日立「ビッグドラム」が小さくなって新登場!洗濯槽の大きさそのままに、待望のコンパクトドラムをレポート

ink_pen 2026/4/21
  • X
  • Facebook
  • LINE
日立「ビッグドラム」が小さくなって新登場!洗濯槽の大きさそのままに、待望のコンパクトドラムをレポート
GetNavi web編集部
げっとなびうぇぶへんしゅうぶ
GetNavi web編集部

モノ好きの「買いもの」をナビゲートするウェブメディア。生活家電、AV家電、デジタルガジェットなど、最新の電化製品情報を幅広く網羅するほか、モビリティ・ヘルスケア・日用品・機能性アパレル・食品など、暮らしや家時間を快適にするちょっと“贅沢”なモノをピックアップ。読者の「欲しい」に対する「買う」「買わない」の選択を、強力にサポートします。

2026年の洗濯機市場のトレンドとして注目を集めている、“コンパクトドラム”。奥行や横幅がスリムな本体サイズでより高い設置性から購入を検討しているご家庭も多いと思いますが、このほど日立グローバルライフソリューションズ(以下、日立)のドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム」からもシリーズ初となるコンパクトドラムが登場しました。4月17日に行われた記者説明会で、気になる新モデルをチェックしてきました!

“住宅のコンパクト化”に伴うスリム化需要が背景

日立のビッグドラムシリーズは、2006年に初代モデルが発売されて以来、今年で20周年。「風アイロン」と呼ぶ、ジェット機並みの高速風でシワを伸ばす乾燥機能の仕上がりのよさをはじめ、近年では「らくメンテ」と呼ぶ、乾燥フィルターレスをはじめ、日常のメンテナンスの手間を大幅に減らした機能で人気のシリーズです。

2023年モデルからは、省エネ性の高い待望のヒートポンプ式も採用するなど、性能の高さや機能面においても実力機として定評があります。そんな同社のドラム式から待望のコンパクト式モデルが登場です。

同社プロダクトマーケティング本部 商品企画部 洗濯機グループ 主任・田中すばる氏は「ビッグドラム購入者の重視点は、洗浄力の高さや風アイロンの仕上がりといった“ビッグドラムらしさ”に集中しています。つまりユーザーは、性能と設置性の両立を求めていることが明確になっています。今回の新モデルは、まさにそのニーズに応える形で開発しました」と商品化の経緯を説明しました。

10kgと8kgの2機種をラインアップ

今回発表されたのは、洗濯容量10kgの「BD-CX100P」と、8kgの「BD-CG80P」の2機種。最大の特徴は、従来13kgモデルと同じドラム径535mmを維持しながら、本体奥行を大幅に薄型化した点です。10kgモデルは645mm、8kgモデルは595mmと、従来より大きくスリム化され、設置性が飛躍的に向上しています。

「ビッグドラムの名を名乗る以上、ドラム径は絶対に譲れなかった」と語り、開発陣のこだわりが伝わってきました。

↑「BD-CX100P」(左)と「BD-CG80P」(右)の容量・奥行寸法違いの2モデルがラインナップ。発売はともに6月13日の予定
↑奥行は10kgモデルが645mm、8kgモデルが595mm
↑奥行は縦型洗濯機とほぼ同じ。ドア開け時にも奥行1088㎜と抑えている
↑ドラム槽の直径はフラッグシップモデルと同サイズに納め、“ビッグドラム”を維持

人気機能「らくメンテ」を継承

ユーザー満足度の高いらくメンテ機能は、コンパクトモデルにも搭載されています。乾燥フィルターをなくすことで毎日のお手入れが不要になり、洗濯槽、ドアパッキン、乾燥経路の3か所を自動で洗浄する仕組みにより、内部のホコリを効率よく除去します。集めたホコリは大容量の糸くずフィルターにまとめられ、週1回の手入れで済む設計です。

さらに、「らくメンテ洗浄コース」を選ぶと、これらの自動掃除部分をよりていねいに洗い、乾燥効率の低下を抑えることができます。

↑カットモデルを用いた「洗濯槽自動おそうじ」機能のデモンストレーション。洗濯槽の外側がジャブジャブと洗い流されているのがわかる
↑運転終了後は「ドアパッキン自動おそうじ」機能でドアパッキン周辺に付着したホコリやゴミを洗い流してくれる
↑乾燥経路に装備されている保護フィルターを水で洗い流すデモンストレーション
↑乾燥フィルターはドラム槽の背面にも装備。乾燥運転終了後に自動で洗い流してくれる

風アイロンの性能を落とさずコンパクト化を実現

乾燥方式は、“風アイロン”方式を採用。通常ドラムのフラッグシップで採用されている、ヒートポンプ式とは異なり、独自のヒーター方式です。低温約65℃の温風で、大径ドラム内で衣類を広げながら乾燥させる、日立のドラム式のレガシーとも言える看板機能がコンパクトドラムにも採用されました。シャツはシワが少なく、タオルはふんわりとした仕上がりになり、取り出しが遅れてもふんわり感が続く点も利点です。

