6月15日(現地時間)、野球の神様とも称されるベーブ・ルースのユニフォームが、オークションで564万ドル(約6億1,000万円)もの高値で落札されたとの報が、世界中を駆け巡った。
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The Great Bambino is still breaking records: Babe Ruth's jersey sold at auction for a historic $5.6 million https://t.co/OMsnxRp9Sk pic.twitter.com/zLRqDyYNTO
— CNN (@CNN) June 15, 2019
上記がその落札されたユニフォームの画像。ルースが1928年から1930年の間に着用していたと思われるニューヨーク・ヤンキースのユニフォームだ。ヤンキース伝統のピンストライプは入っておらず、首元には「Ruth」と書かれた刺繍が入れられている。
MLBの公式サイトなどで報じられたニュースによると、その金額は、2012年にやはりベーブ・ルースのユニフォームに投じられた440万ドル(約4億7700万円)を大きく上回る、スポーツメモラビリア史上最高額での落札となったという。
このオークションには、ルースの親族や個人のコレクターが保持していた400点ものメモラビリアグッズが出品され、ユニフォームはそのなかの1つだった。
Game day! We are live from @yankeestadium for the Babe Ruth Collection auction. A huge thank you to the @Yankees and our staff for all the hard work to make this historic event come to life. Fitting that the Babe's items have come home… pic.twitter.com/TvCnjyCbtD
— Hunt Auctions (@HuntAuctions) June 15, 2019
なお、ユニフォームの実際の売り主と購入者は公表されていない。
アメリカでのこうしたスポーツメモラビリアの価値は驚くほど高い。これは、とりもなおさず、それを評価する市場が存在するからだ。先のオークションを開催した「ハント・オークション」のデイビッド・ハント会長は、こう述べている。
「アメリカの大衆文化である野球におけるベーブ・ルースの遺産とその意義は、この国の歴史において、他のどの人物とも比類がない」
数々の記録を打ち立て、MLB最大の偉人と言われるベーブ・ルースの遺産は、それだけの価値があるということだ。彼の地における一時代を築いた偉大な先達へのリスペクトぶりがうかがえる。
ところで、ベーブ・ルースは投手と打者の二刀流で活躍した選手としても知られている。そこで少々気になってくるのが、その“神様”以来の存在となる、現役二刀流プレーヤー、我らが大谷翔平である。
現地時間6月13日のタンパベイ・レイズ戦で、日本人メジャーリーガー初のサイクルヒットを達成。今シーズンはトミー・ジョン手術からの復帰の過程ということで投手としての登板はないが、そのバッティングは全米の野球通の度肝を抜いており、「打者専念」を勧める論調が出てくるあたりも、ベーブ・ルースと一緒なのである。
当然、このサイクルヒット記念ボールの価値も、今後の大谷の活躍次第でその価値はグングンと上昇していくはず。たとえば、日本ハム時代の大谷選手のサイン入りグッズを所有していれば、いずれはとんでもないお宝として買い取られる可能性も……。彼の活躍が伝説となるその日まで、大事にとっておくことをおすすめしたい。