一人暮らし開始前に知りたかった!コンパクト家電の伝道師「BRUNO(ブルーノ)」に学ぶ、ぼっち家電の選び方

ink_pen 2025/7/8
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一人暮らし開始前に知りたかった!コンパクト家電の伝道師「BRUNO(ブルーノ)」に学ぶ、ぼっち家電の選び方
藤原 綾香(GetNavi web編集部)
藤原 綾香(GetNavi web編集部)

「GetNavi web」のモノ系コミュニティ「GetNavi Salon」の運営マネージャーも務める、GetNavi web編集部員。報道系ニュースメディアでの勤務や、公式Xアカウント中の人経験アリ。三度の飯よりゲームとコーヒーと、人と語らう時間が好き。

一人暮らしの家電選びで失敗した経験、ありませんか? 筆者自身、背伸びして買った家電がオーバースペックで手放した経験があります。一人暮らしに慣れた今の私が、かつての自分におすすめできるブランドがあるとしたら「BRUNO(ブルーノ)」かもしれません。実際SNSには、一人暮らしと思われるユーザーからの「BRUNOの家電が使いやすい」「プレゼントでもらったBRUNOの家電が役立っている」といった投稿が複数見られます。

↑左から「グリルサンドメーカー シングル」、「コンパクトマルチグリルポット」、「パーソナル電動ミルコーヒーメーカー」、「ガラスエアフライヤー」。いずれも「1台で何役もこなす」、「省スペース」、「充実した機能で、価格が良心的」といった共通点を備える製品たち。

BRUNOは「一人暮らし専用家電」を謳っているブランドではないですが、一人暮らしを始めるときにあったら頼もしいと感じる製品が多いです。しかも、おしゃれでスマートなデザインなのに、実は「超ズボラな使い方」もできるって知ってました? 製品作りの最前線に立つBRUNO社員二人を取材し、同社のさまざまな家電を通じて、一人暮らしに耳寄りな話や、ものづくりにかける思いを聞きました。

↑今回お話を聞いた、第2事業本部 キッチン事業部 チームリーダーの渡辺沙友美さん(左)、第2事業本部 キッチン事業部 事業部長の小林龍太さん(右)。

デザインをあえてシンプルにするワケ

BRUNOのコンセプトは「変幻自在で愉しさ重視」。少人数世帯をメインターゲットとしています。前身となるイデアインターナショナル社の時代から、「ギフト需要」をとらえて製品開発しているのだとか。

「人の好みはなかなかわからないので、特徴がありすぎるものを贈るのは難しいですよね。とすると機能がしっかりしていて、使い勝手が良いことはもちろんですが、『シンプルで可愛らしく、なじみやすいデザイン』にするのが重要なのでは、と考えました」(小林さん)

「カラーバリエーションも強みの一つです。季節ごとの限定色も展開しているので、ファッションを楽しむのと同じような感覚で家電も選んでほしいなと思っています」(渡辺さん)

↑同社の人気商品「コンパクトホットプレート」の2025年春の限定カラー。春を感じられる「― MOMOIRO 桃色 ―」と「― WAKAKUSA 若草 ―」の2色展開です。

ただ昨今は、あらゆるメーカーが機能とデザインを両立させた製品作りや、これまでにない色展開をしています。デザイン以外のBRUNO独自の強みとは何なのでしょうか。渡辺さんの答えは、「半歩先の提案」でした。

「一歩先ではなく、『半歩先』なのがミソです。使うのが難しそうでハードルが高いとか、自分にはちょっとカッコ良すぎる、と敬遠させることなく、『ちょっと背伸びしたら手が届きそう』、『部屋に置いてみたい、生活に取り入れてみたい』と感じていただける製品を送り出しているつもりです」

↑「『半歩』だからといって手を抜いているわけではなく、常に新しいトレンドを作るつもりで企画を考えています」(渡辺さん)。

つまり、今の自分から見て「一歩先」だと、機能が先進的すぎて使うのが大変だとか、自分の生活になじまないからそもそも買おうという気にならない……といった距離感が遠い存在のこと。その点、「半歩先」なら自分事化しやすくなり、製品を買った後の生活がイメージできたり、負担なく使い続けられたりするのでは、という思いがあるようです。

