パソコンのキーボードは両手で使うことを前提で設計されていて、ケガなどの理由で片手のみで動かす人にとっては、とても使いにくいもの。そんな人に向けて開発されたのが、マウスもキーボードも片手で動かせる「片手用キーボード」です。

このキーボードを作ったのは、中国のHTXスタジオ。事故で右手を失った娘をもつ、ある父親からのリクエストで開発が始まりました。彼らが目指したのは、簡素化されたキーボードではなく、コンパクトながらもきちんと使いこなせるキーがレイアウトされているもの。
その結果、手のひらをキーボードの上に置いたときに、自然に指が届くように扇形にキーを配置。一般的なキーボードと同じくQWERTY配列で、61のキーをレイアウトしました。さらに親指にあたる部分には、マウスの代わりにトラックボールがあり、親指でトラックボールをなでるように転がすことで画面のスクロールもできます。
手が小さな人向けのコンパクトサイズと、やや大きめの人向けのサイズが用意されていると同時に、左右のレイアウトが反転されたタイプもあり、右手だけを使いたい人と左手だけを使いたい人それぞれのニーズに合わせて選ぶことができます。
そして、この片手用キーボードの素晴らしいところは、同社がこのデザインをオープンソースで公開していること。両手でのパソコン操作が難しい人が、もっと快適にパソコンを使いこなせるように、みんなでよりよいものを作れるようにオープンにされているのです。
もしかしたら、両手使いの人にとっても需要があるかもしれない、このデザイン。片手用キーボードが世界で当たり前に使われるようになっていくといいですね。
【主な参考記事】
Yanko Design. Open Source One-Handed Keyboard Blends QWERTY and Mouse for True Accessibility. June 7 2025
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