イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。文房具の新作からロングセラーまでを知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具とは?
早く使わなかったことを後悔したマルチな多機能定規
2001年に発売されてから20年以上のロングセラー製品であるミドリの「マルチ定規」。私も毎日使っています。
愛用者が多いこの「マルチ定規」ですが、ユーザーの中には「マルチ」の由来にもなった多くの機能を知らない人もいるのではないでしょうか? ただの折りたたみ定規ではない「マルチ定規」の魅力を見ていきましょう。
ミドリ(デザインフィル)
マルチ定規
16cm:286円(税込)
30cm:330円(税込)
50cm:968円(税込)
アルミ 30cm:1430円(税込)
マルチ定規のメイン機能は「定規を折りたたんで半分のサイズで持ち運べる」という折りたたみ機能です。写真の30cmタイプのほか、16cmタイプと50cmタイプの3サイズがラインナップしています。
多くの方がこの折りたたみ機能をきっかけにマルチ定規を手に取るでしょう。私もそうでした。
しかし、折りたたみタイプの定規は様々なメーカーから発売されているので、私はこのマルチ定規を購入する前に安価な折りたたみ定規をいくつか買い、その度に失敗を繰り返していました。
繋ぎ目でガタつきがなく、キレイに引ける!
折りたたみ定規のもっとも気になるポイントは、継ぎ目の部分のがたつきがないかどうかですよね。
いくつか他社製の折りたたみタイプ定規を購入したものの、その度に継ぎ目の部分のガタつきが原因できれいに線を引くことができず、いらだちを覚えていました。そこで330円のマルチ定規を購入したところ、なんともスムーズに線を引けるではありませんか! 数百円をケチらずに最初からこの定規を買っていればよかった! と後悔しました。
長さを測るだけじゃない、機能いろいろのマルチぶり!
さらに定規をよく見てみると、10mmごとに穴が開いています。ノートや手帳などを等間隔に分割したい時に目印をつけられるのです。
また定規の目盛りは、外側の30cmだけでなく内側にもあり、奥行きや高さを測る際に使用できます。商品サンプルや小箱の高さなど意外に使うこの目盛りが便利なんです。
長さだけかと思いきや、実は角度も測れます。折りたたんだ定規は結合部で15度ずつ角度を測れるようになっているのです。
折りたたみ定規はパーツが外れてしまうといったトラブルが多い商品ですが、「マルチ定規」は2021年から使い続けて壊れる気配もありません。結合部はしっかり金具でとめられているので安心ですよ。
その名の通り「マルチな1本」!
こんなに機能がついて330円(税込)とは、お得ですよね。普段から30cm定規を持ち歩きたいという人は、これ1本あると何かと便利で活躍する「マルチ定規」。折りたたみ定規でこれまで残念な思いをしてきたなら、こちらを使ってみてください。
ちなみにカッターを使う人には、同社のアルミタイプのマルチ定規もおすすめです。