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2018/4/10 11:00

肉じゃない肉? ハンバーガー大国で話題沸騰中の「IMPOSSIBLE BURGER」を食べてみた

アメリカの代表食といえばハンバーガーですが、いまこのハンバーガー大国に新しい波が押し寄せています。その名も「IMPOSSIBLE BURGER(インポッシブルバーガー)」。ヘルシー志向の人が多いカリフォルニアで静かなブームが到来しています。一体何が「IMPOSSIBLE(有り得ない)」なのか? 私たち日本人の舌に合うのか? そのアンビリーバブルな実体に迫ります。

 

インポッシブルバーガーって何?

インポッシブルバーガーは、牛や豚といった動物性のお肉を一切使わず、ヘルシーで環境に優しい100%植物由来の人工肉バーガーです。このバーガーを作ったのは「Impossible Foods」というシリコンバレーのベンチャー企業で、環境保護を目的として開発しました。この会社はビルゲイツが100億円超出資するほど注目されている企業で、CEOであるスタンフォード大学教授のパットブラウン氏は「すべての存在する肉を植物肉に変え、地球環境保護を実現しよう」というビジョンを掲げて全米で広く展開しています。著者が住むサンフランシスコ周辺のハンバーガー店ではそのほとんどで食べることが可能。

 

気になる具体的な原料は、小麦たんぱく質、じゃがいもたんぱく質、大豆たんぱく質、そして脂身にはココナッツオイルが使われています。最も重要なのは「ヘム」と呼ばれるマメ科の根っこにある血液に似ている鉄成分で、これが肉の風味や食感を生み出しています。すべて植物成分のため、通常のお肉を使ったパテよりもコレストロールが少なく健康に良いことが最近のヘルシー志向のアメリカで支持されています。

 

また、環境に優しい食材であることもポイントです。牛肉を使うと、飼育する過程で大量の水や肥料が必要になりますが、植物肉の場合、20分の1の土地、4分の1の水、そして温室効果ガスも8分の1で済みます。

 

インポッシブルバーガーを食べた人からは「見た目や味が通常のバーガーと変わらない」という声をよく聞きます。これが本当に美味しく、値段も普通のバーガーと変わらないのであれば、1度は食べてみたくなりますよね。

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