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2021/12/30 18:00

2021年のApple製品ベスト10。MacBook Pro、iPad miniを抑えて1位になったのは?

2021年も多くのApple製品が発売されました。本稿では、完成度が高く、驚きのあった製品について、筆者の独断と偏見によるランキング形式で紹介していきたいと思います。

 

10位:ハイフレームレートHDRやドルビービジョン対応のApple TV 4K

まずは、5月に発売された「Apple TV 4K」。HDR(ハイダイナミックレンジ)ビデオのフレームレートが高い「ハイフレームレートHDR」や「ドルビービジョン」に対応するようになったこと、リモコンである「Siri Remote」のデザインが刷新されたことなどがトピックでした。

 

関連したコンテンツとして、フィットネスのサブスクリプションサービス「Apple Fitness+」などを利用できればより印象に残ったと思うのですが、残念ながらこちらは日本未対応。ゲームのサブスクリプションサービス「Apple Arcade」やコンテンツとしてのApple TV+など、体験としてのインパクトがいま一歩という意味で10位にしました。

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9位:インテリアとしての遊びごころをくすぐったHomePod mini

2021年は「HomePod」の販売終了というニュースがあった一方で、11月には「HomePod mini」の新色が発売されるというトピックがありました。鮮やかなカラーリングは、インテリアとしての遊びごころをくすぐりますし、12月にはApple Musicのより安価なプラン「Voiceプラン」が提供されていることからも、存在感を強めました。

 

ちなみに、筆者も旧カラーではありますが、自宅で2基を愛用しています(下記にある2020年の記事のもの)。音質は良く、日本の住宅事情にも適したサイズ感で、いまでは生活に欠かせない装備になっています。

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8位:技術的な順当進化を遂げたiPad Pro

5月に発売された最新の「iPad Pro」シリーズは、最近のMacシリーズと同様に「M1」チップを搭載。特に、12.9インチモデルは、ディスプレイにミニLEDを採用したLiquid Retina XDRディスプレイを搭載したことで話題に。また、最大2TBという大容量のストレージを選択できるようになったことや、ポートのThunderbolt/USB 4対応によって、よりプロフェッショナル向けのニーズをカバーできるモデルとなりました。

 

さらに、インカメラは、センターフレーム機能が追加され、ビデオ通話で被写体を自動追従する効果を再現できるようになりました。

 

一方、こうした技術的な順当進化こそあったものの、ユーザー体験の変化はそこまで大きくなかった印象。プロ向けに特化した良い端末ではありますが、市場におけるインパクトを考えたうえで8位としました。

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7位:わかりやすいデザイン変更に驚いたApple Watch Series 7

10月に発売された「Apple Watch Series 7」は、2018年に発売された「Series 4」から3年ぶりとなる、わかりやすいデザイン変更がありました。ケースサイズを極力維持したまま、ベゼルをさらに小さくし、より広いディスプレイを搭載しています。これは素直に驚きです。

 

デザイン変更によって、ディスプレイのタッチ操作でメッセージを入力できるなど、ウォッチから情報発信できるようになったことが大きな進化ポイントだったのですが、残念ながら日本語は未対応。先述のApple Fitness+も日本未対応ということで、ポテンシャルを活かしきれなかったことを鑑みつつ、7位に。

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6位:撮影機材としての存在感が増したiPhone 13シリーズ

2021年には挑戦的なAndroidスマートフォンが続々と登場しましたが、9月に発売された「iPhone 13」シリーズは順当進化を遂げたという印象。驚きが少なかったという点で、ベスト5には入れませんでした。

 

一方、カメラ機能の進化はかなり面白く、撮影機材としての存在感は強まっています。たとえば、静止画撮影ではAIの力を借りながらユーザーの好みに応じて仕上がりを自然に調整できる「フォトグラフスタイル」機能が使えるようになり、動画撮影ではプルフォーカスの撮り方を再現できる「シネマティックモード」が新たに追加されました。

