家電
2016/1/4 16:30

【開発者インタビュー】これからのウォーターサーバーは「使いやすさ」をデザインする時代

ここ数年、ウォータービジネスの注目度が上昇中。特に注目を集めているのが、デザイン性の高い家電製品を生み出すamadanaやcadoとのコラボモデルを手がけるウォーターダイレクトです。

 

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ウォーターダイレクト
cado×CLYTIAウォーターサーバー
本体価格4万6656円

 

販売タイプのウォーターサーバー。カラーはホワイト、ブラック、ボルドーを用意。分割払いプランや、3年契約でサーバー代が実質無料になるプランも選べます。

 

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深みのあるボルドーカラーは大人の空間を演出してくれます。

 

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落ち着きのあるブラックカラーは雰囲気を引き締めてくれる印象。

 

 

「“家電好き”が満足するウォーターサーバーを目指しました」

空気清浄機などを手がける家電ブランド、カドーとのコラボで誕生したウォーターサーバーについて、ウォーターダイレクト商品企画室長の首藤まゆみさんは、「美しくて使いやすい、『機能美』を目指した」と語ります。目指したのは安全性と使い勝手の強化。従来のサーバーの出水コックは単純な機械式で、チャイルドロックはあるものの、さらなる安全性への追究が必要だったのです。さらに、ボトルを本体上部に置くスタイルは設置が大変という声も届いていました。そこで、開発・品質保証部長の横松久仁明さんは「サーバーに欲しい機能をリストアップし、ゼロから開発することにしました」と語ります。

 

大きなポイントは、電磁弁の採用。電磁弁は電気的にコックをコントロールできるため、機械式のコックに比べてはるかに安全性を高められます。冷水タンク内に雑菌などが繁殖しないように、タンク内の水を加熱する「加熱クリーンシステム」も採用しています。

 

幼児の目を引きにくく大人には使いやすい

使いやすさと安全性への配慮にも注目。まずは、操作部の左右の切り込み。これにより、コップ内の水量を確認しやすくなっています。一方で出水ボタンや、温水モードのボタンは、幼児の目から見えにくい場所に配置されています。操作する大人には使いやすく、幼児による誤操作が生じにくいという心配りがデザインに見て取れます。

 

ボトルは、同社のサーバーとして初めて「下置き」を採用しました。開発チームマネージャーの内藤浩史さんは「外気の入りにくいタンクを実現するのに苦労しました」と語るが、下置きになったことで女性や年配の方でもボトルを交換しやすくなりました。

 

温度が選べるのもうれしい点だ。水温は冷水が8°C前後だが、冷たすぎるという人向けに15°C前後の「弱冷水」モードを用意。通常83℃前後の温水を90℃直後にまで温める再加熱機能も搭載しました。

 

本機のようにデザイン性や機能性を追求したモデルが登場したことで、「水」だけでなく「ウォーターサーバー」そのものに対する意識が、消費者・メーカーともに高まっていくことたでしょう。

 

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商品企画室長
首藤まゆみさん

 

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生産・開発本部
開発・品質保証部長
横松久仁明さん

 

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生産・開発本部
開発・品質保証部 開発チーム マネージャー
内藤浩史さん

 

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操作部の上部にあるLEDで、水の分量や適量かどうかが一目でわかります。

 

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ボトルの下置きスタイルを採用しているので、女性でも交換しやすいです。

 

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操作部の左右に切り込みが入っているため、コップ内の水の量を確認しやすくなっています。

 

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操作部は上から見やすく、幼児の目線からは見えにくい位置に配置されています。

 

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背面には子供が操作できないようにするチャイルドロックスイッチを搭載しています。

 

SPEC
●容量/3.0l(冷水タンク)/2.0l(温水タンク)
●温度/8°C前後(冷水タンク)/83°C前後(温水タンク)
●月額電気料金/約630円(通常使用時)/約504円(エコモード使用時)
●サイズ/質量:W30×H115×D38.6cm/24kg