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2018/4/20 17:00

ダイソン最新コードレス「V10」どこが進化した? 使い倒したライターが「圧倒的に快適」と語る意外なメリット

この春、ダイソンからコードレススティック掃除機の待望の新シリーズ、「Dyson Cyclone V10 (ダイソン サイクロン ブイテン )コードレスクリーナー」が発売されました。今度のモデルはモーター、サイクロン、バッテリーという掃除機の中核パーツがすべて進化。集じん性能ではコード式キャニスター掃除機をも凌ぐとダイソン社は豪語しています。さらに「コンセントの抜き差しや収納が面倒なコード式キャニスターはもう必要ない」と宣言し、ダイソン社はキャニスター型掃除機の開発をやめてしまいました。

 

「コード式掃除機に引導を渡した」最新モデルの実力を検証!

↑Dyson Cyclone V10 Fluffyを手にするダイソンの創業者、ジェームズ・ダイソン氏

 

さて、同社に「コード付き掃除機の開発が不要」と決意させる契機となったDyson Cyclone V10 コードレスクリーナー。実際のところ、実力はどれほどのものなのか……? その疑問に答えるべく、今回は同シリーズのスタンダードモデル「Dyson Cyclone V10 Fluffy」(ダイソン サイクロン ブイテン フラフィ・以降V10)の徹底テストを実施。基本の「フローリングの集じん力」「カーペットの集じん力」に加え、「操作性」「ゴミ捨てしやすさ/メンテナンス性」「設置性」「独自機能」「拡張性」で7項目で検証していきたいと思います。

 

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【テストする機種はコチラ】

パワーも連続運転時間も向上し、ダイソンの掃除機はネクストレベルへ

ダイソン

Dyson Cyclone V10 Fluffy 

実売価格7万5384円

コード式掃除機を超える集じん性能を実現したコードレススティック掃除機。従来モデル(Dyson V8 Fluffy)のモーターに比べ約半分の質量ながら、毎分最大12万5000回転(V8は11万回転)を誇るダイソン デジタルモーター V10を搭載。サイクロン内に発生する7万9000Gもの遠心力で、微細なゴミまで効率よく分離集じんします。また、モーターの小型化などにより、ヘッドからパイプ、モーター、クリアビンを直線上に配置することが可能になり、ロスが減って吸引力がアップしました。さらに、バッテリーのセルの数が6つから7つに増えたことで最長運転時間もこれまでの40分から60分に延長。ゴミの捨てやすさや収納のしやすさも向上しています。

SPEC●サイクロン技術:Radial Root(ラジアルルート) サイクロンテクノロジー(14気筒)●ノズル:ソフトローラークリーナーヘッド●充電時間:約3.5時間●運転時間:約60分(モード1)、約30分(モード2)、約8分(MAXモード)●サイズ/質量:W250×H1232×D245mm/2.58kg

 

【テストその1 フローリングでの集じん力は?】

フローリングでは弱運転でも十分な集じん力を発揮

集じん力はフローリングとカーペットの2つの場所で検証を行いました。それぞれに、粒ゴミとしてペットのトイレ用砂(おから砂)20g、粉ゴミとして重曹を20gを撒くとともに、長さ5cm×幅1~2mmに切った紙ゴミ1gを幅30cm×長さ70cmの範囲に撒いて1ストロークだけ走行。各ゴミがどれだけ取れたかを視認しました。

 

ちなみに、本機は「パワーモード1(弱モード)」「パワーモード2(通常モード)」「MAXモード(強モード)」の3段階で吸引力を切り替えられます。ダイソンの新製品発表会時に「フローリングはパワーモード1、カーペットはパワーモード2で十分」との説明があったので、今回のテストでもまずはそれに準じてテストしました。

↑30cm×70cmのスペースに3種類のゴミを撒き、前方に1回だけ掃除機を動かして集じん。ヘッドが通った場所と通らなかった場所の差を見せるため、ヘッドの幅より少し広めに撒いています

 

フローリングでの走行では、パワーモード1で猫砂と紙ゴミは完全に集じんできましたが、ヘッドの右端部にわずかに重曹の筋が残りました。また、フローリングの目地の中にもところどころに重曹が残っていました。ちなみに、これをパワーモード2で集じんすると、フローリング上の集じんは完璧でしたが、目地にわずかに重曹が残りました。とはいえ、ネコ砂と紙ゴミの集じんはほぼ完璧。重曹に関しても、通常これだけの粉を掃除することはありませんし、残った重曹もパワーモード1でも2ストロークでキレイに吸引することができました。通常の掃除なら十分すぎる集じん力といえるでしょう。

↑ヘッド右端部にわずかに残る重曹の筋は、ヘッドの走行をアシストする小型車輪付近に位置します。おそらくヘッドの構造上、弱モードだと吸引力が弱くなる場所ができるようです。また、クリーナーヘッドの回転が早くて前方に弾き飛ばされてしまう猫砂もわずかにありました

 

【テストその2 カーペットでの集じん力は?】

紙ゴミがやや残るも、従来モデルより集じん率はアップ

↑毛足が短めの1畳カーペットに、フローリングと同様のゴミを同様の範囲に撒いてテストしました

 

カーペットでの走行では、パワーモード2で猫砂と重曹は集じんできましたが、紙ゴミが少しだけ、カーペットの起毛部分に固まるように残りました。V8で検証したときもそうだったのですが、ダイソン独自のソフトローラークリーナーヘッドでカーペット上を掃除すると、細長い紙くずはローラーヘッドの周りをくるっと周回して前のゴミと固まった状態でカーペットにくっつく場合があるようです。ただ、残った紙くずの量は、従来モデルのDyson V8 Fluffy(以降V8)をテストしたときよりかなり少なくなった印象です。なお、試しにカーペット上をMAXモードで掃除したところ、猫砂と重曹はしっかり集じん。紙くずはわずかに残ったとはいえ、その量はパワーモード2に比べて格段に少なくなりました。

↑紙ゴミがところどころに固まって残っています。カーペットの毛に絡まっているわけではなく、もう一度走行するときれいに集じんしました

 

↑MAXモードで掃除したところ。後方にわずかながら紙ゴミが残っただけで、集じん力は優秀
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