アウトドアのハイシーズンが到来! 暖かい気温につられて始めるキャンプビギナーが、これから増えてくるはず。楽しいアウトドアライフのスタートのはずが、キャンプビギナーはキャンプ場でそもそも何が必要で、どんなギアが良いのかわからない。ここでは、そんなお悩みにベテランキャンパーが応えながら、初心者でも扱いやすいギアをピックアップ!
※こちらは「GetNavi」 2022年6月号に掲載された記事を再編集したものです。
私が教えます!
<Q1>
テントやタープを立てられるか不安……。
<A1>
「購入したギアの説明書を読み込んだり、設営動画を見たりすること。または、ワンタッチ式や1人でも組み立てられる簡単なタイプを選ぶのが良いでしょう。説明書は風で飛ばないよう、ファイルに入れて近くのモノに付けるのが◎」(澄田さん)
これ1つで居住空間が出来上がるタープ不要の2ルームテント
ハイランダー
アルミフレーム2ルームテント スタートパッケージ 500270
3万9980円
丈夫なアルミフレームを採用した2ルームテント。寝室用インナーテントのほか、リビング用のスペースがテント内部にあるためタープが不要だ。人数や天気などに合わせて、サイドパネルを3パターン変更できる。
[ベテランの視点]一体型テントだから配置に頭を悩ますストレスがゼロ!
「初心者にとってハードルが高いのがタープの設営。ピンと張れなかったり、位置が決まらなかったり……。一体型なら設営の時間がグッと短縮できます。シートやポールなどすべて揃ってこの価格は買い!」(澄田さん)
もっと簡単なタイプも!
【その1】T/C生地を採用したワンポールテント
フィールドア
ワンポールテントTC 400
2万3300円
フライシートに遮光性・難燃性・耐久性に優れたT/C生地を採用。インナーテントを取り外し、フライシートのみでリビングのようにも使える。フィールドで映えながら、ポール1本で簡単に組み立てられるのが魅力。
【その2】わずか1分で完成する初心者の心強い味方
ニューテックジャパン
カンタンタープ240 【本体・天幕セット】 KTNJ240
1万2155円
傘を開くように組み立てられるタープ。2人ならわずか1分で設営できる。UVカット90%の天幕は、耐水圧1000mmを誇り、晴天でも雨でも安心だ。キャンプやBBQ、庭作業、屋外でのイベント時などに重宝する。
これもマスト!
【その1】
ロゴス
パワーペグハンマー
5480円
ペグを地面に打ち込みやすいハンマー。握りやすいグリップと固定ベルトにより、安全にしっかりと振り下ろせる。ハンマーの反対側はペグ抜きになっており、深く差し込んだペグも軽い力で抜くことができる。
【その2】
エリッゼ
鍛造ペグ エリッゼステーク 28cm 8本セット
3608円
風で飛ばされないように、テントやタープに搭載するロープを地面に固定させるアイテム。砂利や石が混ざった固い地面でも入り込みが良く、抜けにくい。ロープで強く引っ張られる部分は、厚めに設計された強靭な仕様だ。
<Q2>
火の起こし方がわからない……。
<A2>
「BBQや焚き火をする際に欠かせない火起こしは、コツを覚えたら簡単。ポイントは薪も炭も煙突状に積み上げること。内部で上昇気流が起き、全体にすぐ火が回ります」(澄田さん)
薪の場合
内側に空気の通り道ができるよう、適度に間を空けながら薪を積み上げていく。着火剤を使う場合は小さな枝の上に着火剤を置き、周りに薪をくべる。
炭の場合
薪と同じように内側に空気が通るよう配置。着火剤を使う場合は、火が回るまで空気を送り込むこと。ガスバーナーを使えば短時間で簡単に着火できる。
【その1】薪でも炭でも簡単に着火する火起こし界の革命児
ユニフレーム
チャコスタII
4900円
周囲の穴から空気を取り入れ、上昇気流を発生させる燃焼システムを搭載。簡単かつ短時間の着火を実現した。炭のほか、薪の火起こしにも使える。ハンドルには、熱伝導しにくいφ5mmの鉄を採用。
[ベテランの視点]手間のかかる作業が一切不要になったコンパクトな火起こし器
「チャコスタIIに炭を投入し、火を付けて待機しているだけで着火。フーフーと息を吹いたり、うちわで仰いだりと大変な作業がありません。コンパクトに折りたたんで持ち運べるのもうれしいです!」(澄田さん)
【その2】アルミ製の網と炭がセットになった使い捨てグリル
カインズ
片付けラクラク木炭付きコンロ
498円
アルミ製の網と着火剤が染み込んだ炭がセットの使い捨てグリル。網の上から簡単に火を付けられ、10〜15分で調理に適した熾火に変わる。火力は1時間ほど持続するので、野菜や肉を焼くにも十分だ。使用後はそのまま捨てられる。
[ベテランの視点]かさばるギアを使わずお手軽BBQが叶う
「焼き鳥ほどの大きさのお肉なら本品で十分。キャンプ場に炭やBBQグリルなどを持ち運ぶのが面倒なときに愛用しています。キャンプはもちろん、屋上やベランダ、庭でも活躍。使用後は捨てられるので、後片付けがラクです!」(澄田さん)
【その3】逆さにしても生火が出ない安全な瞬間気化方式を採用
SOTO
フィールドチャッカー ST-450
2200円
瞬間気化方式を装備したガスバーナー。カセットガス式ながら点火直後に本体を逆さにしても生火が発生しない安全設計だ。また、空気調整レバーによりソフトな900℃〜集中炎1300℃の調節ができる。
[ベテランの視点]火起こしや料理時に活用1台2役のバーナー
「バーナーが1つあれば着火剤なしでラクに炭や薪で火が起こせます。さらに魚や肉に焼き目を付けたり、あぶったり、砂糖に焦げ目をつけてクリームブリュレなどのデザートも簡単に作れたりと料理時にも大活躍。キャンプ飯をより楽しめます」(澄田さん)
これもマスト!
