「本格マッサージチェア」というと、社長室の高級革張り椅子のような重厚感のあるデザインが主流。毎日好きなタイミングでマッサージできるのは便利ですが、なにしろ大きいので部屋を圧迫します。そのうえ、デザインが重いので「部屋のテイストにマッチしない」という悩みを持つ人も多いようです。そのためか、最近注目されているのがソファなどの上に敷いて使用する「シートマッサージャー」。とはいえ、シートマッサージャーは身体を包み込む形をしていないので、マッサージチェアと比較すると物足りないと感じる人もいます。
そんななか、マッサージチェアのパイオニアであるフジ医療器が12月13日に発表したのが、「ロースタイルマッサージチェアH AS-LS1」です。
![20161213-s4 (1)](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/20161213-s4-1.jpg)
高さを抑えて「置きたくなる」デザインに
ロースタイルマッサージチェアは、その名の通り高さが低めのマッサージチェアです。本格的なマッサージチェアは高さが120cm以上あるものが多いのですが、本製品は92cmと約30cm低くデザインされています。インテリアが好きな方なら「部屋を広く見せるには、低い家具を配置しろ」という鉄則をご存じかと思いますが、今回発表された「ロースタイル」は、まさにそのようなデザインを目指して開発された製品です。
![↑さらにくつろぎたい場合は、足元からフットレストを引き出すこともできます](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/20161213-s4-4.jpg)
しかも、デザインは70年代のポップカルチャーを彷彿とさせる未来的なコクーン型。ちょっとオシャレな部屋に、むしろ「置きたくなるデザイン」です。しかも、一般的なマッサージチェアは黒やこげ茶といったカラーが多いのですが、本製品は黒とベージュ×ブラウンといった基本色のほか、ベージュ×バイオレット、ベージュ×ピンク、ベージュ×ベージュという思い切った色も発売予定。ちなみに、特殊カラーの3モデルは数に制限はありませんが、受注生産となります。
![↑手前からベージュ×バイオレット、ベージュ×ピンク、ベージュ×ベージュ。今までのマッサージチェアにはあまりなかったカラーですね](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/20161213-s4-6.jpg)
もむ力はパワフルで指圧のような心地良さも味わえる
もちろん、マッサージチェアのフジ医療器だけあり、もみ機能にもこだわっています。筆者も実際に体験させてもらったのですが、コンパクトな見た目とは裏腹に非常にパワフル。肩付近をもむ「肩首もみメカ」は、大小の突起を組み合わせた特殊な形状で、引き延ばすように「もみあげ」たり、もみ込むように「もみさげ」るといった細かな動作が可能です。また、肩だけでなく下半身までマッサージする「背腰ローリングメカ」も内蔵。こちらは4つの回転式もみ玉で指圧するような心地よさを味わえます。ちなみに、このローリングメカはヒーター内蔵。さらに、臀部付近にもヒーターが内蔵されているので、冬は腰全体を温めながらマッサージを楽しむことができますよ。
![↑本体に取り付けられたクッションを外すことで、揉み玉を露出して強い力でマッサージ可能。強いマッサージが苦手な場合は、クッションの上からもむこともできます](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/20161213-s4-5.jpg)
![↑ロースタイルマッサージチェア用のリモコン。揉み玉の位置を細かく調整したり、揉む方法の変更などもできます](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/20161213-s4-7.jpg)
そして、個人的に最も気に入ったのが、骨盤部と太ももを圧迫マッサージするエアーバッグの存在です。このエアーバッグで骨盤や太ももの裏をグググッと圧迫してくれ、非常に気持ち良かったうえに、使用後はなんだか姿勢まで良くなった気がしました。
ちなみに、エアーバッグは空気で特定の部位を圧迫・解放しながらマッサージするため、もみたい部位を包み込むように固定する必要があります。そのため、手軽なシートマッサージャーには搭載されることが少なく、チェアスタイルならではの魅力となっています。
![↑会場ではさまざまな人がロースタイルマッサージチェアを体験。「見た目はコンパクトなのに意外なほどしっかり揉んでくれる!」という声があちこちから聞こえました](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/20161213-s4-8.jpg)
Bluetoothスピーカー搭載で音楽を聴きながらリラックス
もみ機能が優秀なだけでなく、Bluetoothスピーカーを搭載している点にも注目です。チェアの両耳付近外側に2つのスピーカーを搭載するほか、後方下部にサブウーハーまで内蔵する本格派。Bluetooth対応なので、ケーブルなしでスマートフォンや対応オーディオプレーヤーの音楽が聴けるほか、オーディオ入力端子(AUX IN)にも対応しています。
![↑スピーカーの操作部は本体側面にあります。中央のスイッチでbluetooth機能をON。右のつまみでスピーカー、左のつまみでウーハーのボリュームをコントロールします](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/20161213-s4-9.jpg)
![↑スピーカー操作部横には、リモコンとスマートフォンなどを格納できるポケットも搭載。細かな部分ですが便利そうです](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/20161213-s4-10.jpg)
また、スピーカーの位置が耳に近いため、なんといっても小ボリュームでも迫力のある音が楽しめるのが魅力的。これなら夜中に音楽を聴いても、家族に怒られずにすみそうですね。
![↑イスの左右、耳の近くに2基のスピーカー、背面中央にウーハーが搭載されています](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/20161213-s4-11.jpg)
ローテーブルの前に置くソファとしてもぴったり
ところで、発表会会場には、リビングに置く一般的なローテーブルも置いてありました。ロースタイルマッサージチェアは座面の高さが35cmと低い位置にあるため、このローテーブルとの相性も抜群。リビングのソファの代わりに置いても良さそうです。
![↑リビングによくあるローテーブルの前に設置した例。意外に違和感なくマッチします](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/20161213-s4-13.jpg)
また、耳元にBluetoothスピーカーを内蔵しているので、小さな音でも音楽を楽しめるのも魅力的。さらに、Bluetoothトランスミッターなどを利用してテレビの音をBluetoothで飛ばせるようにすれば、家族や隣人に迷惑をかけずに夜中に映画鑑賞なども楽しめそうです。その意味で、隣近所が気になる一人暮らしの生活にもマッチしそう。ちなみに、こちらはすでに発売されており、市場想定価格は税抜10万円前後。個人的には、このマッサージ機能の気持ちよさと、デザイン性、Bluetoothスピーカーの便利さを考えれば、意外にリーズナブルな価格だと感じます。