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2018/4/13 17:15

ブーム再燃で「キャンプ道具の自作」が話題!! おすすめDIYキャンピングギア3選

本格的なアウトドアシーズン到来を前に、キャンプブーム再燃か!? と盛り上がりを見せる本年。そのなかで注目を集めているのが「キャンプ道具の自作」です。「サイズや色を自分好みにしたい」「市販品とは違った個性を出したい」など理由はさまざまですが、自作のキャンピングギアがあれば、よりキャンプを楽しめるのは確実! そこで本稿では、DIY&日曜大工マガジン「ドゥーパ!」がオススメする、“よりキャンプを楽しむため”のDIYキャンピングギアをご紹介します。

 

【その①】

2パーツで組み立て簡単! 「バラせるローチェア」

角材と1×材で作れるイージーなキャンプチェア。背面パーツと座面パーツを交差させるタイプのローチェアで、それぞれのパーツは分離するので、収納&持ち運びが簡単! 作業的に難しいことはほとんどなく、道具もノコギリとインパクトドライバーがあれば組み立て可能。とにかく材を正確な長さに真っすぐ切ること、ビスを真っすぐ打ちつけることを心がけましょう。

↑座面と背もたれをワンセットにできるので、手軽に持ち運べます

 

背もたれとなるのは8号のキャンバス生地。切りっぱなしの布をそのまま張ってラフに仕上げてもいいですが、上下左右をミシンで縫っておくとほつれる心配がありません。タイコ鋲を打つ際は、布にしっかりテンションをかけるようにしましょう。

 

【材料費:約1500円(塗料は除く)】


角材(30×40×990㎜)5本、1×4材(長さ6ft)1本、薄板(3×20×990㎜)1本、スリムビス(25/50㎜)、タイコ鋲(黒/16×22㎜)10個、水性ステイン、キャンバス生地(オリーブ/8号)

 

【使用する道具】


丸ノコ、インパクトドライバー(ドライバービット)、丸ノコ用平行定規、丸ノコ用角度定規、ノコギリ、カナヅチ、サシガネ、ハンドサンダー、家庭用ミシンなど

 

 

【その②】

シングルかダブルか好みでDIYしよう! 「コーヒードリッパースタンド」

手軽に作れて人気のコーヒードリッパースタンド。これをバラして持ち運びができるモバイル仕様にしたのがこちら。使用する材料は100円ショップで購入した9㎜厚のキリの板材とボルト等の金物のみ。2タイプのスタンドを両方作っても、製作時間は約2時間ほどなので、DIYビギナーの入門作品としてもぴったりです。

↑シングル、ダブル、両方を重ねた収納時の状態。かさばらないモバイル仕様

 

ダブルタイプのドリッパーに円をあけるのにはジグソーを使用。きれいな円を切り抜けるよう、ゆっくり材を回しながら切り進めていきます。きれいな正円に切り抜くのは難しいので、カットのあと、しっかりとサンダーや紙ヤスリで切り口をならしましょう。本気で正円を切り抜くのであればトリマーを使うのもあり。

↑ダブルタイプのドリッパーは高さの変更ができるので、背の高いタンブラーにも使えます

 

ダブルタイプのドリッパーはボルトとナットで固定しているので、固定位置を自由に変えられるのもポイント。使用するカップやグラスのサイズに合わせ、ドリッパーの高さを調整すると使いやすいです。バリスタよろしく同時に複数のカップにコーヒーをドリップして、アウトドアでのブレイクタイムを盛り上げてみては?

 

【材料費:約650円(シングルタイプ/塗料は除く)/約970円(ダブルタイプ/塗料は除く)】

■シングルタイプ


キリの板材(9×150×450㎜)、足長コの字ボルト(8×100㎜/ナット2個付属)、ナット(M8サイズ)2個、皿ネジ(8㎜)、ステンレス金折2枚、黒塗り蝶番、アンティークワックス

■ダブルタイプ


キリの板材(9×150×450㎜)2枚、長ネジ(M10サイズ/長さ280㎜)2本、ナット(M10サイズ)6個、ボンネットゴム(23㎜径×高さ14㎜)4個、アンティークワックス、アイアンペイント(ブラック)

 

【使用する道具】

ドライバードリル(8㎜径/10㎜径ドリルビット)、丸ノコ、ジグソー(曲線用ブレード)、サンダー(以上4点は、ブラック・アンド・デッカーのマルチエボを使用)、ミニサシガネ、クランプ、コンパス、メジャー

 

 

【その③】

どんな食材もおいしくなる、魔法のオーブン! 「モバイルタンドール窯」

「タンドール」とは円筒形の粘土製壺型オーブン。北インドからアフガニスタンなど西アジアから中東にかけて使用されている土窯です。インド料理店で見かけることもあるナンやチキン、串焼きのシシカバブを焼き上げる筒状の窯といえばピンとくる人も多いでしょう。

↑串焼き料理のほか、ふっくらもちもちのナンを焼くことも可能。使用時は、しっかりと窯の内部の温度を上げることがポイント

 

使用する資材はペール缶、素焼きの鉢、パーライトなど、すべてホームセンターでそろえることができます。製作はペール缶の塗装からスタート。その後、ペール缶のフタを丸く切り抜き、素焼きの鉢のカットを行ないます。

↑外側から、ペール缶、断熱材、素焼きの鉢という構造

 

注意したいのが空気調整口の加工。ペール缶と素焼きの鉢に、給気口となる単管パイプを差し込む穴を丸く切り抜くのですが、このとき鉢が割れないよう慎重に。これらのカット作業さえうまくいけば、あとは組み立てていくだけ。どこにでも持ち運べる軽量タンドール窯のできあがり!

 

【材料費:約4000円(塗料は除く)】

ペール缶(径300×高さ350㎜)、テラコッタの鉢(径260×高さ310㎜)、パーライト(18ℓ)1袋、バーミキュライト(3ℓ)1袋、川砂(適宜)、単管パイプ(38㎜径)、焼き網、水性ペンキ、プライマーなど

 

【使用する道具】

ドライバードリル(鉄工用ドリルビット/陶器用ドリルビット)、ディスクグラインダー(ダイヤモンドホイール/金属用切断砥石)、ジグソー(鉄工用ブレード)、カナヅチ、センターポンチ、棒ヤスリ、カッター、スコップ、メジャーなど

 

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