乾燥時間は10kgモデルで約145分、8kgモデルで約138分と、低温乾燥ながらスピーディーな点も魅力。加えて、15分で折りジワを整えられる、従来からの隠れた人気機能でもある「スチームアイロンコース」も搭載されており、忙しい朝にも重宝します。

↑3段切替式のPCTヒーターを採用。乾燥行程に合わせて強・中・弱で加熱制御ができるため、衣類温度の上がり過ぎを防いで、衣類の縮みを抑える
↑バスタオルの乾燥仕上がりの比較
↑シャツとハンカチの乾燥後の仕上がり比較
↑乾燥機能使用後の靴下の縮み具合の比較

新・高濃度洗浄で洗剤の浸透力を強化

洗浄方式も刷新。まず高濃度の洗剤液を生成した後、衣類をその液にくぐらせて浸透させて、最後にセンサー制御の叩き洗いで汚れをしっかり落とすという3段階方式「高濃度洗浄」が採用されています。

さらに、「AIお洗濯」と呼ぶ機能により、例えば重い衣類が持ち上がらない場合は自動で回転数を調整して叩き洗いの効果を最大化したり、洗濯量や汚れの度合いなどさまざまな条件に応じて洗い時間を自動で調整。洗濯機が常に最適かつ効率的な洗い方を行ってくれます。

↑高濃度洗浄液の浸透度合いの高さを示す実験。毛糸の束を同じタイミングで投下したが、高濃度洗剤液は他の2つよりも早く底まで沈んだ
↑汚れ落ちの比較。フラッグシップのドラム洗(右)に比べても遜色なくしっかりと汚れが落ちている

静音性・使い勝手も向上

乾燥機能では、運転音を抑える「静音コース」を搭載。約39dBという図書館並みの静かさを実現し、集合住宅や夜間の運転も安心です。

10kgモデルには液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能も搭載。容量600mlの洗剤タンクを備え、分解して手軽に洗浄できます。

↑自動洗剤投入用のタンク。液体洗剤用、柔軟剤用が独立した構造で、入れ替えやお手入れもしやすい

衣類の出し入れもしやすく、広い投入口や、体が当たりにくいように前面にわずかな角度をつけた設計、すり鉢形状で引っかかりにくいドア周りなど、細かな配慮が光ります。

↑衣類の投入や取り出し時に体が当たりにくいように、ドア周辺は前面にわずかな角度をつけた設計が採用されている。すり鉢形状で引っかかりにくい

そして、ユニークなのは表示部。レトロなデザインの液晶表示部を本体前面の上部に備え、電源オフ時でも時計を表示し、終了時刻から予約設定ができるほか、顔文字などの遊び心ある表示も取り入れられています。

↑本体正面に時計機能を搭載。大きな表示で遠くからでも見やすい。運転予約は終了時刻から10分刻みで設定できる
↑洗濯運転中は“泡”のアイコンをアニメーション表示
↑本体の状態を絵文字やメッセージで表示する

コンパクト化と性能維持を両立するための設計における技術者の“こだわり”

発表会のプレゼンテーションで「コンパクト化と性能維持の両立は挑戦の連続でした」と語った、開発責任者で生活家電本部第一設計部 統括主任技師の高橋幸太郎氏。

「風路抵抗を抑えるために上部フィルターを新設計し、高圧洗浄ノズルは20以上の試作を重ね、ターボファンユニットは全長を13%短縮しながら性能を維持。アルミダイキャスト製の冷却器で除湿効率を高め、3D加速度センサーと3点ダンパーで低振動化を実現しました」と詳細を明かしました。

↑高速風を生み出すターボファンユニットの比較。コンパクト化に伴い、性能を維持したまま通常モデル(右)よりも全長が約13%小型化された(左)
↑冷却器は熱伝導率の高いアルミダイキャスト製を採用。表面に冷却フィン設けて表面積を拡大し、除湿能力が高められている

日立のコンパクトドラム洗は、他社に少々遅れての発売。後発となったぶん、研究と試行錯誤を尽くした渾身の力作という印象を受けました。

■主な仕様

型式BD-CX100PBD-CG80P
洗濯容量10㎏8㎏
洗濯~乾燥容量5.5㎏4.5㎏
運転時間の目安(標準コース)洗濯39分/洗濯~乾燥約145分洗濯38分/洗濯~乾燥約138分
消費電力量(標準コース)洗濯65Wh/洗濯~乾燥約1590Wh洗濯60Wh/洗濯~乾燥約1380Wh
標準使用水量洗濯83L/洗濯~乾燥約90L洗濯75L/洗濯~乾燥約80L
らくメンテ
AI お洗濯
液体洗剤・柔軟剤
自動投入

(洗剤600mL/柔軟剤600mL)
低騒音コース

Related Articles

関連記事

もっと知りたい!に応える記事
Special Tie-up

注目記事

作り手のモノ語りをGetNavi流で