフラップを同時に開くことで、全体を大きく一気にガバッと開くこともできる。
封筒型のファイルバッグは口から書類などを出し入れするのに少し手間取ることがあるが、大きく開いてしまえば問題なし。一度この大きな開口に馴染んでしまうと、もう他の封筒型ファイルバッグには戻りづらいほど。
バッグの中で見つけやすいカラーもポイント
また、今回使用しているブルーをはじめ、グリーンやホワイトなど明るめの色が揃っているのも大事なポイント。このカラーに加えて程よい厚みもあるため、ペラペラかつ透明のクリアホルダーより、カバンの中で目につきやすいのだ。
書類を探してカバンの中をゴソゴソ探し回るのは、周りからもあまり見栄えの良いものではない。そういう意味でも、こういった薄物は見つけやすさが重要なのである。
ファイルバッグは、仕事用ツールとしてはかなり地味なジャンルと言える。が、便利なものを導入すれば途端に快適さを感じられるはず。もちろんクリアホルダー1枚と比べたら価格はかなり違うが、それでもぜひ試してみて欲しい製品である。