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2020/3/24 18:30

「スミソニアン博物館」が約300万点のデジタルコレクションを無料で公開! 何日でも見てられる!

アメリカの首都ワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館。科学、産業、芸術など多岐にわたる分野から19もの博物館や研究機関が集まる同館は、1億5000万点を超える展示物や標本などを収蔵する世界最大級の博物館として有名です。そんなスミソニアン博物館が今月、保有する画像など約300万点のデジタルコレクションを一般に広く公開すると発表。歴史的な画像なども無料で利用可能とあり、「素晴らしい!」という声が世界中で上がっています。

↑スミソニアン・オープン・アクセスのウェブサイト

 

スミソニアン博物館が発表した「スミソニアン・オープン・アクセス」は、19のスミソニアン博物館と9つの研究施設やアーカイブ館などが所有する2D、3Dのデジタルコレクション約300万点を一般に公開するというもの。しかもどれも、著作権を保有しない「クリエイティブコモンズゼロ(CC0)」で公開されています。従来、画像などには著作権が存在し、許可なしに利用することはできませんでしたが、今回公開されたスミソニアン・オープン・アクセスでは、個人での利用も商用での利用も無料でできるとあり、さまざまなデータを利用するデザイナーなどから広く歓迎する声が上がっているのです(一部CC0ではないデータについては、スミソニアン博物館での商用利用に関する使用許可を得る必要があります)。

 

1846年に「知識の向上と普及」を目的に設立されたスミソニアン博物館。もちろん、このオープン・アクセス・システムの裏には、たくさんの人たちが新しい知識を得たり、新しい世界を発見したりするのに役立ててほしいという思いがあるのです。スミソニアン博物館はほとんどの博物館で入館料が無料という点も、同じ理念からくるものなのでしょう。

 

では、現在公開されている280万点のコレクションのなかから、筆者の目を引いたコレクションをいくつかご紹介しましょう。

 

スペースシャトル・ディスカバリー

↑ディスカバリー(Transferred from National Aeronautics and Space Administration)

 

1984年に打ち上げられたスペースシャトル。合計365日間宇宙を旅してきた機体の外部から内部まで、詳細な写真が公開されています。

 

ハドロサウルスの骨格標本

↑ハドロサウルスの骨格標本

 

約8000万年前~7400万年前に生息したといわれる大型草食恐竜ハドロサウルスの骨格標本も。フィラデルフィア自然科学アカデミーにあるもののコピーです。

 

ナポレオンの像

↑ナポレオン像(Smithsonian American Art Museum, Gift of Dr. Gifford B. Pinchot)

 

フランスの革命家ナポレオンの肖像画や像などの写真も豊富。歴史的人物の画像もたくさんあります。

 

スミソニアン・オープン・アクセスでは、調べたい言葉を英語で入力すれば簡単に検索可能。現在は約280万点が公開されていますが、今後300万点まで追加される見込み。さまざまな画像を使ってみたいという方は、一度ウェブサイトを訪れてみると新しい発見があるかもしれません。それでも飽き足らないという方は現地へ行きましょう。デジタル保存されている展示物や標本は3200万点もあるのですから。