ビジネス
2024/4/20 11:30

Tポイントが「Vポイント」に、押さえておきたい基本をまとめてみた

共通ポイントの老舗「Tポイント」が4月22日、Vポイントに生まれ変わりました。名前を変えた背景や、どう変わるのかについてまとめました。

↑新「Vポイント」は4月22日スタート

 

なぜVポイントに変わった?

ひと言でいうと、2つのサービスが統合するためです。TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブの「Tポイント」と、三井住友カードの「Vポイント」を統合して、新しい「Vポイント」が誕生します。

 

新しいポイントは、名前はVポイントを引き継ぎつつ、Tポイントのテーマカラーである青と黄色を受け継いでいます。つまり「青と黄色のVポイント」になります。

 

4月22日のアップデートで、アプリの名前が以下のように変わります。

・旧Tポイントアプリ→Vポイントアプリ
・旧Vポイントアプリ→VポイントPayアプリ

貯めたポイントは1ポイント1円で支払いに充当できます。

↑旧Tポイントアプリと旧Vポイントアプリ

 

Tポイントからどう変わった?

変わりません。これまで通り、カードやアプリを提示するだけで貯められます。

 

スマートフォンアプリのモバイルTカードは、「モバイルVカード」に更新されます。アプリとしての機能は従来通りです。

 

Tポイントカードのプラスチックカードもそのまま使えます。カードを交換せずに、Vポイントカードとして利用できます。

 

Tポイントとの違いは、貯めたポイントの使い道が広がります。「VポイントPay」アプリに登録してバーチャルカードを作成すると、国内外のVisa/iD加盟店でポイント払いできるようになります。

 

なお、新Vポイントの店頭提示分の還元率は従来のTポイントと同等です。還元率は加盟店によって異なります、例えばTSUTAYAでは、税込み220円に1ポイントの還元、ファミリーマートでは税込み200円につき1ポイント還元、ウェルシアでは税抜100円につき1ポイントという還元率になっています。

 

Vポイントからどう変わった?

三井住友カードや三井住友銀行の旧Vポイントのユーザーも、これまで通りVポイントを使い続けられます。カード決済や投資信託などの利用に応じてポイントが貯まるのは、これまでと変わりません。

 

旧「Vポイント」アプリは、「VポイントPay」アプリに更新されます。このアプリでは、ポイントを残高にチャージして、国内外のVisa/iD加盟店でのプリペイド決済で使えます。

 

新Vポイントは全国の旧Tポイント加盟店で使えます。Tポイント加盟店は全国15万軒があり、使い道の幅が増えることになります。

 

一方で、ポイント交換の提携先は狭まっています。4月1日時点で、共通ポイントで競合する楽天ポイント、auポイントプログラム、dポイント、Pontaポイントなどには交換できなくなっています。ANAマイレージへの交換は、Tポイント側のシステムとのID連携手続きが必要となります。

 

なお、有効期限も変わります。旧Vポイントではカードの種類に応じて2~4年の有効期限が設定されていました。これはVポイントではTポイントと同じ、最終利用日から1年間の有効期限に変更となります。

 

ポイントの統合はどうすればいい?

Tポイントと旧Vポイントの両方を持っているユーザーは、ポイントを合算して管理できます。ポイントのID連携の手続きを行うと、残高が統合管理できます。

 

将来的にはどう変わる?

いくつかの新しい機能の追加が予告されています。

 

「あとたま」は、店頭でポイントカードを提示し忘れたときにカードの利用明細から事後登録できる機能です。

 

「ワンオペレーション」は、Vポイント対応の決済手段で支払う時に、Vポイントカードを提示しなくても、提示分のポイントが貯まるというサービスです。例えばコンビニで「Tポイントカードをお持ちですか?」というやり取りをしなくても、タッチ決済をするだけでポイントが貯まるようになります。

 

「送金機能」も実装されます。Vポイントを他のユーザーに送れるようになります。また、「家族の見守り機能」も追加予定となっています。親がポイントやクレジットカードから子どものプリペイドカードに残高を追加して、子どもはVisa加盟店で決済できるという機能です。