世界で一番売れているコーヒーマシンの家電ブランド・デロンギ。その直営店が10月1日、表参道にオープンしました。直営店でありながら、位置付けは“エクスペリエンス(体験)ストア”。機器に触れながら豆選びや試飲などを楽しめるとのことですが、その目的はいかに? 実際に足を運び、社長の声などを聞いてきました。
マシンのサイズやスペックの比較が容易
店内は、デロンギのブランドカラーを思わせるスタイリッシュなデザイン。シンプルな空間の中に大理石の床が敷き詰められ、カウンターテーブルが並ぶ様は上品なカフェのよう。
まず目に飛び込んでくるのは、同社の主力商品である全自動エスプレッソマシン。全機種のサイズやスペックなどを一目で比較でき、大型の家電量販店でも珍しいであろうさすがのラインナップです。
全自動タイプのマシンだけですが、コーヒーの試飲ができます。コーヒーはイタリアの老舗ロースター「ムセッティ」の豆が用意。それも数種類のブレンドがそろっているので、好みの味わいを楽しむことができます。
また、デロンギの全自動でないエスプレッソマシンやヒーター、トースター、電気ケトルなど、様々なアイテムも陳列。デロンギのショールームのような存在にもなっています。
試飲や現物確認をしないで買う人が予想以上に多い
この日はオープン前の内覧会ということで、デロンギ・ジャパンの杉本 敦男社長があいさつ。そのなかで、この直営店の意義などを教えてくれました。
「弊社の製品は、購入者様の9割以上が満足しているとのことで大変に嬉しく思います。ただその一方で、日本では試飲せずに購入する方が70%、現物を見ずに購入した方が40%もいるとか。このデータは、メーカーとしてまだまだやれることがあるということだと思います」(杉本社長)
「そこで、より気軽に触れ、飲んで楽しむ場が必要だと思い、コーヒーの日である10月1日に向け、急ピッチで当店の立ち上げを進めてまいりました。もっと全自動マシンによるコーヒーを飲んでいただきたい。そしてそのおいしさや、扱いの簡単さを知っていただきたい。それが私の率直な想いです」(杉本社長)
面白いデータとしては、豆の種類などによるものの、全自動エスプレッソマシンでコーヒーを淹れた場合、そのコストは一杯あたり15円~。店などで一杯100円のコーヒーを1日5杯飲む人は年間約15万円かかり、長い目で見ればマシンを買ったほうがおトクだそうです。10月1日より、具体的なシミュレーションができるコンテンツをネット上で立ち上げるたので、気になる人は要チェックですね!
【SHOP DATA】
デロンギ 表参道
住所:東京都渋谷区神宮前5-1-9
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
なお、表参道だけでなく、年内には量販店など全国26か所に試飲できるコーナーを設置予定とか。体験の場をさらに広げていくようです。”購入前にぜひ体験を”とのことで、かなり気楽に利用できるはず。表参道を訪れる機会があったら、リフレッシュがてらに立ち寄ってはいかがでしょうか!