実はこの「半歩先」という考え方、今に始まったことではありません。一つの例が、2014年の発売以降、累計374万台を突破(2025年4月末時点)し、現在も売れ続けているBRUNOの代表的な製品「コンパクトホットプレート」。従来の「大きくて代わり映えがしない調理家電」というホットプレートのイメージを覆し、テーブルに出しっぱなしにできるデザイン性と、パエリアやアヒージョといった”映えレシピ”の提案により、新たな市場を切り開いた――というエピソードがあります。

【アイテム1】ズボラの極み!これよりラクにできるハンバーグはないかも

一人暮らしの悩みといえば、キッチンスペースが狭くて作れる料理が意外と限られること。狭いキッチンに置く家電は厳選しなければならないですし、コンロが一つしかないと調理の同時進行もラクじゃありません。そんな人におすすめなのが、「グリルサンドメーカー」です。

↑ギュッと挟んで焼くだけで、ホットサンドが手早く完成する「グリルサンドメーカー シングル」。価格は8800円 (税込)です。縦置きできるため収納時もコンパクト!

「グリルサンドメーカーなら、トーストはもちろん、餅も焼けるし、目玉焼きもOK。肉まんだってはさめちゃいます。朝食用に使うイメージが強いかもしれませんが、朝昼晩いつでも活躍します。キッチン常設の熱源を使わないので、コンロの数を気にせずに済みますよ」

グリルサンドメーカーで手軽にできる、一人暮らしにぴったりなメインディッシュとスイーツのズボラレシピを教えてもらいました。

ひき肉のパックを成形せず、そのままフライパンで焼く「ずぼらハンバーグ」

パックからグリルサンドメーカーに移したひき肉の上にスライスチーズを乗せ、スパイスを振って焼くだけ。途中でひっくり返す必要はありません。皿に盛らず、グリルサンドメーカーを鉄板替わりにしてそのまま食べれば、よりワイルド感が味わえます。

とろ~り温かい!「カスタードプリンのホットサンド」

食パンに市販のプリンをのせ、フォークでぐしゃぐしゃにして焼くだけ。以前出演したライブ販売で大好評だったそう。

その他、コンビニのおにぎりや、「ランチパック」などをそのまま挟んで焼くのもおすすめだといいます。疲れ果てているときでも、グリルサンドメーカーがあればなんとかなる気がしてきました! しかも、食費も安く抑えられそうです。

食材のボリュームの調整も利いて、細かな分量も気にする必要がないなんて。私が一人暮らしを始めるときに知りたかったです!

【アイテム2】せいろ蒸しや韓国グルメもこれ1台で! 4役こなすコンパクトな電気鍋

一人暮らしにぴったりな省スペースかつ、多機能な調理家電がこちら。煮る・焼く・蒸す・炊く、を 1台でこなす電気鍋「コンパクトマルチグリルポット」です。調理法に応じて別々の家電を用意するのはお金の面でも、場所の面でも厳しいという人にはもってこいですね!

↑1台4役こなす電気鍋「コンパクトマルチグリルポット」。各プレートは丸洗いでき、お手入れも簡単です。カラーはブルーグリーンとホワイトの2色で、価格は7150円(税込)。

1~2人分の食卓にちょうどよい容量で、付属プレートを変えることでおかずにおつまみ、さらにスイーツまで作れるそう。「昨今ブームの『せいろ蒸し』もできますよ!」と渡辺さん。そういえば、筆者も流行に乗って5000円くらいのせいろを買ったのですが、さすがに毎食せいろ蒸しというわけにもいかず、ある時期から使用頻度が激減しています……。つぶしが利くって大事ですよね。

ちなみに、渡辺さんいわく「インスタント袋麺の調理にぴったりなサイズ」なので、辛ラーメンなどのアジアングルメを楽しむときにもおすすめですよ。

↑収納時は小さくまとまります。オールシーズン使えるので、「買ったはいいけど、出番が少ない」なんてことにはならないのもうれしいですね!

