犬や猫をクルマに乗せることはあっても、それ以上の大きな動物は難しいもの。そんな常識なんてなんのその、牛を乗せた乗用車が米国の道路に現れ、人々を驚かせるハプニングがありました。
ネブラスカ州の都市・ノーフォークの警察は先日、ある通報を受けました。それは「牛を乗せた自動車が走っている」というもの。しかも、動物や家畜を乗せて走る専用のトラックではなく、ごく一般的なセダン。そこに大きな牛が乗せられて一般道を走っていたのです。
当然、牛はクルマの中に収まるわけもなく、助手席に4本の脚を乗せているようですが、胴体はクルマの外に大きく飛び出しています。おまけに、この牛は立派な角を持っていて、まるで周囲のクルマや人を威嚇しているように見えなくもありません。牛の重さでクルマは助手席側に傾いていますが、何事もないかのように道路を走り抜けていきます。
漫画の中に出てくるようなこの異様な光景に、人々はきっとあっけにとられたことでしょう。警察に通報する人や、スマホで動画を撮る人がいたようです。そして、通報を受けた警察が、このクルマを止めて事情を聴くことになったのです。
よく見ると、自動車の助手席側はフロントガラスも天井部分も壊されて、牛のスペースが確保されています。さらに助手席側の扉には、柵のようなものも取り付けられ、牛が落ちないようになっているようです。
この地域では、動物の運搬のために乗用車の改造をする人が多く、ネブラスカ州運輸局では改造の承認なども行っているそうです。結局、警察はこの牛を運んでいた人物に、注意して運転するよう伝えただけだったのだとか。
乗用車で牛を運ぶなんてぶっ飛んだ発想をして、おまけに実行してしまうとは、さすが米国。海外に旅行に行ったら、こんなクレイジーな光景を目にすることだって、あり得るかもしれませんね。
【主な参考記事】
NBC News. Car with giant bull named Howdy Doody crammed into passenger seat pulled over by Nebraska police. Aug 31 2023