2022年のIT業界では、世界中で注目されるさまざまな話題・ニュースが流れました。本記事では、世界中で話題となった2022年のIT業界事情を、「SNS」「ガジェット」「ゲーム」「配信サービス」の4ジャンルに分けて振り返っていきます。どれも2023年、動向が見逃せないトピックなのでチェックしてください。
【SNS】元・世界一の大金持ち「イーロン・マスク」は、Twitterの救世主か破壊者か?
電気自動車のテスラや宇宙関連企業「SpaceX」などのCEOで知られる、イーロン・マスク氏。これまで遊び場としていたTwitterを買収すると発表したときは冗談かとも思われ、実際にマスク氏も買収計画を撤回しようとしたこともありましたが、結局は440億ドルを支払ってオーナーとなりました。
さっそくマスク氏は大量にリストラを始め、それに便乗して従業員を騙るニセモノが大手マスコミの取材を受ける珍事もありました 。
さらに有料プラン「Twitter Blue」を改訂し、8ドルで認証バッジを販売したために、有名人やブランドになりすます偽アカウントが急増したことで、大手広告主が離れていったとの報道もあり。
そうして離反した得意先の1つがアップルとの噂もありましたが、同社CEOのティム・クックCEOとマスク氏が直に会談。その直後マスク氏は「アップルからの広告は完全復活した」と言いTwitterのアプリがApp Storeから削除される危険も去ったと述べていました。
それでもTwitterの債務(かなりの部分、マスク氏が買収のために調達した借金が占める)が減るわけではなく、会社の備品をオークションに出品したり、ついにマスク氏がトップから退くかも……との話にも発展しています。来年も「マスク劇場」から目が離せなさそうです。
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【ガジェット】2022年も最新iPhoneは台風の目に!
2022年のスマートフォン業界でも、台風の目となったアップルの最新モデル「iPhone 14」シリーズ。高価なProモデルでは、ここ数年は定着していたノッチ(画面上部の切り欠き)が様変わりし、試合の途中経過やデリバリーの状況などを知らせる「Dynamic Island」に取って代わられました。
新型プロセッサー「A16」が搭載され、デザインが一新されたこともあり、Proモデルは需要に生産が追いつかないほどの大人気に。もっとも、世界最大のiPhone工場で労働環境への不満が爆発して、逆に出荷台数が予定より減る事態ともなっていましたが……。
かたや標準モデルのiPhone 14/14 Plusは、性能も見かけも去年のiPhone 13とあまり変わらなかったため、今のところ空振り気味の模様。もっとも、衛星経由の緊急SOSや自動車事故の検出など「命綱となる機能」が頼りになることが次々と証明されており、やはり買うなら最新モデルでしょう。
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【ゲーム】日本が誇るフロム・ソフトウェアの『エルデンリング』、全世界で大ヒット!
日本のフロム・ソフトウェアによるアクションRPG『エルデンリング』は、3月には日本国内累計出荷が100万本を突破、世界累計は1200万本を突破。『ダークソウル』シリーズの流れを汲む激ムズゲームが全世界のゲーマーから支持され、実況動画などがYouTubeで『GTA5』や『RDR2』といった超大作の初動を凌ぐほどの再生回数を記録していました。
ストーリー進行的に最初のボス「忌み鬼マルギット」から、初心者殺しにも程がある強さ。でも、オープンワールドのため他の場所に寄り道してレベル上げもでき、また攻略動画も大量にアップされていたおかげでコツもつかみやすかったことも、大ヒットを後押ししたのかもしれません。
そんな「死にゲー」さえ生やさしいと思ったのか、さらに難度を上げようと工夫を凝らした猛者達も続出。あらゆるグリッチ(バグ技)を駆使して最速クリアを目指したり、2つのゲームを同時進行&1つはダンスパッドでプレイしたりと、発売から10ヶ月後の今も大道芸プレイが次々と公開される楽しさです。
日本のゲーム作品はこれまでも多くのタイトルが注目されてきましたが、『エルデンリング』のような世界的ヒットは2023年以降も期待できそうです。
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【ゲーム】ようやく品不足が解消し、2023年は「PlayStation 5」勝負の年に?
2020年末の発売以来、PS5は供給不足に悩まされ「売りたくてもモノがない」歯がゆい状態が続いていました。それも新型コロナ禍が収まるにつれ、サプライチェーンの混乱も鎮まりはじめ、半導体不足も解消してきたことで、次第に改善へと向かいつつあるようです。
この2年間、PS5は見かけのデザインは変わらないながらも、実は中身は少しずつ進化。初代(CFI-1000)、改訂版(CFI-1100)、そして最新版(CFI-1200)の3世代があり、基本的な性能は同じですが消費電力や最高温度、騒音レベルは減っていく傾向にあります。
それでも、なかなか入手しにくい状況が続くなか、米国以外の諸国でPS5は値上げ。世界的にインフレが進行しているためやむを得ないとはいえ、不満の声が上がっていたようです。
そして、ようやく専用VRヘッドセット「PlayStation VR2」の発売日が2023年2月22日に決定。希望小売価格7万4980円(税込)とPS5本体を超える価格が驚かれましたが、それでも熱心なVRファンにとってはマストバイな一品となりそうです。
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その一方で、無料で提供しているゲームは契約者の1%未満しか遊んでいないとの調査結果もあり。ユーザーを引き留めるための対策が、ほとんど空振りに終わっているようです。
それでも、完全新作のPC用大作ゲーム開発を準備しているとの噂話もありました。Googleのクラウドゲームサービス「Stadia」のように数年で撤退するのではなく、成果が出るまで粘り強く踏み止まることを期待したいところです。
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