ワールド
2025/6/15 11:00

水で濡れないと読めない! 必読の「喉が渇いた絵本」とは?

火であぶると文字や絵が浮かび上がる「あぶり絵」と同じように、水で濡らすと中身を読める絵本があります。

↑水が必要な絵本「The Dehydrating Book」(画像提供/Water For People/YouTube)。

 

絵本の主人公は、ルピタという名前の1匹のハチドリ。ルピタは喉が渇いており、アルマジロやカメ、サルなどの仲間とともに、川を求めて森を旅するというストーリーです。

 

絵本を作ったのは、ラテンアメリカの非営利団体、ウォーター・フォー・ピープル。彼らはこの絵本を通じて、ラテンアメリカで起きている水不足の実態について広く知ってほしいと考えているのです。

 

絵本の中身には、水に濡れると発色するハイドロクロミックというインクが使われていて、乾いた状態では真っ白なのに、水で濡れると中の絵が見えてくるという仕掛けが施されています。

 

絵本のタイトルは「The Dehydrating Book」。「Dehydrating」とは「脱水」や「脱水症状」の意味で、絵本自体が「脱水症状を起こしている」ことを表現しているのです。

 

ラテンアメリカでは、およそ6人に1人の子どもが水不足に直面し、世界で十分な飲み水を得られない子どもは4億4700万人にも及ぶそう。

 

日本では水道の蛇口をひねれば、きれいな水をいつでも飲めるもの。でも、世界にはそうではない人々がたくさんいます。まず私たちはそんな事実を知り、目を向けることが必要なのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Dezeen. The Dehydrating Book can only be read when wet. June 10 2025

Water for People. This Book Needs Water.

 

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