ノートを取る際、「メインの文字を書く用のペン」と「囲みを付けたり目立たせるポイントを記入したりするためのカラーペン」とで書き分けるのは、わりと一般的なメソッドだろう。
書き分けによって紙面の情報が整理されると、あとから見返す際に要点も分かりやすく、勉強の効率がアップするのが大きな利点だ。
ただ、どこもかしこもカラーペンで囲って装飾することをやりすぎると、情報が詰まりすぎて逆に見返しにくくなることもある。書き分けを適度に抑えるというのもセンスが必要で、見返しやすいノートを作るのはなかなか難しい。
とはいっても、自分にはセンスがないから無理、と諦めるのももったいない。使うだけで派手すぎない「ほどほどな線囲いができる専用ペン」を使えば済む話なのだし……。

目立たせずに情報を整える罫線専用ペン
LIHIT LAB.(リヒトラブ)から発売されている「myfa 罫線ペン」は、目立たず、ギラギラせず、ほんのりとした罫線を紙面に書き足す用に作られた、かなり特殊な専用ペンだ。
いわゆるミリペン(極細の水性サインペン)の一種で、線幅は0.05mmと非常に細く作られている。

なによりも特徴的なのがブルーグレーのインクで、視認性という点ではちょっと論外なぐらいに淡く薄い色である。
もちろんこんな薄い色で文字を書いても読み取るのに苦労するだけなのだが、しかし無地の紙面にこの色とこの線幅で直線を引くと、まさにノートの罫線としてちょうどいい感じに機能するのだ。


罫線にペンで色を重ねることでほどよく視認性をアップ
さらに面白いのが、ノート罫線への重ね書きだ。
この薄いブルーグレーを、すでに印刷されているノートの罫線の上から重ねて線を引くと、そこだけ罫線の色がほんのわずかに濃くなる。
この「ほんのわずかに濃くなる」というのが重要で、くっきりと識別できるほどではないが、色を重ねていない元の罫線とは色の差が分かれる……というぐらいの線ができることで、目立ちすぎないほどほどの強調線や囲み線が書ける。


例えば、表組みを作りたいときも、ボールペンなどの濃い黒で線を引くとそこだけがくっきりしすぎて、中の文字が目立たないことがある。
そういう場合も、罫線に重ねてブルーグレーで線を引くと、思ったよりも視認性がよく、文字も読み取りやすい表組みが作りやすい。
「罫線を引く/罫線に色を重ねる」ことに特化した、とてもニッチなペンだが、ペンケースに1本入れておくと、意外と活躍の機会はあるんじゃないだろうか。
日常使いの筆記が心地よくなる極細サインペン
「罫線ペン」と同シリーズとして発売された「myfa ログペン」も、使ってみるとなかなか面白いペンだ。
こちらは主に文字を書くなど日常筆記に使うためのもので、0.2mmの極細水性サインペン。水性インクのにじみなどを含めて、筆記した線幅はゲルインクボールペンの0.5mmとほぼ同じくらいになる。

カラーラインアップはベーシックな黒の「ジェットブラック」、ブルーブラック系の「ジーンズネイビー」、ブラウンブラックの「モカブラウン」、薄墨っぽい「コアラグレー」の4色。
いわゆるカラーブラック系のインクよりも発色はやや淡めではあるが、十分にメイン筆記具として使えそうな雰囲気だ。

水性サインペンを使う意義
とはいえ、「ボールペンで十分なのに、わざわざ水性サインペンを使う意味とは?」という疑問はあるだろう。
これに関しては、もう使ってみてもらうしかないのだが、書き味がボールペンとまったく違って、ハマるとすごく書きやすいのである。

こういった極細サインペンは、樹脂製のペン先チップが紙に触れることで(毛細管現象によって)インクを出す仕組みになっている。そのため、先端のボールを転がしてインクを引き出すボールペンよりも、ペン先がコントロールしやすいのだ。
特に、低粘度油性インクなどのなめらか系ボールペンで字が乱れるタイプの人だと、この快適なコントロール性はかなり心地よく感じるはず。

筆者もこの書き味はかなり好みで、手にしてから現在までメインの筆記具として使っているぐらいである。
インクの減りの速さやペン先チップの強度問題(使い続けるうちに先割れしてくる)など、極細サインペンならではの弱点はあるが、一度この書き味にハマッてしまうとボールペンに戻りがたいほどの魅力がある。

