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2016/7/6 21:27

2kgのボトルを吸い上げる驚異の吸引力! でもヘッドが軽く感じるのはナゼ? 日立の掃除機「パワーブーストサイクロン」の不思議

日立アプライアンスから7月23日、プレミアムクラスのサイクロン式クリーナーの新モデル「パワーブーストサイクロン CV-SD900」が発売されます。小型軽量で吸引力もバツグン、さらに運転音も業界最小とのことですが、その実力やいかに!?  発売に先立って開催された新製品発表会に参加してきましたので、詳しくお伝えします!!

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新モデルは吸引力アップ!!  さらに壁ぎわのゴミも取り除く「きわぴた構造」

ここ数年、ロボットタイプやコードレススティックタイプがクリーナー市場を賑わせています。ということは、従来の横型(シリンダータイプ)の需要は減っているんじゃ?  と思いきや、実はそんなことはありません。紙パック式、サイクロン式を合わせた横型の需要はクリーナー全体の50%以上を占め、まだまだ根強い人気を誇っているのです。

 

そんなサイクロン式掃除機を購入する際、消費者が重視している点の上位に挙げられるのが、吸引力の強さ、本体の重さ(軽さ)、そしてお手入れのしやすさ……と続きます。そこで今回、同社が投入したのが、吸引力とお掃除性能を高めたCV-SD900です。

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吸引力の強さを示す1つの目安として、吸込仕事率があります。CV-SD900の吸込仕事率は、従来製品(CV−SC700/2015年度モデル)より10Wアップし、440Wに!!  さらに日立独自の集じん部「パワーブーストサイクロン」に、形状などの細かな工夫が追加され、吸引力は99%以上持続するといいます。

↑ハイパワーファンモーターとパワーブーストサイクロンが、吸引力の高さと持続性を叶えました
↑ハイパワーファンモーターとパワーブーストサイクロンが、吸引力の高さと持続性を叶えました

 

↑このダストケースに刻まれた段々は、ごみの分離性を高める工夫の1つだそう
↑このダストケースに刻まれた段差は、ごみの分離性を高める工夫の1つだそう

 

またヘッドには、空気の流れを巧みに操り、ジェット吸引を実現する「〔ジェット吸引〕スマートヘッド」を搭載。これは、ヘッドの上面から取り込んだ空気を床面に吹き付けることで、フローリングなどの目地のゴミを浮かせて吸引し、同時にヘッドの床への貼り付きを抑えるというものです。またヘッド前部に空気の通り道となる隙間を設けた「きわぴた構造」に、ヘッドを壁にぴったりつけても前部から底面へ空気が流れ、壁際のゴミもしっかり吸引することができます。

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↑「SMART HEAD」をいうロゴの下の隙間から空気を取り込み、裏面の4つの穴から床に吹きつけます。ヘッド前部の格子状の隙間が「きわぴた構造」

 

 ワンストロークで小麦粉も粒々ペレットもごっそり吸引!!

百聞は一見に如かず、というわけで、さっそく実機を使った実演を見せてもらいました。まずは440Wの吸引力ってどれだけすごいの?  という実験です。

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↑約2kgのペットボトルが入ったケースの上にCV-SD900のパイプをくっつけ、440Wで運転すると……なんとペットボトルがいとも簡単に浮き上がって吸い付きました

 

↑同じ実験を200Wで試したところ、かすかに浮き上がろうとするものの、それ以上は上がりません
↑同じ実験を200Wで試したところ、かすかに浮き上がろうとするものの、それ以上は上がりません

 

やっぱり440Wってパワフル!!  続いては、実際の床掃除を想定した吸引テストです。フローリングに小麦粉とペレットを撒き、CV-SD900を一往復させたところ……余すことなく完全吸引!  ヘッド幅が30cmと広いので、広い面積を一度に掃除できるのもいいですね。

↑カーペットの上に幅25cmの小麦粉、壁に見立てたアクリル板の際には粒々のペレットがずらり。フローリング部分にもペレットが撒かれています
↑カーペットの上に幅25cmの小麦粉、壁に見立てたアクリル板の際には粒々のペレットを配置。手前のフローリング部分にもペレットが撒かれています

 

↑「強」運転でゆっくり前進させたところ、小麦粉はほとんどキレイに、壁際のペレットもごっそり吸引
↑「強」運転でゆっくり前進させたところ、小麦粉はほとんどキレイに吸い取り、壁際のペレットもごっそり吸引

 

↑今度は引いたところ、小麦粉っぽい白さはほとんど消え、手前のペレットもなくなっています。つまり引いたときも、ゴミを動かすことなくちゃんと吸えているということ
↑今度は引いてみたところ、小麦粉の白さはほとんど消え、手前のペレットもなくなっています。つまり引いたときも、ゴミを動かすことなくちゃんと吸えているということ

 

次は、フローリングの目地にたまったゴミがどれだけ取れるか、テストしました。深さ0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mmの穴の中には砂がびっちりたまっていましたが、こちらも一往復でほとんどの穴の砂を除去!!  ちなみに一般的なフローリングの隙間は1〜2mm程度だそうなので、これだけ吸えれば十分ですね。

↑残りがちなフローリングの目地のゴミがこんなにスッキリ取れるなんて、気持ちいい!!
↑残りがちなフローリングの目地のゴミがこんなにスッキリ取れるなんて、気持ちいい!!

 

筆者も実際に使わせてもらったところ……か、軽い!! あんなに吸引力が強いのに、まったくラグに貼り付くことなく、むしろ勝手に前に進んでいきます。かといって引き戻すときに抵抗があるわけでもありません。

↑これが回転ブラシの駆動力を利用した「パワフル自走」の実力!! ぐんぐん前に進んでいきます
↑これが回転ブラシの駆動力を利用した「パワフル自走」の実力!!  ぐんぐん前に進んでいきます

 

さらに、業界最小を謳う54dBの運転音、吸い込んだゴミを99.999%逃がさないキレイな排気、お手入れしやすさがさらに進化したダストケースなど、ほかにもセールスポイントが盛りだくさん。電動ふとん吸口、曲がるロング吸口、パッとブラシなど、付属品も豊富についているので、家中の掃除で大活躍してくれること間違いなしです。

↑豊富な付属品。新搭載の「パッとブラシ」は、回すだけでブラシが出てくるのでわざわざ付ける手間要らず
↑豊富な付属品。新搭載の「パッとブラシ」は、回すだけでブラシが出てくるのでわざわざ付ける手間要らず

 

↑同じく「スマートヘッド」を搭載した紙パック式クリーナーの新モデル「かるパック CV-PD700」(左2台)は8月上旬発売予定
↑同じく「スマートヘッド」を搭載した紙パック式クリーナーの新モデル「かるパック CV-PD700」(左2台・実売予想価格6万9980円)は8月上旬発売予定

 

 

日立

パワーブーストサイクロン CV-SD900

実売予想価格9万6980円(7月23日発売)

【SPEC】

吸込仕事率:440W〜約60W

運転音:54dB〜約49dB

本体サイズ/質量:W240×H290×D336mm/3.5kg

【URL】

日立 http://www.hitachi.co.jp/

CV-SD900ニュースリリース http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/06/0617a.html