ワークマン
EXTRAGUARD TAKIBI 牛床革手袋
980円
耐摩耗性・耐熱性に優れた柔らかい牛床革手袋。テント設営時、火起こしなどで負いやすい火傷や打撲、裂傷から守ってくれる。革特有のニオイが手に移りにくい内綿加工なので使い勝手も良い。
<Q3>
焚き火するにはどんなアイテムが必要?
<A3>
「多くのキャンプ場では直火の焚き火は禁止なので、焚き火台が必要不可欠。さらにダッチオーブンなどを乗せて調理もできるタイプが望ましいです。遊びに行くキャンプ場の公式HPで焚き火ができるかチェックするのもお忘れなく」(澄田さん)
【その1】調理用としても使える利便性に優れた焚き火台
ロゴス
ロゴス ザ ピラミッドTAKIBI M
9300円
耐荷重10kgのゴトクが付属し、調理も楽しめる焚き火台。灰受け皿を下部に装備しており、落ちた灰で芝生を傷めることがなく環境にもやさしい。パーツを重ねるだけなので、約10秒で簡単に組み立てられる。
[ベテランの視点]オプションパーツで自分好みにアレンジ
「ゴトクや串焼きプレートなど基本装備が充実しているだけでなく、焼き網や囲炉裏テーブルなど別売のオプションパーツも豊富。自分の好きなようにカスタムできます。また、トライポッドを使えばアウトドア料理の幅がグンと広がります!」(澄田さん)
併せてこれも!
カインズ
持ち運びに便利なトライポッド
3980円
焚き火台の周りに設置し、付属のチェーンにダッチオーブンなどの調理器具を吊り下げて使用。火力はチェーンの長さで調節できる。耐荷重20kgと、大型のダッチオーブンも問題なく使えるのも魅力。
【その2】火が付きやすくキレイに燃焼するネット式
コメリ
ナチュラルシーズン ネット式焚火台
2280円
通気性が良く、薪が燃えやすいネット式を採用。細かい網目により、火や灰が地面に落ちにくいのも特徴だ。使用後は水洗いして、キレイな状態で保管できる。スタンドからネットを外して収納できるため、コンパクトに持ち運ぶことが可能。
[ベテランの視点]超軽量ながらしっかりとした頑丈さも両立
「本体部がネットタイプなので約1.16kgと超軽量。組み立てるとしっかりとした作りで、問題なく焚き火が楽しめます。同ブランドのトライポッド(3480円)と併せれば調理も可能です。これで2000円台とはコスパ最強!」(澄田さん)
これもマスト!
Can★Do
防火シート
550円
焚き火台の下に敷く防火シート。素材には高い耐熱性のグラスファイバーを使用し、火の粉で芝生やウッドデッキなどが焦げるのを防いでくれる。卓上コンロや1〜2人用の小型グリルで使いやすいサイズ。
<Q4>
キャンプ場で料理するには何が必要?
<A4>
「ダッチオーブンやスキレットなどを利用すると格段にアウトドア感がアップ。自宅のガス火やIHで使用できるモノが多いので持っておいて損なし。ですが、鉄鋳物はサビやすいため使う前に必ずシーズニングを!」(澄田さん)
スキレットになる万能フタとダッチオーブンで料理を格上げ!
ニトリ
フタがスキレットになるダッチオーブン(18cm)
2490円
スキレットとしても活躍するフタを備えたダッチオーブン。煮る・蒸す・焼く・燻すなど多彩な料理を楽しめる。容量1.5Lと、2〜3人ぶんに最適なサイズだ。フラット形状のフタはプレート調理にも◎。
[ベテランの視点]ほったらかしにすることで旨みが凝縮した一品に
「ダッチオーブンの調理は、材料を入れてフタをして火にかけるだけ。じんわりと熱が食材に伝わることで旨みが凝縮され、おいしい一品に仕上がります。1本で味が決まるミックススパイスも便利!」(澄田さん)
アウトドア用スパイスを活用するともっと手軽!
中村食肉
マキシマム
540円
宮崎県の精肉店「中村食肉」が開発。塩、トウガラシ、カツオエキスなどが入っている。肉やチャーハンに使えば、旨みが引き立つ一品に。