今春発売され、本サイトでも紹介した“特別な”ビール「Innovative Brewer SORACHI1984」。使われているホップ「ソラチエ―ス」は1984年にサッポロビールが生み出したものの、風味の個性が強すぎたため長い眠りにつき、今世紀になってからアメリカで人気が沸騰。世界中へ広がり、満を持して親元のサッポロビールから商品化された秘蔵っ子です。
特徴は、レモングラスやヒノキを感じさせるインパクトのあるフレーバー。ひと口飲んで、魅惑的な味のトリコになった人もいるでしょう。その話題も冷めやらぬ状況のなか、8月4日にエクステンション(同ブランドの拡張ライン)商品がAmazon限定で発売されました。
この19年8月4日は1984とかけているわけですが、サッポロビールは発売を記念してファンミーティングを開催。会場では飲み比べもできるということで、参加してきました。その様子を紹介するとともに、テイスティングレビューをしたいと思います。
ソラチエースの魅力を様々な角度から実感できる
イベントに集まったのは、全国に1984名いるミッションアンバサダーのなかから自ら手を挙げて参加した約60人のファンの方々。PM1時9分8秒4に合わせて乾杯をしたり、スペシャルペアリングメニューが提供されたりと盛りだくさんの内容でした。
なかでも最大のコンテンツは、やはり飲み比べセットのテイスティング。まずは、3本のエクステンションはどんな特徴があるのか、個人的な感想とともに紹介します。
飲んだ感想としては、定番のSORACHI1984よりすっきりで爽快な印象。また、モザイクのトロピカルなアロマがソラチエースの華やかさとは違ったタイミングで香り、心地いいテイストです。いまのような暑い時季には、よりおいしく感じるとも思いました。
パワフルなコクと苦味があるうえに、アルコールが6%ということで、ボリューム感が豊かな味わい。余韻もふくよかで、上品さもありながら非常に飲みごたえがあります。
苦味やシトラスのフレーバーが柔らかく香り、ややブライトな印象もある面白いキャラクター。アルコール5%で程よい飲み心地があり、比較的落ち着いた爽快感が楽しめる一本です。