【アイテム3】1台で、コーヒーをいれるためのほぼ全てが揃う

渡辺さんによると、一人暮らしへのおすすめ商品は他にもあるそう。コーヒーが好きで、「おいしい一杯を安く飲みたい」「挽きたての豆で楽しみたいけど、ミルまで置く場所がなさそう」という人には、「パーソナル電動ミルコーヒーメーカー」がオススメとのこと。こちらは、コーン式電動ミル・ドリッパー・真空タンブラーが一体になっている製品です。

↑「パーソナル電動ミルコーヒーメーカー」。価格は6600円(税込)。

前モデルも好評でしたが、ユーザーの声を反映させてリモデルし、2024年6月に発売しました。サイズをコンパクトにしつつも、カップ容量は240mLにアップ。かつては200mlの容量に対して、コーヒー豆15gという割合でしたが、「それだと『ちょっと濃いかも』と感じる人もいるとの気づきを、改良に繋げた」といいます。

↑「パーソナル電動ミルコーヒーメーカー」は分解可能。モーター部分を除くすべてのパーツを丸洗いできて、お手入れ簡単です。

これ一台でコーヒーをいれるためのほぼ全ての器具が揃うと考えると、省スペースですし、おトク感があります。コンパクトで持ち運びにも適しているので、使う場所を問わないのもうれしいポイント。「買って飲む派の方も少なくないでしょうが、自分でいれれば安く済みます。自分だけのコーヒーメーカーとして職場に置いて淹れたてを楽しむ……という習慣ができれば、“チリツモ”で結構な節約になるのでは」と渡辺さん。

↑細挽きから粗挽きまで5段階で調節可能。抽出に最適なフィルターを追求するため、穴の大きさがそれぞれに異なる2層のフィルターを組み合わせるなど「自分好みのおいしいコーヒーを楽しみたい」ニーズに応えようという意欲が感じられます。

【アイテム4】唐揚げを作るのに、油が要らない!?

最後にもう一つ、2025年6月に発売されたばかりの「ガラスエアフライヤー」も、一人暮らし初心者に特におすすめしたいアイテムだそう。加熱した空気を循環させる「全方位ヒートフロー製法」により、油で揚げていないのにもかかわらずカラッと仕上げられる調理家電です。油をほとんど使わずに揚げ物調理ができるなんて、ありがたすぎます。

↑ガラス製バスケットにより調理中の様子が見える「ガラスエアフライヤー」。一部パーツは食洗機対応で、お手入れのしやすさも魅力です。価格は1万3200円(税込)。

ローストやベイク、グリルなどの調理により料理の幅が広がるのはもちろんですが、「お惣菜の温め直しにも大活躍しますよ!」と渡辺さん。きちんとした食事を作るのに使う余裕がなくても、宝の持ち腐れになりにくいので安心ですね。

↑約3.5Lの容量を持ちながら、本体にバスケットをすっきり収納できる省スペース設計。高さが出なくなるので、置き場所に悩まず済みそうです。

誰より自分が、心地よい暮らしを

近年の消費トレンドをBRUNO的に分析すると、「『誰かに見せるため』から『自分自身が心地よく過ごすため』へと重心が移ってきている」といいます。SNSの普及で、他者との比較やシェアを前提とした消費が広がる一方で、自分のペースや感性に合ったものを選ぶ傾向が高まっている、とのこと。

また、単身世帯や共働き家庭の増加に伴って「特にコンパクト家電へのニーズは一層高まり、使い勝手とデザインの両立が今まで以上に求められるのでは」と小林さん。単に便利な家電を提供するのではなく、「使う時間そのものを心地よくする家電として、暮らしに彩りを添える存在でありたい」という思いがあるのだとか。

確かにどんな製品からも、ユーザーの等身大の暮らしに寄り添う姿勢が見えましたし、「ズボラレシピ」を楽しそうに紹介する渡辺さんの姿からは、「完璧でなくても、楽しく心地よく暮らせばいい」というメッセージが伝わってきて、肩の力が抜けました。心身や時間に余裕が出てきたら、「たまには気合いを入れて本格的に調理してみるか!」と思い立つこともあるはず。どちらのニーズにも、BRUNO製品はしっかりと応えてくれそうです。

ライフスタイルや気分に応じて、無理なく柔軟に使い続けられる。結局こういう家電が一人暮らしにとって、とてもありがたいんですよね。新生活に際して買い揃えた家電がいまいちマッチしないなという人は、こんな基準で改めて家電を選んでみては?

↑「今後も、日々の生活に寄り添いながら、自分らしいライフスタイルを愉しむ人たちにとっての”身近で頼れるパートナー”であり続けることを目指します」と話しました。
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