その3:欧州クラフトビール&ジェネリッククラフトビール
GetNaviでは「クラフトドリンク」としてコーラやシードルを紹介しましたが、やっぱりビールも外せません。そこでGetNavi webではビールの話を。クラフトビールはトレンド継続中ですが、いっそう進化する形で広がりを見せると思っています。
というのも、まだ日本ではアメリカ産と日本産のクラフトビールが中心。ヨーロッパのクラフトビールにはまだ知られていないブランドが多くあるのです。確かに、ベルギー、ドイツ、イギリスなどは有名ですが、その多くは歴史ある銘柄の話。新進気鋭の欧州クラフトブリュワーの商品には、米国や日本とは一風変わった斬新な味わいのビールがあるのです。
たとえば、京都が拠点の「DIG THE LINE」社はヨーロッパの最先端クラフトビールの輸入をしており、春にはバー併設のショップを京都の新風館にオープンします。
一方、クラフトビールは小規模かつホップを大量に使ったり、長期発酵をさせたりするので価格が高くなりがち。そのためなかなか家庭で消費されにくい側面をもっていますが、ジェネリッククラフトビールといえる商品が発売されているのがもうひとつの深化。今冬、アサヒビールから「クラフトスタイル IPAタイプ」と「クラフトスタイル アンバーラガー」という新ジャンル(第3のビール)が限定発売されています。
ビールでなく新ジャンルなので、販売店によるものの100円程度で買えます。これまで、このカテゴリーはサッポロビールの「ホワイトベルグ」と「麦とホップ」の季節限定フレーバーのみでしたが、他メーカーも発売するようになり、いっそうすそ野が広がるのではと思います。
GetNaviでは、クラフトビールのパイオニアであるブルックリンブルワリーの世界初旗艦店「B」の新オープンを紹介しましたが、超個性的であるヨーロッパのクラフトビールと、お得に楽しめるジェネリッククラフトビールも要チェックです!
その4:フードテック
フードを取り巻く業界は生活と密着しているだけに、とにかく課題が山積みです。大きなところでいえば、人手不足やフードロスの問題。これらを解決する方法として、ITなどの最新技術を駆使した「フードテック」が取り入れられています。
対人手不足について、有名なところでいえば、Uber Eatsやモバイルオーダー&ペイが挙げられます。前者は作り手側にも恩恵をもたらしており、これからは店舗をもたずにデリバリー専用で運営する「ゴーストレストラン」が日本にも絶対に増えてきます。
後者も、すでに導入している店舗がジワ増していますが、スマホ決済が珍しくなくなったいま、加速度的に増えていくでしょう。個人的にトガっていると思うのは、1分10円飲み放題の「でんでん串 高円寺駅前階段急店」です。また、小売店としてはレジなしコンビニとして2020年内のオープンが予定されている「ローソンゴー」に期待大です。
フードロスに関しては最近でもファミマのXmasケーキの予約制、ローソンの見切り販売推奨、イオンの恵方巻予約販売などが報じられましたが、代替肉にも注目です。これは、飼育に大量のエサや水を必要とする動物肉からの脱却であり、ヘルシー面でも評価を得ているもの。たとえば「ザ ベジタリアン ブッチャー デリバリー」は代替肉のハンバーガー店で、なおかつ配達専門のゴーストレストランです。
その5:都市型マイクロディスティラリー
ここ数年、東京23区内に小規模の醸造所が開業する動きが目立っています。ビールなら「クラフトロック ブリューパブ&ライブ」や「リオ ブルーイング コー 東京醸造所」、ワインなら「Book Road ~葡蔵人~」、日本酒なら「WAKAZE三軒茶屋醸造所」といった形。これらは醸造酒をつくるためのブリュワリーやワイナリーなのですが、蒸溜酒をつくるディスティラリーも先日誕生しました。
それが、JR秋葉原~御徒町駅間高架下の「SEEKBASE AKI-OKA MANUFACTURE」に誕生した「常陸野ブルーイング 東京蒸溜所」。ここは常陸野ネストビールで有名な木内酒造が運営しており、ビールはもちろんジンやウイスキーをはじめとするスピリッツやリキュールも楽しむことができるのです。
免許の関係で、現在は本拠地の茨城・八郷蒸溜所のスピリッツですが、東京での蒸溜も後日スタートします。間近で施設を眺めながら堪能する、茨城のご馳走と自家製の美酒の数々。これは酒好きなら行くしかありません!