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2019/10/2 19:00

中国は“顔パス”先進国! 世界の交通機関が続々と導入する「顔認証技術」

本人確認といえば、運転免許証やパスポートなどを提示するのが一般的です。そんな従来の方法にとってかわる技術として注目されているのが「顔認証」システム。カメラで顔写真を撮影し、あらかじめ保存されている顔写真のデータと合致するか確認するという技術で、わずか数秒で確認できるという利便性から世界中で導入が進んでいます(後述するように、最近では中国の地下鉄で顔認証技術が導入されました)。そこで本稿では、空港や鉄道などの乗り物で導入されている各国の顔認証技術についてまとめてみました。

【アメリカ】2023年までほぼすべての国際線のチェックインで導入

アメリカでは多くの航空会社が、フライトのチェックインで顔認証技術を導入しています。例えば、アメリカン航空はロサンゼルスの空港で導入を始めており、2021年までにすべての国際線で導入する予定。また、サンフランシスコ国際空港では空港内すべてで2021年までに顔認証が導入される予定です。さらに、米国土安全保障省は4年以内にアメリカから出国する旅行客の97%を顔認証チェックする計画であることを2019年に発表しています。

 

【ヨーロッパ】ユーロスターで導入

ヨーロッパでの顔認証技術導入も数年ほど前から進んでいます。イギリス、フランス、ベルギーを横断する国際高速鉄道ユーロスターでは、ロンドンのセントパンクラス駅に顔認証技術を搭載した電子ゲートが設置されています。もちろん空港での導入も進み、アイルランドのシャノン空港を皮切りに、イギリスやドイツなどでもフライト前のチェックインで顔認証技術が使われています。

 

【中国】地下鉄でも導入

世界の中でも顔認証技術が進んでいるといわれるのが中国です。警察が犯罪者の逮捕に顔認証技術を活用する一方で、市民の日常生活のあらゆるシーンが監視されていることから「監視国家」などと言われることもあるほど。

 

しかし、顔認証技術の利便性もあり、広州市の公共交通である地下鉄に2019年9月から顔認証技術が導入されました。地下鉄の専用アプリで個人情報や決済方法も登録しておけば、改札を顔パスで通れることになるそうです。

 

【日本】全国の空港で出入国審査で導入へ

日本の空港でも顔認証技術導入の動きがあります。出入国在留管理庁では、羽田、成田、関西、中部など全国の空港で、出帰国手続に顔認証技術を使った顔認証ゲートを導入する予定であることを発表しています。発表内容によると、2018年までにすでに設置された顔認証ゲートは全国の空港で合計137台。2019年には203台まで増やし、増加する外国人観光客に対応するべく、出入国の審査を厳しくしながら円滑に運営できるよう目指しているそうです。

 

さらに、成田空港では2020年春から日本航空と全日本空輸で顔認証システムのチェックインが導入される予定。日本のほとんどの空港で近い将来、航空会社でのチェックインから出国手続きまで、すべて顔認証技術が用いられることになるとみられています。

世界的にみても、出入国管理と国際線のチェックインで顔認証技術が使われるケースが増大していることがわかります。ただ懸念されているのが、顔写真という生体認証データの取り扱いで生じるプライバシーの問題です。EUでは無差別的な顔認証の使用を防ぐため、顔認証データの使用を制限する規正法制定の動きがあります。一気に拡大する顔認証技術で便利な世の中になる一方で、撮影された自分の顔写真がその後どう処理、保存されるのか知っておくことも大切になるのかもしれません。

 

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