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5位:需要を強く意識して進化したiMac

大幅なデザイン刷新を遂げたという点でインパクトがあったのが、5月に発売された「iMac」です。背面に明るいカラーリングを施し、Webカメラやマイク、スピーカーの強化に注力している点を見ても、昨今の需要を強く意識した製品でした。使い勝手の点では、Touch ID搭載のキーボードを選択できるようになったこともポイントです。

 

もっと順位を高くして良いのでは、と悩む部分がありつつも、個人的に「Appleならさらに良いデザインにできたのでは」と期待できる部分もまだ混在していたため、5位という順位に。

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4位:デザインの方向性が変わったことを象徴するMacBook Pro

10月に発売された「MacBook Pro」シリーズは、M1チップの上位モデルに相当する「M1 Pro」および「M1 Max」をついに搭載。Touch Barを廃止したり、SDカードスロットやMagSafeなどのインターフェース類を復活させたりするなど、同社のデザインの方向性がガラッと変わったことを象徴する一台となりました(個人的には、同機が発売されたことで、iPad Proシリーズの存在感が少し弱まった気がします)。

 

ただし、プロフェッショナル向けのニーズを意識しているという点で、万人向けの製品ではないことも事実。M1チップ搭載の「MacBook Air」のコストパフォーマンスの高さが改めて際立った印象もあるので、悩んだ末に4位とさせてもらいました。

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3位:完成度の高さと手ごろな価格が魅力のAirPods(第3世代)

「iPhoneユーザーはみんなこれを買っておけば良いのでは?」と思えるほど完成度が高く、価格も手を伸ばしやすかったのが、10月に発売された「AirPods(第3世代)」です。同製品は、これまで上位モデルしかサポートしていなかった「空間オーディオ」に対応したことで、ヘッドトラッキングに対応した立体的な音響体験をより多くの人に届ける製品となりました。

 

筆者個人としても、AirPods Proのようなカナル型では、長時間装着していると耳が痛くなりがちなので、インイヤー型の高機能製品の登場は待ち侘びていました。

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2位:ファッショナブルなモデルに昇華したiPad mini

9月に発売された「iPad mini(第6世代)」は、個人的にもかなり物欲をそそられた製品。Smart Connector対応のキーボードが不要ならば、同機を選択するメリットは多いと感じます。ビューワーや手帳として扱いやすいiPad miniシリーズ特有のサイズ感を踏襲しつつ、ホームボタンのない新世代デザインを採用したことで、ファッショナブルな製品に昇華しました。

 

正直、AirPods(第3世代)とどちらを2位にするか悩みましたが、多くのiPad miniファンがアップデートを待ち望んでいたであろうと想像し、iPad miniを2位にしました。

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1位:独自の価値を提案してくれたAirTag

1位にしたのは、4月に発売した「AirTag」です。スマートタグ/紛失防止タグという製品ジャンルは同社としてはチャレンジングなものでしたが、良い形で多くのiPhoneユーザーに新しい体験を届けたであろうと思います。

 

価格は、競合と比べれば安価ではありませんが、ほかのデバイス類と比べれば手を出しやすいということがポイント。もちろん、周辺機器を揃えるとやや高額になりますが、サードパーティ製のキーリングなどと組み合わせればそこまで困ることもないため、評価には影響させていません。

 

同ジャンルは、決してこれまでなかったわけではなく、競合に対してむしろAppleが後発になる立場でした。しかし、最近のiPhoneが搭載しているU1チップによる超広帯域無線通信技術「UWB(Ultra-Wide Band)」を活かし、独自の価値を提案していた点に魅力を感じます。具体的には、対応のiPhoneからAirTagまでの距離と方向が正確にわかり、「おそらく別の階にある」、「右斜めまえ何メートルのあたりにある」といった情報を音を鳴らさずに知ることができます。

 

もっと小型化したら良いのに、と思うところがないわけではありませんが、それを踏まえても2021年の象徴的な製品だと判断しました。

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以上、独断と偏見でのランキングでした。さて、皆さんならこれらの製品をどう並べるでしょうか?