激安の大衆酒場のうち、1000円でベロベロに酔える店を「センベロ」といいます。でも実際、本気でおいしくベロベロになるには1000円では無理かも……。そこで、ジャンルの異なる8つの人気チェーン店をピックアップし、激ウマメニューを調査。英世2枚で楽しむ「2000ベロ」を提案します。今回は吉野家で2000ベロ!
※:データはすべて2016年4/15日現在のもの
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現代サラリーマンに合う2000ベロがアツい!
できるだけ安く、でも満足できるほど飲み食いしたい。そんな人にとっての天国が「センベロ」です。これはバブル崩壊などの不況を背景に礼賛された店ですが、現代はより環境は複雑になったと“センベロライター”佐藤 喬さんは語ります。
フリーライター・編集 佐藤 喬さん
「物価上昇や増税により、ベロベロに酔うほど飲むと1000円を超えるのが現状。平均所得の低下で懐事情はシビアですが、現実的な金額を見直し、おいしくしっかり飲める店として提唱したいのが『2000ベロ』です」(佐藤さん)
そこで、新たな2000ベロの店として注目すべきなのが、丼専門店などの大衆的なチェーン店です。
「お通しがなく、近年は酒やつまみを安く充実させるところが増えています。もともとおいしくて安い料理が揃っており、酒もたくさん飲めるという『2000ベロ』に最適な店が多いんです」(佐藤さん)
「?呑み」を展開する牛丼業界の偉大な“家”
吉野家(西五反田一丁目店)
“うまい、やすい、はやい”を掲げる、1899年に創業された老舗牛丼チェーン。“吉牛”は働く男たちの定番の昼飯です。なかにはランチの賑わいから一転、夕方から「吉呑み」と書かれた提灯を店頭に下げて、昼間とは違った佇まいをみせる店も。2015年4月より都心部の店舗を中心にスタートした“チョイ呑み”の時間が始まります!
【DATA】
実施店舗数:370
つまみの種類:34
つまみの価格帯:100~580円
【アルコール全種類一挙見せ】
瓶ビール:410円
生ビール(ジョッキ):350円
生ビール(グラス):280円
角ハイボール:350円
シトラスハイボール:350円
チューハイ:350円
冷用酒:340円
焼酎(芋/麦):300円
ホッピーセット:400円
ホッピー外:200円
ホッピー中:200円
カシス(ロック/ソーダ割り):350円
梅酒(ロック/ソーダ割り):350円
牛も豚も安価でウマい!
吉野家は、30~40歳代の男性を中心に、昼夜問わず客足が絶えません。「吉呑み」の魅力は、牛丼作りで培われた、シンプルだけどほかでは味わえないつまみの数々。
「牛皿(並330円)をはじめ、牛煮込み(350円)や牛すいと、バリエーションが充実しているうえ、どれも抜群に安くておいしいんです。最近は豚丼が復活したのもあり、肉好きの酒飲みにはたまらない店ですね」(佐藤さん)
カウンターだけでなくテーブル席もあり、ひとりでもグループでも気軽に利用可能。個室の喫煙所も気がきいています。この吉呑みは、店舗数をさらに拡大する計画もあるようで、今後も目が離せません。
酒3種と料理5品でも圧倒的なロープライス
①豚皿(並):280円
4月6日に約4年ぶりに復活!
②牛すい:350円
牛肉の旨みが凝縮されたスープ。
③煮玉子:100円
牛丼のタレで煮込まれています。
④生野菜サラダ:100円
コーンは甘く、キャベツはシャキシャキ。
⑤キムチ:100円
ほどよいピリ辛で、つまみに最適です。
⑥ホッピーセット:400円
焼酎で割って飲むビール風飲料。
⑦生ビール(グラス):280円
ちょい飲みにぴったりのグラスも用意。
⑧冷用酒:340円
甘みとコクが豊かでウマい!
計1950円
【佐藤 喬直伝! “ベロベロ”になる極意】
酒が進む牛皿をはじめつまみ系メニューが満載!
「人気メニューのひとつである牛皿(並330円)は、甘辛い味付けで、ビールはもちろん冷用酒などどんな酒にもマッチ。キムチなどのサイドメニューも同様に合います。そこに、おつまみを意識した「煮玉子」や「牛すい」などもあるので、『吉呑み』提灯を見たら飲まない手はありません」(佐藤さん)
【小ネタ】
オリジナル牛丼で〆
吉呑み限定の「〆の牛丼」(300円)にキムチ、煮玉子などを入れればオリジナル牛丼が作れます。〆にちょうどいいですが、もちろんこいつで一杯やってもいいです。
+50円の牛すい麺が美味
牛すいだと物足りない人には、+50円の平打麺入り「牛すい麺」をオススメします。やさしいあっさり味で、2000ベロを締めくくるにはぴったり。
●店舗数は国内のもので、メニューの種類や価格はテイクアウトを除きます。また店舗によって異なる場合があります。
【URL】
吉呑み http://www.yoshinoya.com/yoshinomi.html