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スタートアップ
2017/4/18 15:00

スタートアップの街・五反田で勢いにのる“ハードウェア関連ベンチャー”3社

いま、最もスタートアップが活気づいている街・五反田の注目ベンチャーを紹介していく本連載。前回は「働き方改革」をテーマに4社を取り上げましたが、今回のテーマは「ハードウェア関連事業」。前回同様、スタートアップ成長請負人として知られるビジネスコンサルタントの山口豪志さんに、注目スタートアップを紹介していただきました。

 

【その1】

ドローン産業を作る人達のインフラに!「ドローンデパートメント株式会社」

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まずは、地方発のドローンベンチャーとして岡山県と東京都を拠点に事業を展開するドローンデパートメント。運営する日本最大級のドローンパイロットマーケットプレイス「ドローン空撮.com」では、空撮のほかドローンを使ったPV制作、測量、点検、農薬散布などに対応します。20170411_y-koba2

そのほか、空撮素材マーケットプレイス「SkyPicks」の運営やドローンスクールの実施、ドローン導入コンサルティング、ドローン割賦販売・リースなど幅広い事業を展開。こうしたビジネス展開を通じて地方創生や地方人材の雇用促進などにも取り組んでいます。

 

五反田にオフィスを構えたのは、岡山との交通の便が良い(新幹線が通る品川駅から近い)、家賃がほかの山手線エリアに比べて安い、という理由に加え、最近五反田にベンチャー企業が多くなっているので良い連携がとれそうという期待もあったそうです。

 

【山口さんコメント】

「現在、日本各地でドローンのニーズ(既存では、飛行機を使った農薬散布や測量、災害時の建物の検知など)が顕在化してきています。そのなかで、ドローンを操作するパイロット人材に焦点を当てたビジネスは市場の広がりとともに拡大するでしょう。ドローンビジネス自体は地方各地でニーズがあり、一方で情報の収集と発信は都内が便利ということで、地方と都内の両方に拠点があるドローンデパートメント社は、まさに良いとこ取り。今後ますます成長が期待されています」

 

【その2】

スマートロックで手軽にセキュリティ強化!「株式会社フォトシンス」

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次にご紹介するのは、スマートロック「Akerun」と「Akerun入退室管理システム」の開発・提供を軸としたIoTスタートアップ、フォトシンスです。Akerunはドアにぺたっと貼り付けるだけで設置できる電子ロックシステム。解錠はICカードやスマートフォンで行うことができ、時間帯・曜日を指定した鍵を発行することも可能です。

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また、「いつ」「誰が」「どこに」出入りしたかを記録・管理することも可能。手軽にセキュリティを強化することができるということで、現在は家庭向け以外にも、オフィス管理、シェアスペース運用での導入事例も増えているとのこと。

 

当時、創業メンバーの出身である株式会社ガイアックスが五反田にあり、創業前から開発する場所を支援してもらっていた縁から五反田にオフィスを構えたそうです。

 

【山口さんコメント】

「スマートロックは、今後さらなる広がりが見込める非常に興味深いアイテム。不動産業界はもちろん、家庭用での広がりが今後すすめば、IoTベンチャーとしてさらに飛躍する可能性があるでしょう。鍵という、住まいや建物に絶対に必要なモノがインターネットやスマートフォンとつながるというのは、実際に体感してみるだけでも、とても近未来的でワクワクできます」

 

【その3】

映像プラットフォームで誰もが安心できる社会を!「セーフィー株式会社」

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続いて、クラウド型カメラの映像プラットフォーム「safie (セーフィー)」を運営するセーフィー株式会社をご紹介します。safieはIoTカメラを使用してクラウド上に映像を録画できるサービス。クラウド保存なので、いつでもどこでもPC・スマホからLIVE映像や過去の映像が確認可能です。

【関連記事】モニターいらずの防犯カメラ? 月額980円から置けるクラウド型監視システム「セーフィー」

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↑ビューワー画面

 

最近ではクラウド上の映像コンテンツを生かした学習塾の遠隔授業サービスなど、防犯以外での利用も広がってきているとのこと。セキュリティ業界のイメージとは異なり、明瞭かつ安価で利用できることも特徴の1つです。

 

前職場が五反田で便利だったことと、新しいオフィスを探す時間もなかったため五反田にオフィスを構えることになったとのこと。駅、ランチ、飲み屋、銀行、郵便など半径50-100m程度に必要なことがすべて揃っている点が気に入っているそうです。

 

【山口さんコメント】

「カメラの前に映った人の移動や音声など、変化を個別にみることも可能というとても興味深いサービス。セキュリティ業界というなかなか新規参入の難しい業界において、従来の6分の1のコストで安価に利用できるというわかりやすいメリットに加え、従来よりもクリアに動画で見ることもできるという点が目を引きます。」

 

五反田にハードウェアが?という意外性はもちろん、どの企業もますます発展が期待される分野ばかり。今後の展開にも注目したいですね。

 

【この方に聞きました!】

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山口豪志(やまぐち ごうし)

2006年クックパッド株式会社入社。広告マーケティング事業で09年同社IPOにトップセールスにて貢献。12年3人目の社員としてランサーズ株式会社に参画、ビジネス開発部長、社長室広報を歴任。15年に株式会社54を創業。