2020年はおうち時間が増えたこともあって、罪悪感の少ないヘルシー系のフードやお酒、おうち晩酌を楽しむおつまみなどが人気を博しましたが、2021年はどんなグルメが流行るのでしょうか。本記事では、10のキーワードに分け、15の美味しいものたちを集めてみました。今年もデリシャスなグルメを堪能しましょう。
【キーワード01】NEOアジアンスイーツ
タピオカやダルゴナコーヒーの人気は落ち着いたが、台湾や韓国のトレンドスイーツの人気は衰え知らず。現地に行った気分になれるのもポイントだ。
【例えばこんなのが流行るその1】写真映えする見た目と食べ応えで人気に!
トゥンカロン
韓国語で“太った”を意味する「トゥントゥンイ」+マカロンを略してトゥンカロン。ボリューミーなサイズ感と、カラフルでフォトジェニックなビジュアルが人気の理由だ。プレゼントとしても親しまれている。写真は東京・新大久保と大阪・生野にある菓子店「マカプレッソ」の商品。バリエーションが豊富でブームの火付け役の一軒だ。
【例えばこんなのが流行るその2】連日大行列の大ボリュームカステラ
台湾カステラ
台湾北部の港町・淡水名物の巨大なカステラ。現地では「焼きたてのケーキ」という名で知られる。シフォンケーキのような、ふわふわ、しゅわしゅわとした食感を楽しめる。写真は2020年6月に開業し、連日行列が続いている「台湾カステラ専門店 澎澎」。現在は大阪・なんば店のみだが、東京に進出する日も近そう。
【例えばこんなのが流行る03】ネクストタピオカ?台湾発のヘルシードリンク
白きくらげジュース
台湾ではタピオカ同様にポピュラーな白きくらげ入りのヘルシードリンク。やさしい甘味でクセがなく、涼しげな印象もポイントだ。白きくらげのコリコリした食感も特徴。写真は、台湾発祥の漢方ライフスタイルショップ「DAYLILY」で販売中の「白木耳美肌ジュース」(810円)。クコの実やなつめなどを氷砂糖と煮込んでいる。
【ネクストヒットの理由】
台湾や韓国は気軽に行ける旅先として人気だが、昨今はなかなか渡航ができない。そんな社会情勢も影響し、ヒットすることは間違いない。
【キーワード02】糖質ゼロビール
現在、「キリン一番搾り 糖質ゼロ」が売れているが、まだ類似ビールはない。他社もキリンの一人勝ちを許すはずはなく、追随商品の登場に注目だ。
【例えばこんなのが流行る04】糖質が気になる人も 安心して飲める一番搾り
キリンビール
キリン一番搾り 糖質ゼロ
実売価格220円(350ml)、286円(500ml)
独自の「一番搾り製法」による雑味のない澄んだ麦のうまみに、新技術の「新・糖質カット製法」をかけ合わせた意欲作。約5年の歳月をかけて350回以上の試験醸造を重ね、「糖質ゼロ」を実現した。2020年10月6日の発売から1か月で100万ケースを達成。この販売数量は、過去10年にキリンが発売したビールカテゴリー新商品のなかで最高記録となっている。
【ネクストヒットの理由】
2020年10月に発売し、コロナ太りへの危惧とビールの減税が追い風となりヒットした「キリン一番搾り 糖質ゼロ」。健康志向トレンドは継続必至であり、新たな糖質ゼロビールが出る可能性は高い。
【キーワード03】ブルースターバーガー
2020年11月に中目黒で開業し、業界を驚かせたハンバーガー店。焼肉業界に革命を起こした「焼肉ライク」のグループ会社が手掛けていることも注目点だ。
【例えばこんなのが流行る05】自家製バーガーを184円から提供!
ブルースターバーガージャパン
ブルースターバーガー
通常の飲食店の原価率は約30%だが、同店の「ハンバーガー」(184円)はなんと68%。パティもポテトも冷凍せず生で仕入れる自家製バーガーながらも、驚きの奉仕価格だ。「4×4ブルースターチーズバーガー」(下)は767円。アプリから注文ができ、テイクアウトに特化することでコストを商品に集中。メニューを絞り、売り切れ次第販売終了というスタイルで、食品廃棄も防ぐ。
【ネクストヒットの理由】
持ち帰り専門で破格の原価率、完全非接触で購入可、多店舗展開が得意な運営元であるなど、ヒットの要素が満載。2021年は順次出店を加速する予定と発表しており、その動向が見逃せない。
【キーワード04】パーソナライズフード
フード×ITの「フードテック」が注目される昨今。特に話題なのが、ユーザーの嗜好や健康状態を診断して、最適な料理を提案・提供してくれるサービスだ。
【例えばこんなのが流行る06】幼児食診断を実施して親子のおかずを宅配
homeal
ホーミール
880円〜
日本初のパーソナライズ幼児食診断サービス。約20問、3分程度の質問に答えるだけで、管理栄養士や品質管理専門家のコメントがもらえ、親子ふたりサイズの健康的なメインおかずを調理済みの冷凍パックで届けてくれる。
【例えばこんなのが流行る07】嗜好に合わせた献立を無料アプリが提案
ニチレイ
Conomeal
無料
AIがユーザーの食に対する価値観やその日の気分、環境に合わせて献立を提案するアプリ。“今日は何を作ろう?”という悩みを解決してくれる。献立に必要な買い物リストやまとめて作り置きする手順も紹介。
【例えばこんなのが流行る08】自分にピッタリのサプリが オーダーメイドで届く!
ファンケル
パーソナルワン
月額約4000円〜
食習慣や生活習慣に関するウェブアンケートと、尿検査(5500円)から自分自身に不足している栄養素を客観的に分析。医師監修のもと開発された理論により、必要な栄養素と健康の悩みに対応したサプリメントがオーダーメイドで届く。
【コチラも注目】ペットフードにもパーソナライズの波が!
シロップ
PE TOKOTO FOODS
13の質問から愛犬の体調などを診断。約1000通りの組み合わせから最適なドッグフードが届く。
【ネクストヒットの理由】
自分好みの味、栄養価が高い、手軽で時短など、現代人の求める要素が詰まっている。外資系やスタートアップのほか大手食品メーカーなど参入企業も増えていて、市場の激化は必至だ。
【キーワード05】おひとりさまピザ
宅配ピザを好きな人は多いが、ひとりで食べるにはサイズが大きいという点で個食ニーズが満たされていなかった。そんな声に応えた商品が増えそうだ。
【例えばこんなのが流行る09】ひとりでも頼みやすい宅配ピザに注目
ピザハット
MY BOX(マイボックス)
756円〜
直径約15㎝のピザと、ハットフライポテト、チキンナゲットがセットに。持ち帰り756円〜、デリバリー1080円〜と価格も手ごろだ。2020年11月にテスト販売され現在は終了しているが、好評を博したため復活と拡大に期待。 ピザの種類は「特うまプルコギ」「テリマヨチキン」「ピザハット・マルゲリータ」など。定番商品を含む10種がラインナップされていた。
【ネクストヒットの理由】
晩婚化や価値観の多様化などにより、おひとりさまが増えている昨今。コロナ禍で知人と集まる機会も減っているが、そのなかでピザ好きの心を満たす本商品は、ヒットの要素満載なのだ。