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2019/11/13 18:40

ヤマハがついに本気を出した! 耳に優しい音を再生するワイヤレスイヤホンを一気に5機種発表

SAFE LISTENING思想を具現化した「リスニングケア」

音楽を安全に楽しむことをテーマにどうすればいいかを考えるためSAFE LISTENINGを立ち上げた須山歯研代表の須山慶太氏が登壇して、ポータブルオーディオを安全に楽しむための注意点について講演しました。そのなかで、音量についてはスピーカーと違ってイヤホンは音漏れがないため、子供が大音量で聞いていても周囲の大人が気付かずに20年後、30年後に悪影響が出る恐れがあることを指摘。単に音量を下げて小さな音で聞くのではなく、音楽が本来、再現されるべき音量で聞くことを推奨したいと語りました。

↑セーフリスニング事務局/須山歯研代表の須山慶太氏が講演

 

↑須山氏は2010年からセーフリスニング活動を開始

 

↑WHO(世界保健機関)も2019年に、1週間に許容できる音圧と時間は80dBで40時間までと勧告しました

 

ヤマハは、その対策として「リスニングケア」を提唱しました。これは音が小さいと低音の迫力がないのでつい音量を上げたくなる原因を追及。音量によって人間の耳の感度が周波数ごとに異なることに着目して、どの音量でもフラットなバランスで音が聞こえるように4バンドEQを使って、周波数特性を補正しています。これによって小音量再生時も低音がキチンと聞こえ音量を上げなくても音楽を楽しめるそうです。今回、発売される全製品にリスニングケア機能が搭載され、スマホ専用アプリを使えば、その効果をON/OFFして確認できます。

↑音圧と耳の感度の関係を示す等ラウドネス曲線を参考にEQの補正カーブを決定

 

エントリーモデルは爽やかでスッキリした音

発表会で試聴可能だったモデルは完全ワイヤレスが「TW-E3A」でネックストラップ型は「TW-E30A」のみ。どちらもエントリーモデルで、予想実勢価格約1万円と5000円というハイコスパを実現しているもので、音質にはそれほど期待していませんでしたが、ドライバーの口径が大きい「TW-E30A」の低音の量感がかなりあり、リスニングケアの恩恵もあってか音量を下げても低域がやせないことも実感。これに対して完全ワイヤレスの「TW-E3A」はフラットバランスで、細かい音を聞かせてくれました。ヤマハのプリメインアンプが持っている華やかで繊細な響きを期待していたのですが、どちらかと言えばスッキリした音という印象でした。2020年登場予定の上位モデルがどんな音を聞かせてくれるかが楽しみです。

↑「TW-E3A」はザラザラした質感の樹脂製ハウジングで耳へのフィット感は良好でした

 

↑「TW-E30A」もハウジングは樹脂製で非常に軽量、連続再生14時間が強みです

 

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