そろそろ物欲も“雪解け”。ここでは、活況なフルサイズミラーレスの本命といえるキヤノン「EOS RP」を中心に、注目のミラーレスカメラ3機を紹介します!
ボディ10万円台後半は超格安!待望のお手ごろフルサイズミラーレス「EOS RP」登場
キヤノン
EOS RP(3月14日発売予定)
実売予想価格17万3340円(ボディ)、23万7060円(レンズキット)
2620万画素フルサイズセンサーと最新映像エンジン「DIGIC 8」を搭載した小型・軽量モデル。最速で約0.05秒という超高速なAFを実現しました。また、映像情報からもブレを検知する「デュアルセンシングIS」にも対応しており、静止画で最大5段分の手ブレ補正効果が得られます。
「予想以上に小さくて軽いボディに驚愕! 単焦点レンズをつけて持ち歩くことで、フルサイズならではのボケ味と高画質をスナップ感覚で楽しめました。EOS Rとは異なりモードダイヤルを備える点や、無駄のない明快な操作系も気に入りました」(永山さん)。
「大衆的」を意味する“P”を冠した戦略モデル
キヤノン、ニコンの参入で苛烈さを増したフルサイズミラーレス市場。そんななか、矢継ぎ早にキヤノンが2機種目のフルサイズミラーレス機を発表してきました。
それが、60年前に同社が発売した普及機のP型(※)にちなんで名付けられた、このEOS RPです。EOS Rと比べて、ボディ価格で約10万円安くなった本機は、まさに戦略的なプライシングという印象を受けます。また、価格だけでなく、そのサイズ感にも注目。EOS Rより約140gも軽量化され、一回り小型なボディは、本当にフルサイズ機か疑ってしまうほど。
※「Populair」(ポピュレール。仏語で「大衆的な」といった意味)に由来
同社独自のデュアルピクセルCMOS AFの採用による、高速かつ広範囲なAFも上位機種のEOS Rと同様です。まさに、定番入門機の「EOS Kiss」の次のステップとして最適な一台といえるでしょう。
同じタイミングでパナソニックやオリンパスも新旗艦モデルを発表しています。ミラーレス一眼市場は、今後も激戦が続きそうです。
EOS RPの注目ポイント
【ポイント1】フルサイズミラーレス初の限定カラバリもラインナップ
5000台限定でゴールドも同時発売。同色の延長グリップやマウントアダプターとのセットで20万4660円、レンズ付きで26万8380円です。
【ポイント2】EOS Kissシリーズで好評のビジュアルガイドにも対応
定番の入門機EOS Kissシリーズで採用されるUI「ビジュアルガイド」を本機も選択可能。撮影モードやメニュー画面などをグラディカルに表示できます。
【ポイント3】コントロールリング搭載のRFレンズは操作性に優れる
EOS RPには、昨秋EOS Rと同時に登場したRFレンズを装着可能。RFレンズはコントロールリングを備える点が特徴で、絞りなどの設定を変更しやすいです。
【ポイント4】EOS Rで搭載した新感覚のフレキシブルAEモードを踏襲
EOS Rが初めて搭載した自由度の高いオート露出「フレキシブルAE(Fv)」に対応。絞りやシャッター速度、ISOなど、任意の数値を自由に設定できます。
【ポイント5】いまや必須級トレンドの瞳AFはもちろんサポート
人物撮影時の失敗写真を格段に減らしてくれると、トレンド機能になっている「瞳AF」にも対応。連写時や動画撮影時も被写体の瞳にAFが追従します。
【ポイント6】フルサイズデジタル一眼レフよりこんなに小型!
上の図は、クラス的に同格となるフルサイズ一眼レフEOS 6D MarkIIとの比較。高さで約25.5㎜、幅で約11.5㎜も小型です。ボディの重さはEOS RPが約245g軽いです。APS-C一眼レフのEOS Kiss X9iと比較してもEOS RPのほうが小さいのは驚きです。